伏見での仕事を終え、高島の自宅に戻った。窓を開けて庭を見ると、奥に赤い塊が見える。あれは何だ!?草履を履いて庭に出、近づいてみると、それは牡丹の花であった。大きな赤い花が三つ、赤の中に白い斑が入っている。
株を植えたのはかなり前で、花が赤だということを忘れていた。忘れていただけに、意外にも立派な花に成長しているのを見て、驚き、また感動した。
牡丹は「百花の王」と呼ばれ、花言葉は「富貴」ということである。確かにその名に恥じない気品と存在感があると感じた。鼻を近づけると、ほんのり甘い香りがする。今は連休中、のんびり妖艶な姿を楽しもうと思う。
参考に、海博物館で撮影した徐渭の牡丹図をのせる。