青ネギ再生計画(2014.04)

平日は職場近くの伏見の部屋で寝泊まりしている。そこでの食事は栄養を考慮し、なるべく自炊している。そして料理でよく使うのが「青ネギ」である。私は青ネギが大好きだ。青ネギはあらゆる料理に合うスーパースターである。その色と香り、歯ごたえ、そしてほどよい苦みと甘みが口の中に広がり、他の食材の味を引き立ててくれる。冷や奴や納豆、スープ、野菜炒め、卵焼き、お好み焼き、カレーなど、ほぼ全ての料理に使うが、但し私の場合は薬味の概念を越え、大量に入れて青ネギを「本気食い」し、主食材を圧倒するのである。しかし入れ過ぎて口の中が青臭くなり、気分も悪くなって後悔する時もあるので、注意が必要だ。

さて、スーパーで買った青ネギは、以前は青い葉の部分だけを使い、根の部分は捨てていた。しかし考えてみると、それはもったいないことに気付いた。 根の部分を水に浸けて葉を再生させれば、新たな葉を利用でき、ネギ消費量の多い私にとっては得策である。そこで切り取った根をミニ豆腐の空容器に入れて葉の栽培を開始した。中には力尽きて腐り、悪臭を放ちながら死に絶える株もあるが、多くはみごとに青い葉を伸ばす。しかし、いつまでも豆腐の容器というわけにもいかない。そこで、丈夫に成長した株は滋賀の自宅に持ち帰り、露地栽培に切り換えるという計画である。

しかし、持ち帰るのを忘れたり、しばらく高島に帰らなかったりして、未だに移植が実行できていない。せっかく葉が伸びたにも関わらず、栄養不足で枯死する株もでてきた。これは一大危機である。伏見の部屋でプランター栽培するのも一つの方法ではあるが、直接露地植えした方が今後の管理も楽である。さいわい本日4月26日からゴールデンウイークが開始する。心にも体にも余裕が生まれる。今度こそは頑張って生き残った青ネギの株たちを、狭いミニ豆腐の容器から解放し、日の光が燦々と降り注ぐ楽園の地に移してあげたい。

桂林旅行記「激疲れのSさん。それでも登るか!?」(2011年4月)【転載】

※前回「伏見の稲荷山を登る」を書いた時、かつて桂林で山登りをした時のことを思い出した。別の掲示板で2011年2月24日に発表した文章を、一部内容を変更し転載する。

今回はのんびり旅行のつもりでした。ところが桂林の観光地には、こんもりした山が多いので、4日間も連続で山登りして、僕もさすがにくたびれました。昨日は三つの山、今日は二つの山に登りました。もうへとへとですよ。人はよく登頂後の「心地良い疲れ」と言いますが、僕の場合は、そのレベルを超えてしまったのでしょう。いわゆる「本気疲れ」になってしまいました。

北宋の人が「桂林の山水は天下に甲たり」と記しました。 確かに桂林の景色は非常にきれいですね。 ただ別の意味からすると、 桂林市は「痙攣市(ケイレン市)」!?とも言えるのではないでしょうか。 そこで一首。

やれやれと 上るも下るも 疲れ果て 知らぬは誰か ケイレンの町

実は複数の山がセットになった割安クーポン券を購入したので、一箇所でも行かないと、お金が無駄になるのです。明日も廬笛岩(ろてきがん)という場所に行く予定がありますが、行くか行かないか迷っています。観光はどうでもよくなり、キャンセルするかもしれません。廬笛岩の「ろてき」の「てき」が、「敵」に聞こえるのは、なぜでしょうか?!やれやれ、今日は早く風呂に入り、早く寝ます。