中国生活に終止符をつけ、日本へ帰ってきた。 4年間は長かったようでもあり、あっという間に過ぎたという気もする。
帰国後、2週間が過ぎた。 中国での記憶はすでに裁断されはじめ、その断片の多くはやがて心の奥底に封印されるであろう。
今、中国の都市は大気汚染でどんよりとかすんでいるが、 ぼくの中国での記憶も、次第にぼんやりとかすんできた。 過去の4年間には、何もなかったかのように…
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中国生活に終止符をつけ、日本へ帰ってきた。 4年間は長かったようでもあり、あっという間に過ぎたという気もする。
帰国後、2週間が過ぎた。 中国での記憶はすでに裁断されはじめ、その断片の多くはやがて心の奥底に封印されるであろう。
今、中国の都市は大気汚染でどんよりとかすんでいるが、 ぼくの中国での記憶も、次第にぼんやりとかすんできた。 過去の4年間には、何もなかったかのように…
寧波での仕事も終了し、日本へ引き上げることになった。そして一昨日上海に移動した。大阪行きフェリー「蘇州号」の出港日までの6日間、 南京路から近い寧波路にある安ホテル「莫泰268」で宿泊する。
上海では特別な用事もないので気はたいへん楽だ。昨日はかつての同僚が蘇州から訪ねてきてくれた。そして夕食に大世界にある日本料理の食べ飲み放題をご馳走になった。ただ今回も闘争心に火がつき、結果食べすぎて腹痛で苦しむこととなった。宿への帰り道、南京路の薬局で胃腸薬を買ってすぐに飲んだ。もう食べ放題は卒業しなければと痛感したのであった。
今日はその同僚と昼食をとり、その後彼は蘇州に帰っていった。僕は入場無料でうれしい上海博物館に行き、3階にある書蹟館と絵画館を見学した。絵画館では修士論文の研究対象であった明末画家崔子忠の実物作品を始めて目にし、今さらながら感動した。白いうさぎがかわいいですね。当時も上海博物館に来たが、絵画館は運悪く閉鎖されていて、たいへん残念であったことを思い出した。