仕事のストレスから心身を癒すため、11時40分の授業終了後、ホテルの部屋で食事を済ませてから地下鉄に乗り、大世界で降り、上海博物館付近のバス停から朱家角行きのバスに乗った。運賃は12元、ちょうど1時間で目的地に着いた。早速ネットで探してあったホテルにチェックインする。トイレ、シャワー、エアコン(富士通製)、TV、Wifi付きの3階の部屋は一泊120元、室内は改装したばかりらしく綺麗で、観光地点にも近い。満足度は150%である。 (注意:満足度はその後90%に下降した。理由は、二日目の深夜、蚊の襲撃に悩まされたからだ。)
少し休息し、古い町並みへの散策に出かけた。すぐに「放生橋」に到着し、近くの店で名物の肉粽と笹巻豚角煮を買った。そしてのんびり辺りを歩き、古鎮の雰囲気を味わった。その後、スーパーに行って夕食に飲む酒を買い、ついでに葱油餅も二枚買った。大学のホテルではいつも紹興酒を飲んでいるが、今晩は甘い肉粽ということもあり、黄酒の中でも比較的糖度の低い「嘉善元紅」を買った。確かにこの酒と豚角煮は相性がいい。しかし肉粽を食べるに至って口の中が過度にギトギトになり、「嘉善元紅」では限界となった。ここで白酒「上海神仙」の登場となる。まさに神のご降臨である。喉の油分をスキッと流してくれるのである。
やがて日も暮れてきて、程よく酔いも回ったので、夕暮れの古鎮の散策に出かける。お腹は一杯なので、缶ビール一つと、二鍋頭の小瓶一つをカバンに入れる。酔いにまかせ古鎮の通りを歩き回る。辺りはだいぶ暗くなってきた。そして放生橋に至り、その脇にある長廊に座り、橋を往来する人を見ながら、缶ビールをゆっくりと飲む。運河の流れは極めて穏やかで、水が止まっているように見える。両岸の茶屋の明かりが水面にきらきらと反射し、ますます旅情感を高める。この時点でかなり日常のストレス感から解放されてきた。
次に町の方へ移動し、屋台で久々に串羊肉を食べる。一本3元の羊肉を数本食べた。脂身の甘みがとてもおいしい。そして白酒との相性も大変良い。見知らぬ街の夜の雰囲気を充分に満喫し、やがて宿の部屋に戻り、今日も終わった。