二泊三日の朱家角【二日目】(2015.05)

朝は普段より遅く起き、花茶を飲んだり、バナナを食べたりした。今回の旅行の目的は、観光というより、古鎮でのんびり心身を静養させるためである。今日は昼頃から、昨晩食べなかった五花肉粽と缶ビールを持ち、古鎮の散策に出た。

観光地点は幾つかあるが、朱家角の目玉はやはり大きな「放生橋」である。 近くから見ても遠くから見ても存在感があり、橋が見える景色はとても絵になる。ちょうど寺の南に、放生橋が見える場所に芝生の木陰部分があったので、そこで粽を食べた。

橋は依然として人々の往来は頻繁であるが、自分自身はそれを見ながら、 ゆったりとした時の流れに身をゆだねていた。人生は、青空に少々の食糧と酒があれば、それだけで本来は幸せなのではないだろうか。そんな思いを抱きつつ、また散策を続けるのであった。

その後、「課植園」という民国初期にできた屋敷内の広い庭園でゆっくり過ごした。他の庭園と違うところは、その一部分が農地にしてあるということだ。当時の主人は、農業をかなり重視していたということらしい。

その後、旅館の部屋に戻り、夕暮れ時にまた散策に出る。また放行橋に着いた。この大きな橋は、昔からずっとこの場所に存在してきた。そして多くの人びとが、それぞれの気持ちを抱いてこの橋を渡ったのだろう。 人びとは移り変わり、その多くはこの世にはもういない。ただこの橋はこれからも、新たに来る人々の往来を支え続けていくのであろう。

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