南翔の古猗園での話だ。園内の缺角亭で休んでいたところ、一人の老人が来て、肖像画は要らないかと言われた。一枚20元で描くという。昼に食べた20個入りの小籠包(30元)より安く、また他人の目から僕はどのように映っているのかという好奇心もあり、 承諾した。30分くらいかかったか。絵が完成したということで、その絵を見たところ、最初の感想は、彼は誰ですか…?!他到底是谁啊…?! 正直言うと、あまり似ていない。何かがおかしいのである。 周囲の野次馬も、納得していない様子だ。一体どうなっているんだ?!
まぁ、しかしである。冷静になれ。この缺角亭では、日中両国人民の友好的な交流が最優先されるべきである。缺角亭は九一八事件を憤って建てたという由来がある。「缺角」は「角が欠く」の意で、実際に屋根の東北の角だけは「拳」が無い。それにより東北三省の被占領状態を示し、3つの拳で失地回復の強い決意を表しているという。(詳細は画像の説明文を参照のこと) 笑顔で代金を払い、その場を離れた。 いい記念になったと思う。 この絵は、今ではスカイプやQQの顔写真として大活躍している。