上海出張は3回目であるが、今回、休日の過ごし方が少し変化した。それは大学近くの「魯迅公園」に行くようになったということだ。前回までは、特に理由はなかったが、一度も行かなかった。25年ほど前に一度行ったことがあり、今回は久しぶりに魯迅さんと対面した。
休みの朝はのんびりで、10時頃公園へ向かう。北門から入り、しばらく行くと「瑩珠閣」という食堂がある。いつもそこで遅めの朝食をとる。ワンタンや小籠包などが安くて味もまあまあいい。時には外で景色を見ながら用意したものを食べることもある。室内と違い、やはり気分がいい。
公園で人びとはダンスや器具を使った運動、将棋や楽器演奏、あるいはただ昼寝をするなど、様々なことをして時間を過ごしている。自分も年をとり疲れを感じやすくなったが、緑が多いこの場所に来ると、心がとても落ち着く。ある日は人だかりに遭遇し、最初は何が起こったのかと不安になったが、よく見るとそれは父母による子供の婚活であった。子供のプロフィールを紙に書いて貼り出し、それを多くの親が見ているのだ。話には聞いていたが、それを目の当たりにすると、上海人民のパワーを直に感じる。
その後は南門から出て、近くのバス停から18路に乗って人民公園まで行く。始発なので確実に座れてとても楽である。人民公園からは歩いて上海博物館まで行く。