古鎮を訪れる楽しみの一つは、昔にタイムスリップしたような気分になることだ。昼間の景色はもちろん良いが、徐々に暮れてゆき照明が灯りはじめ、夜は鮮やかにライトアップされた西塘の姿もまた魅力的である。
ときに人の多いにぎやかな地域から離れて、古鎮の夜の静かな路を一人歩くのも旅情感がある。
The Kyojin World since 1969 by kyojin28.com
古鎮を訪れる楽しみの一つは、昔にタイムスリップしたような気分になることだ。昼間の景色はもちろん良いが、徐々に暮れてゆき照明が灯りはじめ、夜は鮮やかにライトアップされた西塘の姿もまた魅力的である。
ときに人の多いにぎやかな地域から離れて、古鎮の夜の静かな路を一人歩くのも旅情感がある。
今年も出張中に癒しの小旅行を計画した。滞在地の松江大学城から近い「西塘」に決めた。ちなみに過去4年の小旅行では南翔、朱家角、荘周、蘇州を訪れ、 それぞれに楽しい思い出がある。さて西塘へは、先ず大学宿舎からはバスで松江駅まで行く(約15分)。松江駅から嘉善駅までの一駅は列車に乗る(約20分)。嘉善駅から西塘汽車駅までバスに乗る(約20分)。ところで、嘉善と言えば「嘉善元紅」という黄酒が有名だ。たいへん素朴な味で、スーパーやコンビニでも安価で買える。瓶のラベルを見ると「浙江嘉善黄酒股份有限公司」の所在地は「西塘」である。
松江・嘉善両駅は上海の大規模な駅とは違い、駅舎は小さく、往来する人の数も少ない。とてものんびりしていて安心できる雰囲気だ。列車内では弁当や果物等の車内販売があり、小さな旅の雰囲気を盛り上げてくれる。昼過ぎだったかホテルにチェックインし、少し休息した後、いよいよ古鎮内の散策を始める。散策するための携帯必需品は「西塘黄酒」である。良い景色が見える場所に座り旨い酒を飲めば、日常のストレスから解放され心が癒されるのである。
煙霧長廊 水路沿いの通りには屋根が長く連なっている。長いアーケードは日本にもあるが、水路に面した古風な「廊棚」は独特な雰囲気がある。
石皮弄 西塘で一番狭い路地である。敷かれている石板の厚さは3cmだという。案内文を訳すと、「石板敷きの路地の下には雨天用の排水溝がある。排水溝の上に敷かれた石板は皮の如く薄いため、路地は《石皮弄(石皮の路地)》と呼ばれている。」
送子来鳳橋 写真で示した通り、屋根付きの橋の中央には塀があり、通路が二分されている。新婚夫婦が橋を渡れば子宝に恵まれるという。