通天閣ほろ酔い巡り(2019.04)

久米島旅行への出発前日、伊丹空港に行きやすい新大阪駅付近のホテルに泊まることにした。昼頃ホテルに到着、午後は大阪市内観光の計画だ。そして行先は人生初訪問の「通天閣」に決めた。

御堂筋線に乗り動物園前駅で下車。早速ドン・キホーテと同じ建物内にあるコンビニで小さい清酒パックとウイスキーの小瓶を買う。「新世界」というエリアは安い酒を片手に、ほろ酔い気分でぶらつくのが相応しいと考えるからである。いつも利用している京都や滋賀のコンビニに比べ、ここでは安いカップ酒が多めに陳列されている。つまりこの地域は安酒の需要が強いということなのだろう。さて店を出て酒を飲みながら少し歩くと「ジャンジャン横丁」の入口に至る。

道幅の狭いアーケード街、串カツ屋などの飲食店が軒を連ね、独特な雰囲気がある。その日は外国人を含む多くの観光客で賑っていた。食事は通天閣観光の後にしようと考え先に進む。すると「残念石」脇の路上でぐっすり寝ている男もいる。普通の町なら通行人が気遣い救急車を呼んだりするが、新世界では事情が違うのか放置されている。

通天閣に着いた。入口から地下に進むと、そこには小さな舞台があり、その時は地元アイドルグループらしき人たちが元気よく踊り歌っていた。それをしばらく鑑賞した後、入場チケットを買いエレベーターに乗って通天閣上層部へと向かう。

通天閣はさほど高い建物ではないと思っていたが、展望台からの眺めはかなり良い。また「ビリケン」という神像も設置してあり、人々はありがたそうに触ったり一緒に写真を撮ったりしている。

さて、そろそろ腹が減ったので、通天閣を降りてジャンジャン横丁へ向かう。先ほどの路上睡眠男の姿は既に消えていた。先ずは「だるま」で串カツを食べる。お任せ串セットと日本酒を注文。できたて熱々の串カツは文句なくうまい。

次の店は「てんぐ」。どて焼き3本と日本酒を注文。甘めの濃厚白味噌ダレで煮込まれた牛スジは口の中でトロッととろけ美味である。さて、やがて酔いもかなり進みフラフラしてきた。万が一こけてケガでもしたら明日からの久米島旅行に差し支えるので、そろそろ新大阪のホテルに戻ることにした。初の通天閣、期待していた以上に楽しく有意義な時間を過ごすことができた。大阪の皆さま、おおきに!😊