【軽生会企画】三泊四日の青森《恐怖体験つき》(上)2018.08

まず軽生会とは、私が平成16年(2004)4月に設立した親睦団体で、「ストレスの多い現代において、会員同士が互いに励ましあい、気軽に楽しい人生を送ること」を目的とする。現在会員は私と齋藤さん、白石さん、北村さんの4名。以前に山田さんという個性的で心のやさしい会員もいたが、医療ミスが原因で不幸短命にしてこの世を去ってしまった。会の活動内容は特に決まっているわけではないが、過去の例から言えばほとんど「飲み会」だ。今回は特別に私と齋藤さんが弘前市在住の白石さんを訪ね、そこを起点に青森各地を旅するという企画を立てた。なお白石さんは以前、当ブログ「白石さんのお便り(ウガンダ、2017/8/21)」に登場した人物だ。

さて「恐怖体験」は二つある。一つは自動車事故だ。今回は白石さんが借りたレンタカーで各所を巡ったのだが、確か六ケ所からむつ市へ向かう途中、彼は不覚にも居眠り運転をしてしまったのだ。車は対向車線を越え道路脇のポール4、5本をなぎ倒し、勢いを弱めずに元の車線に戻り、何事もなかったように移動をつづけた。車両前部は衝突により損傷、内部からはガリガリと異音が響いた。当時助手席でぐっすり睡眠中だった私は、ドンッという衝撃で目覚め、見ると辺りは草むら、白い柱が眼前に迫り、車はそれらをバリバリ倒していく。瞬時に自身の死を覚悟し、同時に無念の死を悔やんだ。さいわい3人とも怪我ひとつなく、損傷車両はむつ市のレンタカー店で別車両と交換し、旅を続行した。一瞬で大切な命が失われる危険性が大きい自動車運転、この出来事で「安全運転」の重要性を心底から痛感した。

◆弘前ねぷた祭  今回の旅行はちょうどねぷた祭の期間と重なり、実際に祭を見にでかけた。ここで注意しなければならないのは祭の呼び方で、弘前市では「ねぷ(PU)た」で、青森市では「ねぶ(BU)た」という点だ。これを言い間違えると、それを耳にした現地人に激しく罵倒されるという。弘前のねぷたは、想像していたものより素朴だ。祭りが終わると、町は静寂に戻る。そこに夏の終わりと秋の到来をしんみりと感じるのである。

◆小川原湖の天然うなぎ  下北半島の大間地区へ向かう途中、小川原湖近くで、白石さん紹介の店で昼食をとった。食したのは小川原湖産の天然うなぎ重(6000円)。肉厚でプリプリした食感にたいへん感動した。さて私は来年50歳、しかも元々虚弱体質なので、残された活動的余命時間もそれほど長くはない。そこでたまに外食する場合は値段が多少高くてもいいので、小川原湖うなぎのように極力おいしく高品質な料理を、高品質のうまい酒とともに味わいたいものだと考えている。(つづく)

一泊二日の西塘(下)2015.05.21


古鎮を訪れる楽しみの一つは、昔にタイムスリップしたような気分になることだ。昼間の景色はもちろん良いが、徐々に暮れてゆき照明が灯りはじめ、夜は鮮やかにライトアップされた西塘の姿もまた魅力的である。

ときに人の多いにぎやかな地域から離れて、古鎮の夜の静かな路を一人歩くのも旅情感がある。