四泊五日の久米島+那覇(下)2019.04

今回は久米島で3泊、最終日は那覇市で1泊した。那覇では去年10月の旅行時に行けなかった首里城や牧志市場、民謡居酒屋などの場所へ赴いた。

🍀首里城公園

那覇市観光資源データベース 「第32軍司令部壕跡」の説明を引用する。

全長1000m以上にも及ぶコンクリートで固められた巨大な人工壕の第32軍司令部壕跡は、沖縄守備軍の戦闘指令所の跡である。 沖縄守備軍は、1944年3月に創設され当初は安里にあったが、1945年1月に首里城内に移動した。米軍上陸後、首里城は攻防戦の中心となり、壕内には軍首脳以下、約1000人が生活し、司令官室・参謀長室・作戦室・無線室の他に兵隊のベッドや炊事場、浴室にトイレまで完備されていた。 壕内は米軍の爆破による崩落が激しく現在は入り口のみ見学ができ、坑口はフェンスなどで閉鎖されているため入ることはできない。この司令部壕ではたくさんの戦死体が収容されている。

🍀首里金城町石畳道(しゅりきんじょうちょういしだたみみち)

🍀那覇市第一牧志公設市場  市場内にある一部の店では新鮮な魚を購入後、その場ですぐに調理してもらい食事もできる。ただ今回はこの後に民謡ライブ居酒屋で食事する予定だったので、「ウメイロ」という名の魚一匹のみを購入し、店の前にある食事スペースで食べた。

ウメイロは白身で食感はモチモチ、適度に脂がのっていて甘く、旨味を充分に楽しむことができる。私の好みの味だ。次回来る機会があればまた食べたいと思っている。ウメイロについてウィキペディアより引用する。

ウメイロ (梅色、Paracaesio xanthura) は、スズキ目スズキ亜目フエダイ科の魚の一種。海水魚。

分布:西太平洋からインド洋の温暖な海域。日本では黒潮の流れる伊豆半島より西の太平洋側と長崎県、南西諸島に多い。

利用:九州地方を中心に、食用に深海延縄漁や胴付き仕掛け針などを使った釣り漁が行われている。 産地では美味な総菜魚として親しまれ、肉質はやや柔らかいので椀種や蒸し物、煮付けによい。鮮度の良いものは、刺身でも賞味され、食味はマダイに似る。 また、練り製品の原料にも利用される。

🍀民謡居酒屋「島唄ライブ樹里」  沖縄民謡を聞きながら泡盛を飲み沖縄料理を食べ、さらに最後は来客一同が踊るというファンタスティック空間である。料理もおいしかったが、やはり音楽の魅力は絶大で、どれだけ飲んで食べたかという勘定意識も吹っ飛び、完全にその場の雰囲気に呑まれてしまった。まぁ、たまにはそれもいいだろう。演奏者方々のお名前はその場で紹介があったが、元来の記憶力の悪さで失念した。後に店のHPから調べて画像にお名前を付した。もし間違えがあれば陳謝し訂正します。

記念撮影 信州狂人(変なおじさん)との撮影を快諾してくださり感謝します!(^_^)

四泊五日の久米島(中)2019.04

前回は久米島の自然風景を紹介したが、今回は歴史的建造物と地元料理などを取り上げる。なかでも私が特に興味深く感じたのは「久米島の赤土」と「フール(豚舎)」で、いずれも実物を見たのは初めてである。

🍀具志川城跡(ぐしかわじょうあと)

🍀宇江城城跡(うえぐすくじょうあと)  

🍀天后宮(てんこうぐう)

🍀仲原家(なかはらけ)

🍀久米島博物館のフール

中国の農村では現在でも豚便所があることは知っていたが、沖縄でも昭和20年まで使用してきたという歴史は初耳であった。ここでウィキペディアの「豚便所」の説明から沖縄に関係する部分を引用する。

沖縄県及び奄美群島に存在した。しかし、この地域ではブタを食用としており、サナダムシなどの寄生虫病の温床となっていた。そのため、明治時代に明治政府により病院などが整備されると、衛生観念の広がりから不衛生なありさまが問題としてとり上げられるようになった。そして、裸足の禁止や火葬の奨励とともに風俗改良運動の中で廃止が推奨され、大正時代に県令によって新規の開設が禁止された。1945年(昭和20年)の沖縄戦後、アメリカ軍当局によって使用も完全に禁止された。

🍀上江洲家(うえずけ)

🍀赤土  久米島の赤土はシーサー作りや染色、さらには首里城の赤瓦や塗料にも使われていて文化的貢献度はかなり高い存在である。実際に畑の赤土を見るとその鮮やさに目を奪われた。ただ現在は赤土が大きな社会問題になっているという。そこでその問題に関する説明を、久米島町役場のHP(http://www.town.kumejima.okinawa.jp/)の記事「赤土流出防止対策をとり、農地と島の自然を守ろう!」(2018年3月1日)から一部を引用する。

大事な耕土が流れていませんか?  大雨の後、赤土が道路や側溝に流出して、河川や海が真っ赤に染まっているのを見たことはありませんか? 沖縄県内全域で河川・海岸への赤土の流出による自然環境への汚染は、水産業や観光産業にも悪影響を及ぼし、深刻な社会問題になっています。久米島町は沖縄県内で重点監視区分に指定されています。 農家にとって農地の土壌は、営農の基盤であり、農家にとって貴重な資源です。手間や費用をかけて作った良い土ほど粒子が細かくすぐに流れてしまいます。大雨で流されてしまっては、農家自身の損失も多大です。

農地だけではない!山林や漁場まで!  赤土流出による環境汚染は、河川や山林の希少生物、沿岸海域のサンゴ礁生態系に大きな被害を及ぼします。また海への流出は、周辺海域の生態系への影響やダイビングなどの観光産業への影響だけでなく、漁場まで汚染され漁獲生産や養殖業に大きな被害を及ぼします。

赤土流出:久米島町HPより転載

🍀料理  旅行の楽しみの一つはご当地料理である。今回はホテル近くの食堂で沖縄及び久米島の料理を楽しんだ。サクナや島らっきょう、海ぶどう、イラブチャーなど人生で初めて食べる食材も多かった。どれもおいしかったが、刺身に関しては、南方の魚の特徴なのか少しモサッとした歯ごたえで、身の引き締まったプリプリ感は感じられなかった。まぁそれが沖縄の味ということなのだろうか。

ごちそうさまでした~ (^_^)