一泊二日の広島市(2017.01)

we have known the agony of war. let us now find the courage, together, to spread peace, and pursue a world without nuclear weapons.

広島市と言えば、原爆の被爆地であるということが先ず思い浮かぶ。その重く悲痛な歴史のゆえに、私は今までは広島に行くことを避けていた。しかし一人間として、いつまでも目を伏せ続けている訳にはいかない。実際にその現場を訪れ、その事実を自分の目で確認するべきなのである。そして今年1月、一大決心の末、ついにその地を訪れることにした。

しかし今回は一泊二日の限られた旅行なので、訪問する場所は主に原爆ドームと原爆資料館、厳島神社、お好み焼村の3か所と決めていた。結果として、どの場所も強い印象を与えてくれる場所であった。とくに厳島は風光明媚で、島のシカさんたちも愛らしく、またユニークだ。 いつかまた訪れたいと感じた。

善良な富士登山🗻(2016.08)

富士山はその高さと姿の美しさから、世界に誇る日本の象徴である。いつ眺めても、その存在感には圧倒される。そしてずいぶん前から「いつかは富士山に登ろう」と考えていたが、なかなかその機会もなく、また普段体を鍛えているわけではないので、多少の不安もあり、結局この年齢になるまで登らずにきた。ある日、ネットで何気なく富士登山について色々調べてみると、毎年小さい子供の登山者も多く、半袖半ズボンでスイスイ登る外人観光客も結構いるとのことだ。つまり富士登山は自分が想像していたほど深刻なものでもなく、誰でもウェルカムで、気軽に楽しく登れるということなのであろう。そこで早速サンシャインツアーの「夜発3日間吉田ルート登山フリー登山プラン」(旅行代金は約2万円)に申し込んだのである。

ところが実際に登ってみると、ただ「苦しい」の一言だった。呼吸も苦しく、頭もグルグル・フラフラし、足はまさに棒そのものだ。特に強く冷たい非情な雨と風を全身に受けながら、大きくゴツゴツとした岩場を這いつくばりながら長時間登るのは、人生史上かつてないほどの苦行であった。もっとも途中で眺める風景は非常にすばらしく、やっと頂上に着いた時は、大いなる達成感は感じた。

あれから10か月、現在は登山の苦しかった感覚は、少しずつ消えてきてはいる。だが しかし、それでも「もう一回登ろう」とは思わない。つまり僕は「一度も登らぬバカ」でも、また「二度登るアホ」でもなかった。普段は 「信州狂人」と名乗っているが、 実は正常な意識を持つ善良な一市民だということが今回判明されたのである。