【経典】最近飲んでいる酒(2015.03)

いくら酒好きとはいえ、この年齢になると、健康のことも考える。健康を壊してしまったら、おいしい酒も飲めなくなってしまうからだ。
先日、ある店で「糖質0ゼロ」という日本酒を発見し、最近はこれを購入して飲んでいる。カロリーは「当社上撰に比べ25%カット」とのこと。毎日晩酌する僕としては、やはり糖質の取り過ぎは良くないと考えたのだ。伏見の部屋の近くにあるドラッグユタカでは、1本1.8ℓが約1000円。Tポイントもつく。味は「辛口爽やか仕立て」で、あらゆる料理に合うようだ。
最近、中国の春節休みで一時帰国していた日本語教師の元同僚から、お土産に「麻辣花生」をもらった。このピーナッツ、舌がピリピリする山椒の実も入っている。僕が中国にいた頃も時々購入し、紹興酒や白酒のおつまみに食べていた。このピリ辛い物にも「月桂冠糖質ゼロ」は合うようだ。ただ日本酒特有の癖や旨みが少なく感じる。まぁ、それは外食した時に飲んで楽しめばいいと思っている。

康さん、今までありがとう。そして、さようなら ― 日本で出会い、中国で別れる ― (2014.06)

寧波市内を流れる奉化江

 
 今思い出しても、とても残念である。後悔する気持ち、あきらめの気持ち・・・、複雑に交じり合う。しかし、すべては僕が悪かった・・・。
 はじまりは、僕が京都市北区鎮守庵町に住んでいた頃であるから、約20年前のことである。出会いの場所は、寺町の「松本松栄堂」である。初対面で、僕は康さんが好きになった。いわゆる一目惚れである。康さんはとてもきれいで、輝いていた。ただそこには呉昌碩さんも同席していて、そちらも少し気になっていた。そして数日間考えた末、康さんとのお付き合いを決めたのだ。
 歳月が流れ、僕は寧波の日本語学校で働いていた。たいへん情けないことであるが、僕は金に困り、しかたなく康さんと別れることにした。別れの場所は、鼓楼近くの「雪斎画廊」であった。康さんとは18年間くらいの長いつき合いだった。日本で出会い、中国で別れる・・・。
 一度別れたら、再会することは困難である。2年後、雪斎画廊を訪ねてみたが、やはり康さんの姿はなかった・・・。 悲しんでいても、しかたがない。今後、また新たな出会いに期待して、明るい気持ちで生きていこうと思う。さいごに、康さん、今までありがとう。そして、さようなら・・・