一泊二日の南翔(上)2014.06

端午節のため3連休となったので、小旅行をすることにした。最近は体が疲れやすいので、できる限り近場でのんびりしたい。南翔は地下鉄でも行くことができ、おいしい小籠包もあるという。また多少の歴史遺産もあるらしい。そこで南翔に行くことに決めた。

今回観光した場所は、「古猗園」、「檀園」、「留雲禅寺」、「南翔歴史文化陳列館」、そして「老街」にある諸々の歴史遺産である。「双塔」は、二つ並んだ姿が美しく、存在感があった。「檀園」では、ある建物の石門が白壁と調和していて、とても美しかった。

壇園で見た『二十四孝』の説話のレリーフも上手に彫られており、躍動感があった。その中、「埋児奉母」の話は怖くて悲しい話だ。後漢の郭巨は母親の食糧を心配し、口減らしのため子を埋める穴を掘っていたら、中から黄金が出てきたという話だ。他に、「恣蚊飽血」の話も興味深い。晋の呉猛は8歳の時、家は貧しく蚊帳が買えないので、父の安眠のため、夜になると自ら服を脱いで蚊に刺され続けたという。レリーフの本当に痒そうな呉猛の姿、当時の人はこれらを見て自身を戒めたということか。

留雲禅寺では、大雄宝殿の入り口に座っていた僧侶が、何とパソコンでマリオのようなゲームをしていたのだ。畏れ多くも大仏様の目の前で堂々とゲーム遊びに興じる。私はそれを見て、最初は驚き怪しんだ。しかし人を見かけで判断してはいけない。彼のような人こそが、すでに悟りを開いた老大師の真の姿なのかもしれないのである。ただ僕が背後から近づくと、何か動揺したような動きがあったのが少し気になったが…。

街を散策していると、民家の横に石橋があった。碑があり、「大明橋」という。向こう端の道は閉鎖されていて、今は通り抜けができない橋となっている。その後、南翔の古地図(清代、1806年)が展示されていたので、その橋を確認すると、橋の名は「大名」であった。どういうことだろうか。 (つづく)

弁当消失のストレス😢 ➔ベニウシで元気回復😊!(2014.06)

当ブログは寧波で生活している時期に始めた。その頃の「イライラバーガー」でも述べたが、海外生活ではストレスが多くたまるものだ。今回の上海滞在は約1か月と短期ではあるが、帰国も間近という昨日、またしてもイライラ事件が起きたのである。

私はホテルの13階にある部屋に住んでいるが、 各国から来た留学生が多いためか、 各フロアには共有の洗濯機や電子レンジ、電磁調理器、冷蔵庫などが設置されている。さて土日は朝からの仕事だ。しっかりとご飯を食べて出勤しようと、 前日冷蔵庫に入れておいたコンビニ弁当の「紅焼牛腩飯(牛肉のしょう油煮ご飯)」(12.9元)を取りに行くと、冷蔵庫中どこにも無いのである。消えたのだ。さては誰か心無いバカ者が盗み食いしたのだろう。近くのゴミ箱を見ると、そこには無残にも食べ捨てられた弁当箱があった。なんて奴だ!大学にも悪い奴がいるものだ!ストレスは最高潮に達した。不幸中の幸いか、弁当と一緒に入れておいた瓶ビールは無事であった。少しホッとした。

結局その朝はインスタントラーメンを食べて出勤、心身ともに疲労が蓄積された。しかしこんな時は、強制的に元気を回復させる必要がある。そこで部屋に戻ると、1階の売店で買っておいたベニウシ(紅牛)、あるいはリポビタン(力保健)を飲むのだ。【注意:中国のリポビタンにはDがついていない。】さらに腸内環境を整えるため、ヤクルト(養楽多)も飲む。ベニウシの缶は、全体がゴージャスな黄金の色をしていて、そこには向かい合った2頭の力強い赤牛が描かれており、私の落ち込んだ心を鼓舞してくれるかのようである。ただし実際には、それら栄養飲料を飲んで、大きな効果を感じたことはない。まぁ気分的には、何か安心できて、良さそうなのである。このようにして充分に栄養を取り、元気を回復し、明日へ向かってまた歩み出してゆくのである。