本日は9月末日、来月初旬には「4泊5日の石垣島」旅行計画がある。航空券、リムジンバス、レンタカー、ホテル、2日間のダイビング体験等はすべて予約した。後はこの肉体が現地へ赴くだけだ。これまではコロナ禍で遠くへの旅行を控えていたが、久しぶりに関空からの飛行、感慨深いものがある・・・
そもそも「旅行」は、行くこと自体も楽しいが、事前に「どこに行こうかなぁ」など色々と考えながら計画する過程も非常に楽しい。さまざまな想像、そして期待に胸をふくらませる・・・
私は酒好きなので今回は事前演習として安曇川のリカマンで石垣島の泡盛【八重泉】(30度、1800㎖、税込2,178円)を購入し飲んでみた。一口すると、まろやかな旨味と微かなシュワシュワ発泡酸味感を感じた。これは瓶詰め以降に発酵が進んだということなのか。何れにしても独特な味に魅了され、今はもっぱら芋焼酎を飲んでいるが、今後は泡盛でもいいかなと感じた。
以前、久米島の「はての浜」で泡盛「久米仙」を撮影したことを思い出した。
【参照】「四泊五日の久米島(上)2019.04」 やはり旅行する地域でそれぞれの地酒を味わえば、その思い出にも地酒の旨さが深く刻まれる。今回は事前に「八重泉」を飲んで石垣島のさわやかな雰囲気を体験した。次は実際に自分が石垣島へ渡って大いにエンジョイするだけというわけだ・・・ では、行ってきます~!
年: 2021年
「感動する焼肉」のすすめ(上)網焼き編
老若男女問わず萬民が愛する「焼肉」。私自身20年前に高島に越して以来、頻繁に自宅庭で楽しんでいる。焼き方は「網焼き」と「鉄板焼き」の二つ。どちらにするかはその時の気分によるが、通常は交互に行う。当初は着火や火加減の調整に苦労したが、長年の焼肉経験を通じて道具や食材に細心の注意を払っているため、現在では簡単に満足感、幸福感が得られるようになった。更には誇張なしに「生きていて良かった~!」と感動することもある。この感覚はこれまでの人生では稀なことで、それを感じた瞬間は自分でも何か不思議であった。
ところがである。この感動が意外にも別の面に悪影響を生じさせてしまったのだ。それはたまに外食焼肉店に行ったりすると大きな不満、ストレスを感じ、後悔することが多くなったことだ。簡単に言えば「私を焼肉店嫌いにした」ということ。原因は主に以下の2点である。
1.好みの食材(質や形状を含む)の取得が困難であること。
2.環境や雰囲気になじめず周囲の客の存在も気になること。
そもそもホーム(Home)ではないアウェイ(Away)の外食店に対し、安易に「感動する焼肉」を期待したこと自体が愚かで根本的な誤りであった。やはり感動を得たいのであれば自身の努力が必要である。他力本願ではだめだ。これは焼肉のみならず世の中の多くの事物にも当てはまることであろう。
さて今回は網焼きが主題である。網焼きの二大長所は「炭火による香ばしい焼き上がり」と「舞い上がる炎で得られる高揚感」である。つまり網焼きは単なる「調理」ではなく「娯楽(エンターテイメント)的要素」も有しているということだ。実はこのことが「感動する焼肉」に強く関係している。感動は「味覚」だけで得られるものではなく、視覚、聴覚、嗅覚、触覚も含めた総合的成果なのである。外食店では炎が高く燃え上がることが少ないことからもその限界は明白である。以上を踏まえ「感動する焼肉」の必要最低条件を4点記す。
1.新鮮な食材を準備すること。
➔網焼きは単純な調理法なので素材の良し悪しがストレートに伝わる。
2.少人数の親しい人間だけですること。
➔気遣いや遠慮が生じれば焼肉のおいしさに集中できない。
3.燃料は木炭を使うこと。
➔ガスと違い炭焼きの風味と焼き上がりは断然良い。
4.屋外で行うこと。
➔一酸化炭素中毒が防止できる。また屋外の解放感は食のおいしさに直結する。
以下では「道具」「野菜」「肉」「魚介」の項目別に自宅での網焼き画像を紹介する。私が主張する「感動する焼肉」に対するご理解の一助となれば幸いである。
【参照】「おいしい羊肉串焼に挑戦!」
★★道 具★★ 「コンロ」は、炭が焼ければ何でもいい。安価な市販コンロもある。また写真のように煎餅の空き缶を再利用すると野性味が出て面白い。「木炭」は、ホームセンターの安炭で充分だ。時には国産最高級備長炭を使って焼き上がりを食べ比べてみるのも一興だ。
【ポイント】一酸化炭素中毒には要注意。屋外で楽しく食べよう
【ポイント】市販の安コンロ、安炭でもおいしい焼肉は可能だ
【ポイント】不要物を再利用するのも面白い
【ポイント】人数に合わせて石やレンガで燃焼範囲を制限する。着火剤として乾燥させた竹を使う
★★野 菜★★ 先にも述べたが食材は鮮度が重要だ。野菜は自宅菜園のとれたて野菜を焼いて食べれば幸福感が得られること間違いなしだ。ただ網焼きに適さない野菜が存在することも事実である。それはナスとカボチャ。直火で焼くと水分が飛んでパサパサ、カサカサ乾燥し、歯応えも何だか段ボール紙を食べているような感じで、本来の旨味が台無しである。次回「鉄板焼き」でも述べるが、ナスとカボチャは鉄板焼きが最高である。それ以外の野菜やキノコ類は概ね網焼きに適していると言えよう。
ひねくれたシシトウ。主人の性格が乗り移ったのか!?
ラッキョウ(エシャロット)、数回の土寄せで立派に軟白しました・・・
★★ 肉 ★★ 肉といっても牛、羊、豚、鶏など様々だ。また産地や部位によって味や香、歯触り等も異なる。結局自分の好きな肉を好きなだけ焼いて食べるのが一番しあわせだ。私の場合は以下の写真で示したように色々な肉を焼いて楽しんでいる。特に好んで食べるのは高カロリーの牛バラ肉や牛小腸(マルチョウ)。表面カリッ中ジューシーで、ひと噛みすれば甘みが口いっぱいに広がる。その余韻を楽しんだら焼酎をゴクリとひと飲み、中国の「二鍋頭」ほどの度数はないが脂分は適度に洗い流され口内スッキリ!この繰り返しでパクパク大量に食べてしまうのだ。楽しい焼肉、まぁこの際カロリーの問題は無視しよう・・・
国産牛バラ肉(カルビ)と鶏手羽中。舞い上がる炎、気分も盛り上がります!
炎につつまれたバラ肉。焼き上がりました!
牛肉スパイシー串焼、ビール、焼酎に合いますよ・・・
国産牛ホルモン(小腸)。焼き上がりました!
焼き鳥・ねぎま、焼き上がりました!
鶏手羽、じんわり焼いています・・・。手羽、焼き上がりました! ひねくれシシトウも食べましょう!
高島名物「高島とんちゃん」、焼き上がりました!
豚トロ、焼き上がりました! 豚トロから脂が落ちて舞い上がる炎! 気分も盛り上がります!
ハーブウインナー、焼き上がりました!
★★魚 介★★ もちろん鮮度が第一である。そのうえで好きな物を好きなだけ焼いて食べれば気分も最高だ。網焼きの場合、私はサンマやイカ、シシャモ、サザエなど近場のスーパーで比較的購入しやすいものを焼く。注意点は、あまりに大きい魚を焼いてしまうとそれだけで満腹になり、他の食材が食べられなくなることだ。これは居酒屋での少人数会食にも関わらず「巨大ホッケ焼き」を複数枚注文するというような迷惑行為に似ている・・・
サンマ、炭焼きが最高です! 焼き上がりました!
ニギス、炭焼きが最高です! 焼き上がりました! ひねくれシシトウ、焼き過ぎたか!?
子持ちシシャモ、焼き上がりました! イカ、網焼きが最高です。焼き上がりました!
サザエのつぼ焼き。 酒・しょう油を入れ、グツグツ泡立ってくると、気分も盛り上がります!
さいごに 網焼きの根本についてはほぼ全て言い尽くした。これを応用すれば「感動する焼肉」は必ず達成されるであろう。ただここで注意点がある。最近のニュースでは河川敷などでの迷惑な焼肉行為が問題になっているという。周辺住民は怒っている。集団で騒いだりゴミを放置したりと滅茶苦茶らしい。コロナ禍でストレスが蓄積しているのは分かるが、あくまでも環境にやさしい焼肉を心掛けてもらいたい。これが網焼き編さいごの言葉である。