【近江紀行】彦根滞在記(4)彦根城・うつくしき眺め

🍀着見台からの眺め 彦根城での眺望スポットはいくつかあるが、一番のお薦めは眺望可能範囲が比較的広い天守近くの「着見台」である。ベンチもあるので座ってのんびり過ごすこともできる。

伊吹山:標高1,377mの滋賀県第一の高峰。高山植物、薬草が自生する自然の宝庫。石灰岩層からなり、海産生物の化石が発見されており、かつては海底であったことが判っている。《天守内説明文より引用》

佐和山:関ケ原の戦いで敗れた石田三成の佐和山城があった山。石垣など、当時を偲ぶものはほとんど残っていない。《天守内説明文より引用》

🍀天守からの眺め

多景島:彦根の沖合い約6kmに浮かぶ花崗岩の島。題目岩には「南無妙法蓮華経」の文字が彫られ、桜田門外の変で、井伊直弼が横死すると岩から鮮血が滲み出たと伝わっている。《天守内説明文より引用》 ところがネットで調べると、「2018年8月3日の未明に題目岩が崩落いたしました」とあった➔オーミマリン「多景島」案内。実際に私が今年3月に訪れた時にも、確かに「南無妙法蓮華経」の文字は無かった。

竹生島:琵琶湖国定公園特別保護区、国の名勝および史跡に指定されている。神の棲む島とも言われ、都久夫須麻神社(竹生島神社)、宝厳寺(西国三十三所三十番札所)がある。《天守内説明文より引用》

🍀西の丸三重櫓からの眺め

荒神山:標高284mの独立峰。山頂には県下第二の前方後円墳があり、晴れた日の琵琶湖の眺望は美しい。北東麓の彦根市荒神山公園は、数々の公共設備があり、人気のレジャースポットとなっている。 沖島:琵琶湖の沖合約1.5kmに浮かぶ琵琶湖最大の島。約350人が住んでいる。湖沼の島に人が住む例は世界的にも少なく、学術的にも注目されている。《天守内説明文より引用》

【近江紀行】彦根滞在記(3)彦根城・うつくしき石積み

広大な敷地を有す彦根城は石積みの規模も大きく、また精緻に築かれていて、なかなか見ごたえがある。今回は滞在中に彦根城には5回程訪れたが、見るたびに石積みに関する新たな発見があった。一見同じように見える石積みでも、じっくり観察すると積み方には違いがあり、それぞれ独特な個性と魅力が感じられる。例として下に「天守」と「二の丸佐和口多聞櫓」の画像を挙げたが、両者の外観が明らかに違うのが分かるだろう。

天守(国宝)の石積み
二の丸佐和口多聞櫓(重要文化財)の石積み

また石積みをじっと眺めていると、矢穴痕(石材を採る時に鑿で削った痕)や、小さな隙間や隣接する石材の形状にピッタリ合うように変形加工された石材などが多々見られ、当時の人たちの苦労や思い、人間みが伝わってくるようである。

◆天秤櫓の左右不揃いの石積み 一つの建築物に異なる石積み(「ごぼう積み」と「落とし積み」)が存在している。下の画像ではその違いをよく理解できないかも知れない。もし機会があれば彦根を訪れ、実際に自分の目で確認したら面白だろう。

◆登り石垣 日本の城郭では珍しい種類の石垣らしい。詳しくは説明板の画像をご覧あれ。  

◆様々な形状の石積み 彦根城には上掲した以外にも様々な石積みが存在している。余裕のある時は城内をのんびり散策し、自分の好みの石積みを探すのも一興であろう。

【注意】石材が散乱している。どういう状況なのであろうか。想像するのも面白い・・・