寒い松花江と鉄路橋(2022.12.16)

健康のため時間がある時はなるべく外出し、1万歩を目標に散歩することにしている。ただ最近の哈爾浜はかなり冷え込み、スマホのお天気アプリを見ると16日の気温は部屋を出た12時半頃でマイナス17℃、まぁきれいに晴れているし、歩いていればそのうち体はポカポカ温まるだろうと考えていた。自宅から歩いて松花江南岸の中東鉄路公園(機関車「黄継光号」がある所)に入り、そこから階段を上がって鉄路橋へ向かう。ところで橋を渡ったのは16日で、その時の画像を中心に掲載しているが、14日に撮った画像も混ぜてある。その日は曇っていたので見れば違いがわかるだろう。

最初は問題なかったがビュービューと冷たい風が吹きつけてくる鉄路橋を渡っていると次第に足先が冷えて硬くなり痛みさえ感じてきた。これはまずい!、ひどい凍傷になって足の指が壊死、脱落する前に歩く速度を上げて帰宅しようと考えた。元々太陽島まで歩いて行き、そこから地下鉄で帰る予定だったが、途中のゲートで止められ、「現在は特別イベントのため一般人は通行不可」という。ということは今来た道を引き返し橋を渡って帰るだけのことだ。テクテクと早歩きで冷たく凍りついた橋を渡り何とか南岸に到着、少しホッとする。

いつもは歩き続けて帰宅するが今日は足が痛むので無理せず、市バス83番に乗り四つ目のバス停「中国人寿保険公司」で下車、そこから5分歩いて自宅マンションに無事たどり着いた。部屋に戻ると早速足をお湯に浸ける。ジワジワしみるように痒く痛む。足先以外は防寒対策が良かったのか全く問題ない。ただスマホで風景を撮影する際に右手手袋を外していると、やがて手が硬直して指が動かなくなる。凍傷の恐れもあるので油断は大敵だ。何れにしても早急に耐寒性の靴を購入する必要がありそうだ。

部屋でしばらく休息し、本日二度目の外出をする。防寒靴を探しに近くのデパート「華聯」に入った。ここに来るのは初めてだ。この建物も古く、プレートを見ると「1932年建設」「高岡株式会社の旧跡」とある。確かに外観は現在の建物にはない趣きが感じられる。さて入るとすぐに紳士靴売り場があった。しばらく品定めをしてから購入、値段は約400元、現在レートの日本円で約7,800円。まぁ今後も旅行を含め極寒の野外を歩き回ることを考えるとケチっていられない出費だ。これで安心・安全、目標の1万歩も難なく達成できそうだ・・・。ちなみに16日の歩数は「11,872歩」、二度目の外出が効いたようだ。

このあたたかブーツで哈爾浜の厳しい冬を乗り切ろう~!!

ハルビン抗疫生活どうなるこれから?!(2022.12.07)

公園は閉鎖 「遊園、広場ダンス等の集団活動は暫く停止」とある

ハルビンに来て以来、毎日PCR検査を受けてきた。ところが12月4日の朝、検査のため馴染みの簡易検査場へ行くと閉鎖されていたのだ。時々無人になることもあるので別の検査所へ向かうがそこも閉鎖。更にまた別の場所へ行くがそこもダメ、一体どうなっているの?!仕方なく帰宅、マンションの警備員と住民の若い女性に話を聞くと、「一般市民はPCR検査と陰性証明の提示は不要になった」とのことだ。つまりゼロコロナの感染対策が緩和されたということだ。その後も他の人たちから話を聞くと、今の政策がいつまた変更するか分からないので定期的にニュースを確認したほうがいいとのことだった。やれやれ、まぁとりあえずは氷点下15℃の寒い行列に並ぶ必要はなくなった。ホッとする。実は私の場合、PCR検査がきっかけで毎日の散歩・買い物が習慣化されたので、その意味では中国政府の厳しい対策に感謝している。ありがとう・・・。

閉鎖された馴染みのPCR検査所
ここも閉鎖されている

ここでPCR検査の日々を振り返る。11月の頃は簡易検査所が多くの地点に設置され、待ち時間もそれほど長くなかった。場所や時間帯によっては行ってすぐに検査できる場合もあった。ところが状況が暗転したのが最後の三日間、12月1,2,3日。検査所が部分的に閉鎖され、行き場を失った人民が開いている検査所に殺到、結果かなり長い行列が形成された。しかも気温がかなり下がり手袋がないと凍傷するほどになった。ただ現地人のなかには寒さに慣れているのか軽装な人もいて、大丈夫かと心配して見ていると、長い行列で冷えたのか体を常に揺り動かしていた。

◆11月9日:晴れ、最高気温10℃、最低気温-4℃
 それほど寒さを感じず、周囲を眺めながら比較的のんびりと行列に並ぶ。所要時間は約10分。

◆11月27日:曇り、最高気温-4℃、最低気温-11℃
 寒さがだんだん厳しくなってきた。所要時間は約15分。

◆12月1日:晴れ、最高気温-14℃、最低気温-20℃
 かなり寒い。いつもの検査所は閉鎖、別の検査所へ行くが行列も長くて驚く。所要時間は約40分。

◆12月2日:晴れ、最高気温-7℃、最低気温-17℃
 今日も寒い。検査時の気温は確か-13℃、行列も長くてうんざりするが、これも新生活の貴重な体験だとポジティブに考え直す。所要時間は約40分。

◆12月3日:晴れ、最高気温-12℃、最低気温-20℃
 相変わらず寒い。検査時は確か-14℃、今日も長い行列、ただ昨日ほどではないようだ。後で分かったが検査員が2倍に増員されて二つの行列に分散されていたのだ。所要時間は約30分。

これまでは飲食店内での食事は禁止されていた(出前、テイクアウトのみOK)が、今晩(12月7日)近くのスーパーへ行ったときにチラッと見ると、複数の店内で人々が食事していた。よく分からないが店の自己判断での再開か。ただ市民の憩いの場である公園はまだ閉鎖されたままのようだ。中高年女性に人気の「広場ダンス」、再開する日も近いのだろうか・・・

街を歩くと誰もいない暗く冷えきった簡易検査所が寂しげにたたずんでいるのが見える・・・。