【抗疫特集】さらに!七日間のハルビン隔離生活(2022.10.31)

七日間の隔離後は本来三日間の自宅隔離に移行するはずだった。しかしなぜか突然次も七日間隔離ですよと言われてビックリ! はぁ、中国では突然計画が変わることは普通のようだ。車を降りると同僚の馬先生が待っていた。そして次の隔離ホテル「M影愿酒店(哈尔滨中央大街店)」に案内してもらった。期間も三日間でいいと言う。ホッとした。やはり三日間でいいのか・・・。ただこのホテルは何かラブホテルのような雰囲気で、机もイスもなくリモート授業には不適切な環境であった。まぁ、混乱している現状、仕方ないかなと諦めた。

M影愿酒店(中央大街店) 携程旅行网

ところが夜7時頃に馬先生からメールが入り、このホテルは隔離施設としての資格がないとの理由で、また別の施設へ移動する必要があるという。あ~あ、疲れていたが急いで荷物をまとめ、迎えの車に乗って次の隔離ホテル「丽枫酒店(哈尔滨中央大街友谊路地铁站店)」へ移動した。さて部屋に入って安心感が増した。部屋は広く内装も新しい。快適に過ごせそうだ・・・

麗枫酒店(哈尔滨中央大街友谊路地铁站店) 携程旅行网より転載
 麗枫酒店(哈尔滨中央大街友谊路地铁站店) 携程旅行网より転載

しかしまだ終わりではなかった。移動から4日目の夜6時頃、突然ホテル係員から別の施設へ移動するからすぐに荷物を準備しろと内線が入った。はぁまた移動・・・。そして着いた先が最後の隔離施設となった「如家酒店(哈尔滨中央大街步行街店)」、また「如家」かと思った。場所は市の中心地、中央大街(キタイスカヤ〈ロシア語で中国人街の意〉)のすぐ近くで、先日短時間滞在したラブホ似ホテル「M影愿酒店」にも近い。到着したのは夜9時過ぎだったが辺りは電飾で明るく輝いていた。しかし隔離の身、あと4日間は娑婆とは無関係の生活が続くのだ・・・

如家酒店(哈尔滨中央大街步行街店)
GO GREENとは、何ですか??
「如家酒店」なのに「莫泰酒店」とは何!?

🍀中国人の面白いところ 中国との付き合いも長くなったが、日本人の常識的な感覚からすると彼らの考え方が面白く感じる時がある。今回は「シャワースペースのガラス壁に貼られたシール」でそう感じた。このホテルの名称は「如家酒店」であるが、シールには「莫泰酒店」とある。つまり以前この建物で経営していたホテルの残留物なのである。日本人なら普通は前のホテルの物は必ず撤去する。ところが中国人にしてみればそれはどうでもいいらしい。これは面白い。中国は現在、ゼロコロナ政策で「神経質」と言えるほど厳格に人々の行動を制限しているが、実は元々あまりこだわらない、いい加減で大雑把な性格であるようだ。だた私はこれを批判している訳ではない。日本人と比べてそう思うだけであって、良し悪しは別問題である。ただそういう国民性だとういことだ・・・


翌朝、街の明るい姿が現れた・・・


時が過ぎて日が沈み、やがて夜の街は電飾できらびやかになる・・・

明日は隔離解除、ようやく新たな部屋で生活がはじまる。哈爾浜に来て2週間、4か所の貴重なホテル生活を体験した。お世話になりました。
最後に一言、GO GREEN~!!

【抗疫特集】七日間の隔離弁当@如家酒店・哈尔滨火车站果戈里医大一院店(2022.10.24)

10月24日 午後2時前にホテル到着、弁当は夜からの配給となる。やがて時間になると記念すべき人生初の隔離弁当が部屋の外のイスに置かれた。早速ドアを開けて受け取る。白いレジ袋に入っていて中身が一切確認できず不安が増大する。机に置いて袋を開けると紙製の弁当箱と汁椀、それにリンゴも入っている。不安な心理状態は続く。そして遂にフタを開けて中身を凝視すると、うんOK、大丈夫そうである。実際に食べてみると味もおいしく、ご飯は普段食べる量の2倍はあったがパクついて完食した。久々に本場の中国家庭料理、明日以降も期待できそうだ。ちなみに一日の食費は100元(現在日本円で約2,000円)、そして配膳時間は以下の通りである。
【朝7:30-8:00、昼11:30-12:00、晩17:30-18:00】

10月25日 昼にスイカ、夜にコカコーラが付く。日本人としての感覚では「寒い季節にスイカ」、「弁当にコーラ」という状況はよく理解できない。これも現地の人々の習慣、嗜好なのか・・・それとも小さい子どもや若い隔離者を配慮してのことか。

10月26日 昼にナシ、夜にまたスイカが付く。毎回、各料理の食材や味付けは異なっていて飽きることなく食事でき、その点の配慮にはたいへん感謝している。

10月27日 昼にまたスイカ、夜にはスプライトが付く。スプライトを飲むのは何十年ぶりだろうか、こんな味だったかと懐かしく感じた。ただ正直、弁当にはお茶がいい・・・

10月28日 昼にスイカ、夜にはバナナが付く。毎日出される卵スープには必ずパクチーが入っていて一味違ったおいしさを感じる。もちろん苦手な人は困るだろうが・・・

10月29日 毎日似たようなメニュー、しかも隔離中は運動不足となり、食欲が減退するのではないかと心配したが、意外にも食欲は旺盛で毎回一切残すことなく完食している。ただ運動せずに食べる量は普段の倍になっているので、ジワジワと着実に体重が増えているようであり健康面で多少心配はしている・・・

10月30日 夜、隔離始まって以来初の海産物である茹でたエビが二匹付く。哈爾浜は内陸部にあるので海の幸は家庭料理にはあまり使用されないということなのだろうか・・・

10月31日 朝、最後の弁当を受け取る。同時に出発時に携帯できるよう定番のインスタンラーメン「康师傅・红烧牛肉面」、それにザーサイとウインナーも渡された。いよいよこのホテルともお別れである。自由の身になったら、散歩でこの地をまた訪れてみたいと思う。その時は今回とは違った印象を受けるかもしれない・・・・

私の場合、マント―の一種である「花巻、ホアチュアン」(巻き蒸しパン、steamed twisted roll)を食べる際は、まず上の写真のようにバラバラにする。そうすると表面が適度に乾燥してサクサクし、中はモチモチで食感が良くなるのだ・・・

では出発だ。七日間おいしい弁当をありがとう。おかげさまで少し太ったようだよ・・・