四泊五日の牡丹江・東京城(6)やっと最終回


さてさて、ようやく最終回、正直ホッとする。最近は何をするにもスマホで写真をパチパチ大量に撮影するので、ちょっとした小旅行でもブログ記事の編集作業に時間がかかり負担を感じている。えらいこっちゃ・・・。この状況はどうにか改善しなければならない。とは言えすぐに答えが出ないのが辛いところだ。

【五日目】哈爾浜へ帰る日。列車出発は午後2時過ぎ、そこで午前中に牡丹江市博物館へ行き前日見られなかった展示部分を見学した。前回は徒歩で移動したが、この時少し疲労を感じていたのでバスを利用した。考えてみればこの4月は瀋陽、依蘭、牡丹江と精力的に旅行してきたので疲れるのも無理ないだろう。
さて展示物はで古代から現代の物まで数多いが、特に興味を持った物の画像を紹介する。例えば陶器や渤海国時代の出土品、清代の馬車、関文超さんの革命軍人證明書などである。陶磁器は中国の博物館で多数展示されているが、毎回その造形や色彩の美しさには魅了される。また清代の馬車は細部に至るまで丁寧に装飾加工されていて見ごたえがあった。当時貴人が利用していたものであろうか。


渤海国時代の展示  今回の牡丹江・東京城の旅は「渤海国の旅」とも言えるだろう。旅を通して渤海国の遺跡や遺物に多く触れ、この博物館も例外ではなかった。前回までの記事では掲載しなかったが、今回は文字が押印された瓦「文字瓦」の画像も紹介する。


その他の展示物  渤海国時代以降の物を紹介する。オススメは清代の馬車。


博物館を出た後は前日と同様に牡丹江の川岸公園へ行く。この日も天候に恵まれ暑さを感じるほどだ。川岸は多くの人でにぎわい、ボート漕ぎで遊ぶ人たちも見える。休息後はバスで駅に向かい、時間通り高速列車に乗る。これで牡丹江ともお別れだ。


哈爾浜駅に到着。下の画像は駅の北広場、中央には緑色玉ネギ屋根の「聖・伊維爾教堂(エベル教会)」が小さく見える。自宅までは歩ける距離だが確かバスに乗って帰った。今月は旅の連続で少し疲れた。しばらくは変化の少ない静かな生活をしたいと思う・・・

四泊五日の牡丹江・東京城(5)2023.04.29


この記事を書いている場所は本来一時帰国から戻った哈爾浜のはずであったが、飛行機は台風7号で欠航、四日後の便へ変更になった。しかたなく二日間を天王寺駅近くのホテルでダラダラ過ごし、今は高島の自宅に戻ってきている。飛行機が欠航になった経験は記憶では今回で二度目、一度目は二十年ほど前に上海➔重慶の便が濃霧で翌日に変更になった時。当時はホテルと朝夕二食が無料提供され、また自由旅行で時間的余裕はあったので、「こういう展開もいいんじゃない」と状況を快く受け入れたことを覚えている。

【四日目】東京城から牡丹江への移動日。朝は即席めんで済ませる。チェックアウト後に駅まで歩くが、この日は天気が良かったので町の姿が新鮮に見えた。そして小さな東京城駅から出発、早速車窓の風景を撮影する。山や川、農地、住宅地などの連続で、特に珍しい景色というわけではないが・・・。やがて牡丹江駅に到着、先ずは三日前に泊まったホテルへ向かう。


ホテルへ向かう途中、昼食用に「和記餡餅」という店で「牛肉餡餅」(牛肉の餡を小麦粉の生地で包み平たくして油で焼いたもの)と葉野菜のお浸しを購入、ホテルの部屋で食べる。餡餅は二つ買ったが、年を取ると食べる量も減り、一つだけで腹がふくらんだ。


八女投江紀念館・牡丹江市博物館  食後の休憩後、紀念館へ向かう。途中の歩行者天国では中高年男女集団が鮮やかな衣装を着て踊っていた。それに触発されたのか子供たちも楽しげにはしゃいでいた。さてこの日は参観時間が足りなくなり、抗日期の展示部分だけを見て帰ってきた。なお掲載した画像には銃器が多いが、私はいわゆる銃器オタクではない。それどころか知識はほぼ皆無に等しい。普段現物を見る機会が少ないので好奇心丸出しでパチパチ撮影していたら結果的に銃器の画像が多くなったというだけのことだ。

German Mauser 7.63mm Pistol
Homemade Pistol(土造手槍) 民間或いは地方組織によって製造・改造された比較的単純な構造の拳銃
Japanese 8mm Nambu Pistol
Colt Revolver


紀念館を出てから牡丹江の川岸にある公園へ歩いて向かう。途中、きれいな花を咲かせている木が多く見える。桃の花に似ているが実際には何か分からない。川岸の公園に来ると人出は三日前に比べて多く、中州の岸では人が密集している個所もある。しばらく景色を眺めてからホテルに歩いて戻ることにする。日が暮れるまでまだ時間はあったので少し遠回りをして帰った。


部屋に戻ると帰り道に買った「彪馬ビール」を飲む。初めて見るブランド、ラベルを確認すると哈爾浜のメーカーである。ただどんな味であったかは記憶にない。おそらく普通の味だったのだろう・・・。窓からは周囲のビルや歩行者天国を歩く人々が見える。東京城では比較的慌ただしかったので、ここではのんびり過ごすのも悪くはない。そうしているうちに日も暮れてきた。翌日は哈爾浜へ帰る日だ。列車の出発は午後なので、午前はもう一度博物館へ行こうと考えているが、ゆっくり寝ていたい気もする。さぁどうするか・・・。