五泊六日の香港・澳門・珠海(3)2024.01.26


【三日目】香港➔澳門  この日は澳門へ移動し二泊する。午前、宿のある尖沙咀から地下鉄で香港島まで移動、港からジェットフェリーで澳門へ向かう。チケット購入後、出発まで時間があったので、現地で有名なロースト肉専門店「太興(タイヒン)」で食事する。この店は香港でチェーン店を多数展開していとのこと。写真付きのランチメニューを見ると全ておいしそうなので選ぶのに困ったが、今回は「焼鵝飯」(ガチョウのローストご飯)を注文。運ばれてきたローストに甘めのソースをかけて食べると、うーん、確かにおいしい~! 次回機会があれば太興でまた別の料理を食べたいと思った。食後は香港出境手続きを済まし、フェリーに乗り澳門へ向かう・・・。


澳門到着  マカオと言われる場所は、大陸に接続する「マカオ半島」とその南の「タイパ島・コロアン島」からなる。タイパとコロアンの間は埋め立てられ現在は一つの島になっている。今回はマカオ半島だけを観光した。
マカオ半島の港に到着後、港湾設内で澳門の通貨「パタカ」に両替、そして無料のホテルバスで市中心部まで移動。その後、自身の予約してある安宿へ徒歩で向かう。道中、大型カジノホテルの前をいくつか通り過ぎ、やがて著名な観光スポット「セドナ広場」に至る。周囲を古い西洋建築に囲まれ独特な雰囲気が漂っている。


嘉明別墅(PENSÃO CARMEN)に到着  セドナ広場から狭い路地に入り、しばらく歩いてようやく二泊お世話になる宿「カルメン(嘉明)」にたどり着く。貧乏人の旅行、澳門でも安宿を選んだ。建物外観は怪しげだ。階段で二階に上がり狭いフロントでチェックイン。案内された部屋は小ぎれいで、香港・尖沙咀の部屋より広く窓もあるのでまぁ快適に過ごせそうだ。ただ窓からの眺望はう~ん、生活臭漂う建物と路地が見えるだけだ。宿泊料をケチるとこういう結果になるが、まぁこれも異文化体験、何でも楽しむ精神が大切である・・・。少し休んでから外出、有名な聖ポール大聖堂跡へ向かう。


聖ポール天主堂跡  「セント・ポール教会跡」とも表現される遺跡、17世紀初めに建立、1835年の火災で焼け落ちて正面の壁だけが残っている。澳門と言えばこの壁が必ず紹介される代表的な観光スポットだ。その近くにはポルトガル人が作った古い城壁も存在している。聖堂の壁は様々な装飾が目を引き、その由来や思想は不明だが聖者や悪魔、人骨などのモチーフを見ていると色々想像できて面白い。その場所は高台にあるのでマカオ到着後に通り過ぎたカジノホテル「グランド・リスボア・マカオ」の大きく派手な建物が見える。


澳門の夜を散策  天主堂跡の見学後、そのまま街を散策、気が付けば日も暮れていた。途中スーパーでは宿に帰って飲むビールやワインを購入。その後も歩いていると香港では見ることができなかった派手なネオン看板群が突如眼前に現れ感動した。当時のネイザンロードもこのように華やかであったのだろうと想像する。それに負けずカジノホテルの電飾も実に派手である。やがてセドナ広場まで来ると、そのエリアも全面的に綺麗にライトアップされていて、昼間とは違う姿を楽しむことができた。


康公夜市  宿の付近まで来ると、何やら通りの奥の方でキラキラ明るい雰囲気を感じた。気になったのでその方向へ向かってみた。すると人々でにぎわう夜市が存在していたのだ。道路沿いの店舗や屋台が様々な食べ物を販売している。この夜市の存在に関しては事前に把握していなかったので偶然の出会いである。まぁそれが旅の楽しみとも言えよう。歩を進めると広場では人々が集まり子供たちによる舞踊などの発表会を鑑賞していた。この広場の横には「康公廟(康真君廟)」がある。その後ネットで調べると北宋の英雄軍人「康保裔」を祀る廟ということが分かった。康保裔については百度百科から引用する。さて、その後自分はロースト肉専門店「石記焼味」で「鴨焼+叉焼ご飯」をテイクアウトして部屋に戻った。


部屋で晩酌  スーパーで買ったビールとワイン、それにテイクアウトした鴨焼+叉焼ご飯を晩餐とする。昼間に太記で食べたガチョウ・ローストご飯もよかったが、石記の肉も大変おいしい。元々この晩はマカオ料理でも食べようと考えていたが、まぁおいしいければ庶民の現地料理も悪くないだろう。ところで、この時の赤ラベルの青島ビールは自身は初めて飲んだもので、アルコール度数8.9%のストロング。こんな青島ビールもあったのかと面白く感じた。ワインはポルトガル産、やはり澳門の夜はポルトガルの赤ワインがピッタリであろう・・・。

さてさて、ストロング・チンタオにポルトガル赤ワイン、そして美味な鴨焼+叉焼ご飯。もう何も言うことはない。澳門の夜、気分は最高潮に達する。うーん、旅はいいものだな・・・。異国のエキゾチックな雰囲気を楽しみつつ、夜は更けてゆくのである・・・。

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