1ヵ月間の中国西部(10)西寧 ❶ 2024.07.20


【8日目】この日はトルファンから青海省・西寧へ移動。西寧では4泊する。トルファン北駅から11時10分発の列車D576に乗り、西寧駅に19時40分頃到着。

約9時間と長時間の移動だが、車窓からは様々に変化する景色を楽しむことができた。トルファンを離れてからずっと褐色の乾燥地帯が続く。トルファン郊外では火焔山の手前に多くの石油採掘装置(ポンプジャック)が稼働している。その後、時々沿線の都市や広大な農作地も見え、色とりどりの花畑が現れると心もウキウキする。18時半頃に通過した甘粛省「山丹馬場駅」の辺りから緑色の山岳地帯に入る。大型で毛の長いヤク(氂牛・リギュウ)が放牧されていて、この地域独特の雰囲気が感じられる。また見わたす限り一面が黄色い絨毯のような菜の花畑が頻繁に見慣れた。う~ん、実に見応えがある。西寧に近づくと市街地の北側に「北山」が迫って見える。


西寧駅に到着。市バスに乗り、予約してあるホテルへ向かう。列車からも見えた街北側の「北山」が駅前広場からもすぐ近くに見える。マグマが街を飲み込むかのような赤い山は実に迫力がある。駅から15分ほどでホテル最寄りのバス停に到着。すでに日没後で暗くなっていたが、街の灯りが周囲を明るく照らし、人出も多いように感じた。


ホテル「白玉蘭酒店」に到着。チェックインする前、隣のコンビニで部屋で飲む酒を購入。ビールは「青海湖ビール」と「拉薩ビール」、焼酎はブルーの瓶がきれいな青稞酒「互助」。ハダカムギ(青稞)が原料の青稞酒には度数の低い醸造酒もあるが、これは度数が42°の蒸留酒だ。さて部屋に入るとその狭さにがっかりする。窓も小さい。安いやつやん~。もちろん予約時点で室内面積は確認したが、実際に来てから現実に直面する。まぁ、今回は一か月の長旅で宿泊代をなるべく節約したが、ケチるとこういうことなるのだ・・・。


部屋で少し休憩した後、酒の肴にする「羊串焼き」を買いに出かける。ホテルのフロントスタッフに聞くと「朶楊烤羊肉」という店を勧められた。ホテルからも近く徒歩5分ほど。店内は狭い。おやじさんが休むことなく炭焼きコンロの前に座って串を焼き続けている。羊肉串は1本2.5元、自分は10本買って帰る。外は多くの人が歩いている。というのも、このホテル周辺では夜になると多くの屋台が出て、お祭りのようになるのだ。ただこの日は長時間の移動でくたびれたので、周囲の散策は翌日以降にする。

炭火で焼いた羊肉串は香ばしくジューシーでとてもおいしい。その合間、人生初の青稞酒を飲んで口中の脂分を洗い流す。う~ん、なかなか至福なひと時である・・・。さてさて、翌日から本格的な西寧観光が始まる。ひとしきり飲んだら早めに寝よう・・・😴

【謹賀新年】2025年・新春のごあいさつ🎍

元日の聖ソフィア大聖堂

  
  明けましておめでとうございます。
  新年が皆さまにとって良き年となるよう心よりお祈り申し上げます。

さてハルビン生活も去年の10月に三年目に入った。去年を振り返ると、幸運にも大きなケガや病気もなく元気に過ごすことができた。一昨年の12月はギックリ腰で一歩進むのも痛くて大変だったが、去年は腰に少し違和感を感じたものの、本格的な腰痛にはいたらなかった。趣味の旅行は、特に夏の一か月旅行が充実感も大きかった。現在その記事の連載中だが、完了まではまだまだ時間がかかりそうだ。以下、元日のハルビンの町、そして去年のハルビン生活の様子を部分的ではあるが皆さまにご紹介する。

元日のハルビン  朝食は今年もまたカレー。いつも作り置きしてあるので高確率でこうなるのだ。現在コメのストックがないので、ネギ焼きと一緒に食べる。午後2時過ぎに外出する。天候は曇、気温はマイナス11℃。近くの兆麟公園➔松花江➔中央大街➔聖ソフィア大聖堂の順に歩いた。どこも多くの人たちでにぎわっていた。歩行中、路上は凍結して滑りやすいので要注意だ。


初のハルビン氷雪大世界  今まではそれほど興味がなく行かなかったが、去年は誘われたので初めて行ってみた。すると想像していた以上に規模が大きく感動した。ハルビンでの良い思い出となり、行って良かったと感じている。ただ寒さは激しいので必ず防寒対策が必要だ。


仕事について  老体に鞭打って何とか頑張っている。12月ともなると出勤時の気温はマイナス15℃も普通。幸い自宅から職場までは徒歩6分と近いので助かっている。ただ週に一日、徒歩20分ほど離れたキャンパスに出勤するのだが、到着する頃には体がかなり冷え、少し痛みも感じる。この時期、簡単な防寒着だけでは野外の長時間歩行は危険である。油断していると凍傷になることもあるので注意が必要だ。
ところで、その別キャンパスへの通勤途中に「新一百」というデパートがある。特に冬場、そのある個所では面白い光景を鑑賞できる。それは蒸気の排気。小さな排気口から大量の白い蒸気がモクモク排出されていて迫力満点である。ハルビン珍八景の一つに推薦したい。


食生活について:学食  去年の春ごろは疲れを強く感じ、早く自宅に戻って昼寝をしたかったので学食をあまり利用しなかった。新学期の9月以降は出勤日はほぼ毎回利用した。やはり自炊は時間がかかり、また栄養が偏る不安がある。やはりプロの用意する昼食は食材も豊富で悪くない。ただ問題として、主食と料理は自分で盛る形式なので、つい多めに食べてしまう傾向がある。つまりカロリーの過剰摂取だ。これでは長生きできない。そこで年末から週に一度は学食利用を止め、自宅で軽い食事をするようにした。ちなみに冒頭の画像は年末最後(30日)の特別メニュー。以下、12月の直近学食メニューの画像5枚。


食生活について:カレー  これまで中国の自炊生活では便利なカレーを頻繁に作って食べてきた。当ブログ初期にもカレー生活の記事がある(参照:カレーのオモテとウラ)。それは今でも変わらない。ただ連食するとさすがに食欲もなくなるので、例えばトッピングを工夫するなど味を少し変えて食べている。最近は米がないので小麦粉でネギ焼きを作ってカレーと一緒に食べている。以下、去年のカレー画像5選。


食生活について:蕎麦乾麺・インスタント麺  乾麺や即席麺はたいへん便利だ。特にカップ麺はお湯をいれるだけなので、忙しい朝には重宝する。最近は今麦郎「辣白菜牛肉烏冬麺(うどん)」をよく食べている。モチモチ太麺とピリ辛スープがマッチしておいしい。ただ即席麺は塩分が多いなど健康への危険性が指摘されている。特に中国製品には食品の安全性にたいする不安も存在する。工場内での劣悪な衛生管理の問題も時々聞く。はぁ~、やはり利用頻度をできるだけ抑えるのが無難であろう・・・。
なお以上の内容とは別に、以前から週末は自宅で「ひとり火鍋」をよく食べている。それについては別の機会にまとめて述べたい。


飲酒について:Revolutionary Change of Drinking Habits in 2024
これまでの中国生活では、白酒、紹興酒、ビールが中心であった。ハルビンでは白酒を飲む割合が多くなっていた。ところが2024年、自分史上で革命的な飲酒習慣の大変化が起こったのである。それは白酒は一切止め(祝日や外食時などの一部例外を除く)、赤ワインだけを飲むようになったのだ。
もちろんそのきっかけは認識している。
一つ目は「白酒による体調不良」。ここ数年、すぐに疲れやすくなり、その原因の一つに白酒があると考えた。特に冬場は全館暖房で室内がかなり乾燥し、そのような環境でアルコール度数の高い焼酎をグビグビ飲んで寝ると、体の水分が大量に奪われ、翌朝はカラカラになって気分が悪いのだ。考えてみれば、調子づいて白酒をグビつくには年齢的な限界にきているのだろう・・・。
二つ目は、「京東商城(JD.com)の利用開始」。京東(ジンドン)とは、中国でも有名なECサイト。自社直営店で買えば偽物も少なく安心だ。以前、買い物は店で現物を見て決めていた。ただ赤ワインの場合、手頃な価格の品を販売している店が近くになかった。また毎日飲むので、毎回何本も重い瓶を運ぶのが面倒であった。そこに転機が訪れた。職場の同僚に京東の利用方法を丁寧に教えてもらい、ついに11月1日、人生初「京東での赤ワイン購入生活」がスタートしたのである。注文翌日には自宅マンション1階のロビーまで配達してくれるのもうれしい。
ところで現在私は京東だけを利用しているが、中国には他にも有名なECサイトがある。そして学生たちの話によると、それぞれ特徴や性質が異なるという。
  京東(JD.com)➔ちょっと高いが、安心できる。配送が速い。
  淘宝(Taobao)➔外国製品が多い。信頼できる。配送は普通。
  天猫(Tmall)➔家電製品が多い。
  拼多多(pinduoduo)➔一番人気。安い。危険、偽物あり!
なお私は拼多多の軽快なCMソング:朱主愛「好想你」(拼多多版・2016年)がお気に入りだ。これを聞くといつも元気がでる。

話を戻すと、それ以来、赤ワインは1日1本飲んでいる。12月末までの2か月間に購入した合計数は、1箱6本入りを11箱。その結果、赤ワインの健康効果が炸裂! かつての体調不良のダルさがなくなり、逆に気力体力が充実してきた。まさに百薬の長の赤ワインさん、心から感謝しています。ありがとう~!😊

これまでは白酒をグビグビ飲み続けてきた・・・

さて2025年もスタートした。今年はどのような年になるのだろうか。
人生は一度だけ、後悔することのないよう人生を精一杯楽しみたいと思う。
それでは皆さま、今年もよろしくお願いします!