【11日目】西寧の4日目。この日は「青海湖」の観光。青海湖(約4,626㎢)は中国最大の湖。琵琶湖(約669㎢)の約7倍というから想像するだけでも広大だ。今回は便利な団体ツアーに参加。団体といっても私を含めて8名ほど。車も小型バスだ。私は運良く助手席に座れたので視界も良く風景写真も撮りやすかった。そして訪れた場所は「二郎剣景区」、西寧市内から西へ車で約2時間。
この旅行の楽しみは、きれいな風景。青い湖だけでなく、パンフレット写真にもあるとおり黄色い菜の花畑と青い空・湖のコントラストが見られるのを期待している。ただ朝出発してからしばらく空が曇っていたので、途中の草原や菜の花畑の鮮やかさが半減。草原では羊やヤクが放牧されているのが頻繁に見え、旅の雰囲気を盛り上げる。その後、空が晴れたと思ったら、また曇ったり、突然スコールのような雨が降ったりと、この地域は天候が不安定なんだろうと感じた。やがて前方に青い湖面が現れると期待感がさらに高まる。
青海湖・二郎剣に到着 いよいよ青い湖との対面。ここでの自由時間は3時間だが、自分は船に乗ったりする計画はなく、ただ湖岸をのんびり散策する。
青海湖の各種アトラクション 自分はただ湖岸のんびり歩き、時に適当な場所に座って絶景を眺めていた。また素足になり浅瀬で水や砂の感触を楽しんだりもした。水温は少しひんやりする程度。塩湖なので水を舐めるとほんのり塩分を感じる。多くの観光客は様々なアトラクションを楽しんでいた。ここでは狭い範囲だが私が見たものを紹介する。
撮影用設備 観光客がきれいな写真や動画を撮れるように湖岸には色々な工夫がされている。
動物との撮影 子羊、ヤク、馬が動員されている。子供たちがヤクの背中に乗っている姿を親が撮影する。現場にいたのはすべて白いヤク。おっとり穏やかな様子がとても印象的だ。馬の場合は浜辺で乗馬体験ができる。広々とした青い湖を背景にスラッとした馬の姿がなかなか絵になっている。
水上自転車・水上バイク 料金表を見ると、水上自転車は2名30分で60元。水上バイクは往復5kmで1名100元。見ていると両方ともそこそこの数の人が楽しんでいた。
ヤク肉ラーメン 食事も楽しめる。看板メニューはご当地ならではのヤクの肉を使った麺。値段は一杯18元。前日に入った西寧市内の店では普通の牛肉麺が8元だったので、それに比べると倍以上の値段。ただ観光地ということもあるので、旅行の記念に食べる人もいるのだろう。
青海湖との別れ 湖ではきれいな景色を眺めながら充分にのんびり過ごせた。集合後、バスで近くの昼食会場へ移動。食事後は海北藏族自治州にある達玉部落景区を見学。紙面の都合でその説明は省略する。ただそこに行く途中、緑の大草原の中に突然砂漠が現れて少し驚く。後で確認するとそこは「娄拉溝沙漠生態旅游景点」。そう言えば青海湖に向かう車内や湖岸からも遠くに緑の草原ではない薄茶色の一帯が見え少し気になっていたが、それは砂漠だったのだ。
さて観光も終了、また約2時間かけて市内に戻る。黄河路小游園近くで下車、30分ほど歩いてホテルへ戻る。無事に帰ることができてホッとする。
西寧最後の夜、いつもの串焼き屋さんへ酒の肴を買いに出かける。この日も夜市を見学してから店に向かう。今回は「手抓羊肉」を注文。これは茹でか蒸しで加熱処理済みの羊肉を、少し大き目の塊に切ってから串焼きにしたもの。普通の焼き串に比べ肉が大きいので食べ応えがある。う~ん、香ばしくジューシーでおいしい。もちろん白酒とも相性が抜群だ・・・😊
さてさて、翌日は青蔵鉄道に乗り22時間かけて拉薩へ向かう。ただ出発時間が21時50分なので、それまでは荷物をホテルに預け、市内の近場を観光する予定。それにしてもこの日に見た青海湖と菜の花畑はきれいだった。部屋の電灯を消し横になって目を閉じると、鮮やかな青と黄色の光景が目に浮かんでくる・・・。