1ヵ月間の中国西部(22)扎什輪布寺・拉薩


【19日目】午前は日喀則(シガツェ)のタルシンポ寺(扎什輪布寺)を見学、その後はラサへ移動する。ラサ到着後は自由行動なので、自分で適当に時間を過ごす。翌日は午前の飛行機でラサを離れるので、残された貴重な時間だ。

タルシンポ寺  現地の説明文によると、この寺はゲルグ派の代表的な寺院。1601年にパンチェンラマ4世が住職となってから歴代パンチェンラマの主要活動場所になったという。重要な建物内は撮影禁止なので、ここでは境内に入ってから出るまでに撮影した写真を順に掲載する。その他の説明は百度百科から引用。

樹齢438年の古木。説明によると「互葉酔魚草(Buddleja alternifolia Maxim)」という名前の木で、調べると日本語では「ブッドレア(アルテニフォリア)」。樹齢が438年前というと、1601年パンチェンラマ4世が住職となった頃に、種から植えたか移植されたことになる。この木はその後の社会の大きな変化をここでずっと見続けてきたのである。


ラサでヤク肉の刺身  シガツェを出発し、約5時間後の午後4時頃ラサに到着。車がラサ川を渡る時、遠くにポタラ宮の屋根が見えた。その後は自由行動。ホテルの部屋で少し休んでから八廓街へ向かう。翌朝はチベットともお別れ。記念にチベット料理店で何か食べることにした。
適当に見つけた店の二階に上がる。室内は雰囲気のよい落ち着いた空間が広がっている。メニューを見ると「氷河ヤク肉」があり、好奇心で注文してみた。酒は度数が低い醸造の青稞酒(ハダカムギの酒)を注文したが店にはなく、向かいの食料品店にあるというので行って買ってきた。農夫山泉のペットボトルに入れて売っているのが面白い。わずかな発泡性で甘さのなかに酸味を少し感じる。しばらくして解凍されたヤクの生肉が運ばれてきた。まさかチベットで牛刺しを食べることになるとは思っていなかった。最初はスパイスをつけずに食べてみる。ほとんどクセはなく、日本で食べている牛肉と同様の風味である。


夜の八廓街  一度ホテルに戻ってから、夜8時半頃また八廓街に来て、夜の街 を少し散歩した。ジョカン寺の前に来ると、前回見た時と同様に多くの人たちが五体投地で熱心に礼拝を行っている。そして近くにある有名な「唐蕃会盟碑」をしばらく眺める。その後はホテルの方に向かって歩を進める。日は完全に暮れたが、街灯や建物の電飾などで道は明るく昼間とは違った雰囲気がある。現地の伝統衣装を着て記念撮影している人たちを何人か見かけたが、デザインが独特、色も鮮やかで実にきれいだ。

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唐蕃会盟碑  「長慶甥舅和盟碑」「唐蕃和盟碑」とも呼ばれる。現地の説明文画像のほか、百度百科からも引用する。それによると、821年に唐王朝と吐蕃の同盟が結ばれたことを記念し、823年にジョカン寺の門前に建てられた。実際に見ると西側の碑面は向かって左がチベット文字、右が漢字。以前の写真では、碑は雨ざらしだったが、私が見た時にはガラス張りの建物の中に保管されていた。ただ門前広場にいる多くの人たちにとっては関心がないのか、その時眺めていたのは私一人だった。

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これで7日間のチベット旅行も終了、翌日は雲南省へ向かう。今後チベットを再訪する機会はないかもしれないが、その独特な文化や風景の記憶は死ぬまでずっと心の中に残り続けるであろう・・・。