1ヵ月間の中国西部(24)麗江古城 ❷


【21日目】前日は長距離移動でかなり疲れた。この日は古城内をのんびり散策する。計画した観光先は「木府」とその裏の「獅子山」にある「萬古楼」だけ。あとは適当に歩く。昼食には本場の「過橋米線」(Cross-Bridge Rice Noodles)を記念としてどこかの店で食べたいと思っている。

起きたら既に昼近く。前日の疲れがたまっていたのだ。部屋で茶を飲みながらゆっくりする。昼過ぎに外出、天気は良さそうだ。この日も民族衣装を着て記念撮影をしている女性が多くいた。宿から木府までは徒歩約15分。きれいな水が流れる水路が印象的である。


木府  現地の説明文によると、旧称「木氏土司府衛・麗江軍民総管府」。元代より雲南北西部を統治してきたナシ族の木氏の宮殿。その後の戦乱で主要建築物は破壊され、復元されたとある。確かに多くの建物はピカピカしていて古さが感じられない。ただ展示されている「トンパ法器」「ナシ族の武具」「明代麗江の木彫」などを見ると、古い独特な文化が感じられて面白い。


獅子山の萬古楼  下の説明文画像にあるとおり1997年の建立。新しいので建物自体に魅力は無いが、上層階からの眺望はすばらしい。麗江の四方の異なる景色は十分に楽しめる。


萬古山から下り、まだ通ったことのない道を中心にのんびり散歩を続ける。京都・清水寺周辺と少し似た感じの萬古山付近の坂道もよい雰囲気がある。ただ複数の飲食店から同時に聞こえてくるフォークギターで弾き語りする男たちの歌声が混じり合い、気分が悪くなる・・・。ピンク看板が目立つ土産屋さんでは陳列されているカラフルなパッケージ商品にも目が行く。様々な色の「鮮花餅」も面白い。改装中の飲食店は指定古建築があったので内部をのぞいてみた。立派な梁と柱に感心した。

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大石橋  説明文によると、明代の建立で、古城内で最大の石橋。長い年月、多くの人たちが往来し、舗石の表面は磨耗されツルツルしている。欄干の下からボーボーと生えている草は駆除しないのだろうか。あるいはグリーン装飾として管理れされているのかもしれない・・・。


過橋米線(Cross-Bridge Rice Noodles)
午後3時頃、歩いていると「黄氏麺館」の立派な看板が目に入り、この店で遅い昼食をとることにした。これまで本場の過橋米線を食べたことがなかったので気合を入れて店に入る。そして具材が一番少なくて安い「秀才」を注文。「状元」「進士」「挙人」などネーミングが面白い。過橋米線と言うと、本来は各種生具材を小皿に分けて配膳し、それを客が土鍋で加熱しながら食べるスタイルらしい。しかしこの店では客がすぐに食事できるよう便宜的に店が全て調理し完成した状態で提供するという。まぁ自分はどちらでも構わない。また勿論そのようなことは無いと信じているが、もしも店側が具材の鮮度や外観の悪さを隠蔽する理由でそうするのであれば悪徳店舗であり大きな問題だ。今回はツルツル麺と少し甘めのスープがとてもおいしく、具材も色々入っていて食事が楽しめた。ところで、この店の前にも水路に架かる小さい石橋があり、テーブルからも見えていた。まさに「過橋して食べる」米麺であったなぁ・・・。


晩酌タイム  古城の最後の夜。部屋ではビールのあと、麗江の地酒「青稞白酒」(42%)を飲む。酒の肴は、前日と同じ店でテイクアウトした串焼き肉(黒山羊肉 x3、ヤク牛肉 x3)。ノドに付着した脂分は烈性酒をゴクッと飲んで洗い流す。
さてさて旅も残り10日間ほど。多少疲労も蓄積している。慌てず焦らず、のんびりした旅を心がけよう・・・。

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