1ヵ月間の中国西部(26)大理古城 ❶


【23日目】8月11日。束河古鎮を離れ、大理古城へ向かう。大理では三泊する。この日、雨は止んだが、スッキリしない曇り日だ。中国南部は年間を通して降雨が多いのだろう。

大理駅に到着すると、ホームは多く人でごった返していた。今まで連休中に中国各地を旅行してきたが、この混雑さは少し異状だ。やっと改札を出ても、古城行きのバス乗り場までは人の列が続いている。仕方ないのでゆっくり進む。歩道橋の上に来て気が付いたが、大理駅は工事中なのだ。大理古城は人気の観光地だ。おそらく現在の駅舎ではコロナ禍収束以降の観光客の量には対応できないのであろう。
やっとバスに乗り古城に到着。先ずは予約してあるホテルへ向かう。古城内も観光客で賑わっている。まもなくホテルに到着。部屋は狭いが清潔で印象は良い。シャワーで汗を流し、少し休息してから夕食に出かける。


夕食に海稍魚  大理旅行の記念に、ご当地名物「海稍魚」を食べた。行った店は宿からも近い「陳氏海稍魚・玉洱路店」。ここではオススメ料理の「酸辣海稍魚」と、野菜も大切なので「白灼菜心」を注文。スープの黄色が鮮やかで印象的だ。味は魚もスープもおいしい。魚の種類は「花蓮魚」。以前に長沙の火宮殿(坡子街本店)で食べた「剁椒魚頭」も花蓮魚であったと記憶している。
【参考】四泊五日の長沙・韶山・汨羅・岳陽(1)2024.06.06 


夜の大理古城  夕食後、少し散策する。気になったのは店で販売している「菩提聖果」。これは菩提樹の実で、客が手に取って品定めし、選んだ材料をその場で店員さんに研磨してもらう。ピカピカになった菩提果は色や模様がすべて異なり、非常にうつくしい。珠の大きさが日本でよく見かけるものよりも大きく、また楕円形の菩提果もある。ただ自身は断捨離活動中なので購入しなかった。


【24日目】8月12日。朝起きると青い空が広がっていたので気分も良い。この日は大理観光の目玉「崇聖寺三塔」を観光する。旅游区の入口まではホテルからは徒歩約30分。途中、古城の雰囲気に合わせた映画館、中国建築のキリスト教会、そして立派な北城門(三塔門)等を見る。城門は明代の建築で、登ることもできる。周囲に大きなビル等がないので眺望は良い。


昼食の餌絲  北城門を通り抜けると食堂「鮮花過橋米線」があったので入る。メニューを見ると米線の横に「餌絲」と並記されている。これが何かは知らなかったので店の人に聞くと米線とは違う物だという。そこで試しに「雑醤餌絲」を注文。出された麺を見ても米線との区別が分からない。食べてみると、米線のツルツル・プチプチ感とは違い、モチモチした食感だ。後にネットで色々調べると、米線と餌絲の原材料は同じ米だが、製造方法が異なるとのこと。
●米線:米を水に漬ける→すりつぶす→水を加えて蒸す→製麺機で成形する→茹でる→水で冷やす→食べる
●餌絲:米を水に漬ける→蒸す→杵でつく→餅状の「餌塊」にする→細長く切る→茹でる/蒸す→食べる
結果として外観・形状も異なる。米線の断面は丸く、表面に光沢感がある。一方、餌絲の断面は四角く、表面に光沢感は少ない。確かに画像を見ると両者の違いがよく分かる。どちらもおいしいが、自身は餌絲のほうが好みである。


崇聖寺三塔  大理に来て三塔を訪れない人はいないだろう。まさに「不到三塔非好漢」、そして私の場合は「到了三塔変老漢」と続く。30年以上前から存在は認識していたが、やっと訪れた時には年寄りになっていた。まぁ情勢不安定な世の中、来られただけでも好運と言えよう。三塔については現地の説明を撮影した。 


三塔を見学後、更に山側に進むと「出土文物陳列館」がある。ここでは自身が気になった二点の文物画像を紹介する。

それにしても三塔は美しい。上の画像は、三塔の背後に洱海が広がっている。
う~ん、なかなか素晴らしい景色! ここを訪れて本当に良かったと感じる。
さて、三塔の観光後は古城に戻り、未訪問エリアを散策した。その内容は次編で述べる。

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