1ヵ月間の中国西部(27)大理古城 ❷


【24日目】8月12日の続き。前編では崇聖寺三塔の見学まで。今編ではその後の古城内観光について紹介する。ところで前日から体調が悪化し体全体がだるく、咳も出るようになった。自分の旅行スタイルは複数の観光ポイントを徒歩で見て回るハード方式で、当然疲労が蓄積する。旅が24日目にもなれば体がガタつくのだろう。実は今、2025年の夏休み一か月旅行の計画を考えているが、ノンビリ型にする必要性を感じている。この年齢になると欲張り行動は禁物であろう・・・。

さて、古城内では、城門や楼閣、武廟の照壁、文廟を訪れた。三塔からバスに乗り南城門付近で下車したので、南門からの観光スタートとなる。現地の説明にある通り南城門は明代の建造。その上の楼閣は1984年の建築。やはり木造建築は燃えやすく、当時の建物が残っていることは少ないようだ。平遥古城にしても、六つある城門楼閣はすべて1990年代の再建。
城門の上からは眺望が良く、遠くに崇聖寺の三塔も見える。

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武廟照壁  武廟とは関羽を祀る建物(関帝廟)。現在、本殿その他の建物は無く、清・光緒元年(1887)に再建された照壁だけが残っている。照壁がかなり大きいことから、当時の武廟の規模も大きかったことが想像できる。

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文廟  文廟とは孔子を祀る建物(孔子廟)。現地の説明によると、大理に元々あった文廟が清代に焼失、そこで報国寺を文廟に替えた。現在残る当時の建物は清代建立の「大成門」だけだという。再建された大聖殿にはピカピカ光り輝く孔子像が安置されている。ただ私的にはその派手さに大きな違和感を感じる。孔先生は天国からこれを見てどう思うだろうか・・・。

文廟見学後はホテルに戻ってのんびり過ごす。時刻はまだ午後1時だが、体調が悪いこともあり、この日の活動はこれで終了。部屋前のテラスでビールを飲んで体をいやす。やれやれ、無理は禁物だ。翌日もノンビリ型を心がけよう・・・。


【25日目】8月13日、大理古城の3日目。体調不良は回復していない。しかし洱海を湖岸まで行って見ないわけにはいかない。そこで、行きはゆっくり徒歩で、帰りはバスを利用することにした。10時過ぎにホテルを出発。近くの食堂で遅めの朝食をとる。注文したのは「雑醤涼米線」。食欲はあまりなかったが冷麺なのでツルッと喉を通る。味はおいしい。聞けばご主人さんは白族とのこと。ここの行政区名は「大理白族自治州」と言うので、白族の民族比率は当然に高いのだ。


洱海へ向かう  古城から湖岸に向け直線道路を真っすぐ歩く。湖岸まで徒歩約50分程の距離。古城を出ると辺りは農地が広がる。しばらくして古城側を振り返れば、奥に雲岭山脈が屏風のようにそびえている。歩き続けると、やがて湖岸の集落「小邑庄鳳北村」に至り、集落を通り抜けると眼前に洱海が広がる。


湖岸道路では自転車や電動バイクに乗って観光を楽しむ人たちを多く見かける。自身は湖の景色を鑑賞すればそれで満足。しばらく湖岸沿いを歩く。う~ん、なかなか風光明媚。人々は湖を背景にさかんに記念写真を撮っている。

さて、歩いていると洱海東岸「羅荃半島」への渡船がある。しかし私は体調不良、申し訳ないが行く意欲が全くわかない。そろそろ古城へ戻ることにする。少し歩くと、古城行きのバスが待機していたので乗り込む。


バスを下車したのは大理西門「蒼山門」近く。ここを通り抜けてホテルへ戻る。ホテル着は午後1時頃。体調不良は改善せず、部屋で寝ることにする。まぁ、仕方がない。長旅にはこのようなこともあるものだ。そのまま一切外出せず、翌日まで室内で静養する。

それでも、洱海の美しさは目に焼き付いている。明日は大理を離れる。
また来る日まで、さようなら・・・

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