




【30日目】8月18日。昆明から列車で貴州省・貴陽へ移動、2泊する。この日はホテルから近い「文昌閣」と「甲秀楼」を観光。貴陽は記念すべき1か月旅行の最終訪問地。長旅で疲労が蓄積しているので、無理せずできるだけのんびり行動することを心がける。
昆明南駅出発 個性的な外観の昆明南駅。ネットによると駅舎は2016年12月から使用開始されたという。たしかにまだ比較的きれいで、待合スペースも広く快適だ。貴州へは約3時間の乗車。途中、山並みや農作地など緑の風景が続き、その姿も次々と変化するので、ずっと眺めていられる。







貴州省の安順西駅を過ぎてしばらくすると車窓から「老嬢嬢食品」と書かれた大きな看板が見えた。気になったので後日ネットで調べると、「老嬢嬢」は2015年創業の「安順市平壩区万佳農産品开発有限公司」が有するブランドで、貴州特産の豆腐乳や剁椒などの食品を加工・販売している。【参考】天猫・老嬢嬢旗艦店
やがて列車は貴陽市南部に至り、多くのビルや建物が現れてきた。まもなく貴陽北駅に到着・下車する。


その後、地下鉄に乗り予約してあるホテルの最寄り駅「省人民医院」まで移動。そこから徒歩でホテルへ向かう。大病院が近くにあることが関係しているのか、路上ではフルーツ販売の露店が多く見られた。そして10分ほどでホテル「百時快捷酒店(貴陽文昌閣省人民医院地鉄駅店)」に到着。ホテル前の路上では各種露店・屋台が営業中だ。串焼きの煙がモクモクとあがっている。チェックイン後、部屋に入る。狭いが清潔感はあり、窓からは文昌閣の上部が見える。観光には便利な場所だ。ただ先ほど見た屋台の煙であろう。上層階の室内でも串焼きのにおいがする。まぁ寝るときは窓を閉めてクーラーをつければ問題ないだろう・・・。








文昌閣 ホテルの部屋で少し休憩したら観光に出かける。先ずは部屋の窓からも見えている老東門遺跡にある文昌閣だ。現地の説明によると、ここには元々明代に築かれた貴陽古城の東門があったが、第二次大戦後まもなくして撤去されたという。現在は月城とその中にある文昌閣、武勝門などがわずかに残っているだけ。さて文昌閣前に来てみると、なんとその時は大がかりな修復工事中で参観中止であった。まぁあちこち旅をしているとこういうこともある。確かにホテルから見た時も文昌閣が足場で囲まれていたので変だとは思ったが・・・。










甲秀楼 気を取り直して次は甲秀楼へ向かう。文昌閣から南へ徒歩約15分。南明河の中の島に甲秀楼は立っている。創建は明・万暦26年(1598)。河の南岸にも関連する建物がいくつかあり見学できる。








龍門書院 南岸にある建物の一つ。創建は明代。簡単に見学する。





これで甲秀楼エリアの見学も終了。後はホテルへ帰る。途中、コンビニで貴州の焼酎「習酒」を購入。部屋では夕食の時間まで酒を飲みながらゆっくりする。


夕食テイクアウト 夕食を買いに外出する。ホテルの目の前に「文昌閣美食城」があるので、まずはそこに行ってみる。結果あまり食べたい物がなかった。そこでまた交差点を渡り、昼間歩いているときに発見したホテルの南側地区にある食堂「望香園」でテイクアウトすることにした。注文したのは「西紅柿炒鶏蛋」(トマトと卵の炒め)と「 肉沫茄子」(ナスとひき肉の炒め)。どちらも同じ炒め物だが、素材も味も違うので全く問題ない。ホテル前では相変わらず各種露店が営業を続けている。店舗数は昼間よりも増加していて、ちょっとした夜市のような雰囲気だ。







晩酌タイム 昼間買っておいた習酒を飲みながら食事を始める。料理の味は二品ともなかなかおいしい。ただしどちらも炒め物、やがて口中が脂分でベトベトになる。そこで53度の烈性酒をゴクリとひと口、フ~、スッキリする。
やれやれ、貴陽。旅の最終地点。やっとここまで来た。そして初日の観光も無事終了。グラスを傾けながら旅行中の出来事を思い出し感慨にひたる・・・。





窓からは夜の街の様子がよく見える。地上から自動車、通行人、露店営業などから発せられる様々な音が混じり合い、上層階の室内まで伝わってくる。串焼き屋台のにおいも健在だ・・・。
さてさて翌日は市北西部の黔霊山公園を観光。無理せずのんびり行こう・・・。
