六泊七日の成都・峨眉山(1)2024.10.01


国慶節の連休を利用して成都市内を観光し、峨眉山に登った。峨眉登山は初め気楽に考えていたが、情報を色々と調べるにつれ、実はかなりハードであることが分かった。そこで今回は山中と山頂でそれぞれ一泊し、無理のない行程を組んだ。全体の旅程は以下の通り。
  哈爾濱➔(Air)➔成都《2泊》➔(Train)➔峨眉山駅➔(Taxi)➔
  登山口➔(Walk)➔山中・九岭崗《1泊》➔(Walk)➔山頂《1泊》➔
  (Lift+Bus)➔峨眉山駅➔(Train)➔成都《2泊》➔(Air)➔哈爾濱 

【1日目】10月1日。哈爾濱太平国際空港を8時半頃に離陸。しばらくすると軽い機内食が配られた。味はまあまあ。そしていつも通り外の風景を楽しむ。黄河をはじめ様々な河川が見える。ある地域は10月初日にも関わらず一面の雪景色。少し驚く・・・。そして午後1時頃に成都天府国際空港に到着。空港から地下鉄に乗り市内に予約してあるホテルへ向かう。


今回合計4泊お世話になるホテル「成都瑞峰公寓酒店」は成都東駅近くにあり、列車・バス・地下鉄のどれでも交通アクセスが良い。部屋は高層階にあるので眺めは良い。室内は狭いが、設備は整っていおり清潔感もあるので問題ない。少し休憩したら晩酌用の酒と肴を買いに出かける。四川に来たので、やはりご当地の酒と料理を準備しよう・・・。
ここでその四川料理について、以前ある中国人から聞いた少しショッキングな話を紹介する。それは四川料理は辛い味付けで食材の悪さをごまかすことができるという内容だ。つまり食材が多少腐敗していても激辛にすれば分からないということ。それに比べ淡泊な広東料理は味をごまかせないので評価が高いという。そのように考えている中国人がいることが意外であった。確かに昔は古い肉の臭みを消すために胡椒が貴重であったという話を聞いたことがある。ただ上記の話が事実かどうか、個人の勝手な想像なのかは不明。この文章を読んでも余り気にしないでもらいたい。私自身はピリ辛の四川料理が大好きである。


晩酌用の買い物  まずはスーパー「永輝超市(凱徳広場魅力城店)」で酒を買う。少し高いが四川の銘酒「剣南春」(52度、約500元)と、適当な赤ワインを1本を選ぶ。その後、近くの「廖記棒棒鶏(万科魅力店)」で四川名物の棒棒鶏(バンバンジー)その他を購入。さらにホテルの近くにある食堂「担担麺」でこれまた四川名物の担担麵(タンタンメン)をテイクアウト。なお当地では汁なし担担麺が一般的なようだ。さて、これですべて揃った。部屋に戻ると軽くシャワーを浴びてスッキリする。そしてようやく「おひとり晩餐会」が始まる。


晩酌タイム  ちょうど午後7時になった。まずは剣南春を飲む。いつも飲んでいる安酒と違って角が無く滑らかな味わいだ。酒の味を充分確認したら棒棒鶏と担担麺を食べる。棒棒鶏のタレは辛さよりも甘さを強く感じる。鶏肉はプリプリしておいしい。担担麺は麺と具材、旨辛ソースを絡めて食べる。辛さは強くなくバクバク食べられる。ただ思っていたより量が多かったので腹がパンパンにふくれた。フ~、ごちそうさまでした😊~
外は暗闇につつまれた。多数のビル明かりが宝石のようにキラキラしている。さあ、翌日は市内観光で歩き回る。赤ワインを数杯飲んだら就寝しよう・・・。


【2日目】10月2日。この日は市内観光。主要訪問先は、成都武侯祠博物館、成都博物館、陳麻婆豆腐本店。翌日は峨眉登山。体力温存のため昼食後に予定は入れていない。

朝9時過ぎ、成都東駅から地下鉄で武侯祠博物館へ向かう。途中、別の路線に乗り換え、ようやく最寄り駅「高升橋」に到着し、地上に出て少し歩く。途中に見た多くのお土産屋さんにはパンダグッズがあふれている。そして出発から約1時間後にようやく現地到着。


武侯祠博物館  敷地内には多くの観光スポットがあるが、あまり欲張らず、のんびりした観光を心掛ける。まずは劉備(昭烈帝)が眠る「恵陵」を見学。この日の人出は多く、かなり混雑していた。


恵陵


恵陵見学後、その外側にある通路を見学。朱色の壁を多数の青竹が包み込むような写真映えするスポットだ。しばし撮影タイム。その後、別の場所で後漢(東漢)時代の石棺を見る。実際に石棺に手を触れると、古代に彫られたレリーフのギザギザ感が伝わってくる。う~ん、漢代の人と時空を超えてギザギザ感を共有できたようで、なかなか楽しい。


武侯祠  諸葛亮を祀る廟。


三義廟  劉備・関羽・張飛を祀る廟。


武侯祠の見学後、市バスに乗り成都博物館へ向かう。この話は次編で述べる。