






【3日目】2月1日。主な訪問地は、海南省博物館、白沙門ビーチ、夜の騎楼老街と鐘楼。ご当地グルメも楽しみだ。実はもっと精力的に行動すれば、上記以上の場所も訪問可能だ。しかし最近の旅は気楽でのんびりした行動を心掛けている。欲張って多くを観光しようとすると心身共に疲れ果てるのだ。50代も半ば、バタバタ観光スタイルはやめたのだ。
朝はホテルの朝食をしっかり食べる。外の様子はというと、前日同様、朝の街には霧が立ち込めている。これはおそらくこの時季この地方によくある気象現象なのだろう。霧は時間の経過とともにだんだん消えていく。


海南省博物館 昼過ぎ、バスに乗って博物館へ行く。比較的新しく立派な建物だ。館内には、地元の少数民族など島内関連の展示物と、海南島を超えて中国各地から集められた展示物の両方が存在する。今回は自身が注目した文物と解説文の画像を紹介する。その他の文物や博物館の情報については、博物館公式QRコードを読み取り参考にしてもらいたい。




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「豚便所」については、以前ブログで久米島の「フール」を紹介した時に少し説明した。現代では衛生上の問題で日本では現役の豚便所は存在しないようだ。中国では2024年8月にチベット旅行した時、ある場所で豚便所を見た。ただ豚は存在せず、普通のトイレとして使われていた。おそらく毎日観光客が来る場所なので、遠慮して豚を入れていないだけかもしれない。
【参考】四泊五日の久米島(中)

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『瓊黎風俗図』 清朝の頃に海南島に住む黎族(リー族)の生活風景を紹介した絵画作品。百度百科では年代を清中晩期と記している。肌の色を赤茶色に塗っているのが興味深い。



黎族の人たちが野生の藤や竹を採取し、それを編んで籠などを作る様子も紹介している。




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「苗族神像掛図」 ミャオ族の神像画。鮮やかな色彩が印象的だ。



「椰濃・海南菜館」で夕食 海南島の名物料理「文昌鶏」。今回は「椰濃」というレストランで食べることにした。店内はムーディーな雰囲気にするためか、テーブル席の照明が暖色系で、料理の色がすべてオレンジ色に見えるのが不満だ。
さて、酒は前日も飲んだ薬膳酒「海馬露酒」、料理はお得な2名様セットを注文。セットには文昌鶏の半身と特性付けダレ、野菜炒め、スープ、ご飯が含まれる。メインの文昌鶏はプリプリした食感でおいしいが、普通の蒸し鶏という印象で、感動するほどではない。付けダレは柑橘類の酸味が強く南国らしさを感じるが、少し苦手な味だ。まぁ、それも異文化体験。地域が異なれば食文化も変化するのだ・・・。









夜の騎楼老街 このエリアは前日の日中にも訪れたが、今回は夜のライトアップが楽しみである。実際に来てみると想像していた以上にすばらしい。多くの建物が電飾でピカピカ・キラキラし、街全体が幻想的な雰囲気に包まれている。しかもその時はイベント開催中で、華やかな衣装を着た人たちが車道を練り歩いている。それを見物する多数の客が歩道に集まり非常に混雑している。あまり落ち着いて見学できる状況ではないので、街をひと巡りしたらそこを離れて鐘楼へ向かう。





鐘楼のプロジェクションマッピング こちらもなかなかすばらしい。色や絵、照明が次々と変化し、ずっと見ていても飽きない。たくさん写真を撮ったが、ここではそのうちの5枚を紹介する。





光り輝くベル・タワーをしばらく鑑賞したらホテルへ戻る。海口の最後の夜、とても印象深いひとときであった。翌日は文昌へ移動。そこで何が体験できるのか、とても楽しみだ・・・。


