





清明節の連休を利用して内モンゴル自治区・通遼を旅行した。休みは4日間だけなので、あまり遠くない場所を探した。通遼での楽しみは、通遼市博物館、開魯県の白塔(元代)、庫倫鎮の沙漠(銀沙湾旅游景区)などの見学。もちろん羊肉料理もぜひ味わいたい。
哈爾濱西から通遼までは列車D566で約4時間。今回初めて西駅を利用した。新しくきれいな駅舎で、待合スペースも広くて快適だ。




列車は瀋陽まで南下した後、Vの字を描くように北へ方向転換する。車窓の風景として、北方向に転じてしばらくは農作地が広がっている、やがて沙漠のような荒涼とした砂地が現れるようになる。植林と灌漑による緑化活動が広範囲で行われている様子もうかがえる。ただ土地が広大なので沿線の全範囲を緑化するのは困難であろう。今回の訪問予定地の1つに庫倫鎮の沙漠があるくらいなので、元々かなり乾燥した地域なのであろう。








通遼駅に到着 まずは予約してあるホテルへ向かう。ホテルは駅西側に隣接したビルの中にあるので便利だ。駅前周辺を見渡すと少し古びているが大きな建物も多く、普通の地方都市という印象。時刻は午後3時前だが、砂が舞っているのか空が少しくすんでいて街全体が暗く元気がないような雰囲気を感じる・・・。




ホテルは開業2022年というから比較的新しい。ホテルが入ったビルも内外ともにきれいなのでホテルの開業にあわせて建てられたのであろう。部屋に入り荷物を下ろすと、1階の売店で買った地元焼酎「蒙古王」(52度)を飲みながら少し休憩する。部屋は高層階にあるので眺めはとても良い。夜景も期待できそうだ・・・。




【下4枚の画像:上から北・東・南・西の方角を撮影】




休憩後、市内を流れる「西遼河」(せいりょうが)を見に出かける。駅前の通りをワンブロック北に進み、そこにあるバス停から市バスに乗り河岸にある公園へ向かう。公園入口の辺りでは飲食物その他の路上販売をしていおり、そこそこの数の人たちも公園に集まってきている。奥に進むと河が見えてくる。河辺では子供たちが楽しそうに砂遊びをしている。少し気になったのは、河の中の細長い通路を進む集団。網を持っている人も複数いるので、おそらく川エビでも捕りに来たのであろう。しばらく水の流れを眺めたら、またバスに乗り駅方面へ戻る。








串焼きテイクアウト 河岸公園からバスで駅近くに戻り、酒の肴を買うために予めネットで調べておいた串焼き店へ行った。ところが運悪く休業中。しかたなく他の適当な店を探すがなかなか見つからず、薄暗くなった街中をぐるぐる歩き回った。そしてようやく「紅房子焼烤」という串焼き店を発見。ご近所の人たちが利用するような小さな店舗だ。そして、羊肉×10本、尖椒×1本、錫紙茄子(ナスのホイル焼き)×1皿をテイクアウト、ホテルに戻る。




晩酌タイム 部屋に戻ると軽くシャワーを浴びてスッキリする。そしてようやく晩酌がはじまる。まずは烈性酒の蒙古王をひとくちゴクリと飲んで気合を入れる。プハ~ッ、うまい!一日動き回って疲れたが、ようやく癒されるひと時・・・。そしておもむろに羊肉串焼きを一本頬張る。うん、なかなかおいしい羊肉だ。さすが内蒙古、小さな店でも肉の味は確かなようだ。グビグビ・パクパクしながら、翌日の計画も確認する。



窓から見える夜景はそこそこきれいだが、一方で内蒙古の地方都市という少しわびしげな雰囲気もただよっている。まぁこのような旅愁を感じられるのも旅の魅力である。
かなり酔いも回ってきて少しフラフラする。さぁ、そろそろ寝よう・・・。

