五泊六日の楡林・米脂・延安(4)


5月3日の続き。窑洞古城地区の観光後、南大街歴史文化街区を通り、翔鳳山風景区を散策。その後、延安行き列車の発車時刻までは時に休み時に歩いて適当に時間を過ごす。延安到着時刻は夜8時頃。たいした観光はできないが、ご当地シンボルの宝塔とその周辺はライトアップされていると思うので、少し見に出かける予定。

古城地区を出て、先ずは軽食店で「擀麺皮」を食べる。擀麺皮は陝西省のご当地麺料理。硬めの麺を具材と酸味のあるタレでからめている。あっさりしているので暑い季節にはちょうど良い。後でお腹が空いたときのために中国バーガー「肥痩肉夾饃」をテイクアウトし、南大街へ向かう。


南大街歴史文化街区  現地の説明文によると、このエリアは窑洞古城地区の南に位置し、清末から民初に開発が始まり、商店と住居が混在した形で発展したとのこと。窑洞風現代建築も多く見られ、現地人の窑洞に対する強い思いが感じられる。歩いて見たところ、確かに多少街の古さは感じられ見ていて面白いが、人の姿は少なく活気がない様子だ。


翔鳳山風景区  この地区は南大街地区の南東部に位置する丘陵地。丘の上には廟や寺が建てられている。眺めが素晴らしく、北東にはここへ来る前に観光した李自成行宮エリアや窑洞古城地区、南には無定河とその奥の米脂駅、そして北には別の丘陵地にある窑洞群も良く見える。


もぐもぐタイム  丘陵地を歩き回り少し疲れた。正午前、休息を兼ねてテイクアウトした中国バーガー「肉夾饃」を食べる。皮はパリッと、具は適度な赤身と脂身でジューシー。豪快にかぶりつく。う~ん、おいしい・・・。陝西省の黄土高原で窑洞を見ながら食べる肉夾饃、心身ともに現地に溶け込んでいるようで、楽しく面白い体験ができた。


肉夾饃を食べた後は、丘陵地を下りて周辺散策を続ける。古くから続く窑洞を間近で見ることができた。その後は列車の発車時刻まで米脂の街を適当に散策する。


軽食タイム  午後3時半頃、駅に行く途中の軽食屋さんで「涼皮(涼麺)」を食べる。哈爾濱でも涼皮の屋台販売を見ることはあるが、購入したことは一度もない。買わない特別な理由は無いが、やはりこの地域、この時期に食べるのが一番おいしいと思う。のど越しひんやり、ツルッとして美味・・・。


米脂の観光が終了、午後6時前の列車で延安へ向かう。朝8時からの米脂一日観光、かなり充実した体験ができて大いに満足。旅行期間に余裕があれば米脂でも一泊したかったが、まぁ仕方がない。延安までの車窓からは多くの窑洞を見て楽しむ。そして夜8時前に延安駅に到着。


延安到着  夜の延安高鉄駅は想像していたより派手さがなく、暗くてわびしい。駅前から市バスに乗り予約してあるホテルへ向かう。バスの車窓からはご当地シンボル「宝塔」が見えることは分かっているので、北上するバスの右側席に座る。そしてやがて虹色にライトアップされた塔が見えた瞬間は感動。これが延安の宝塔か・・・。その後、ホテル最寄りのバス停を不注意で乗り過ごし、一つ先のバス停で下車。この街は街路灯が少ないのか全体的に暗く感じる。数分歩いてホテルに到着、部屋に入る。この部屋、期待していた通りに宝塔の眺望が良い。う~ん、たしかに良い眺めだ・・・。


夜の延安  部屋で少し休息後、いよいよ夜の散策に出かける。ライトアップでエリア全体が紅色に染まり、まさに赤色革命の聖地を誇示している。


ホテルの部屋に戻り、地酒焼酎「小米袋」を飲みながら、窓からの眺めを楽しむ。う~ん、なかなか良い景色だ。宝塔にカンパイ~! 
さてさて、翌日は延安の主要観光地点を見学、午後は楡林に戻る。旅が順調に進むように宝塔に祈りながら就寝する・・・。