1ヵ月間の中国西部(14)西寧 ❺ 2024.07.20


【12日目】西寧の5日目。この日は西寧駅21時50分発の青蔵鉄道で22時間かけて拉薩へ向かう。ただそれまで時間があるので、「東関清真大寺」「土楼観」「南禅寺」等を見学した。

東関清真大寺  現地の説明によると「1921年落成、1946年と1999年に拡張工事」とあるので、比較的新しい寺院と思ったが、百度百科の説明では「东关清真大寺,俗称骆驼寺 ,位于青海省西宁市城东区东关大街31号,占地面积21951平方米,始建于明洪武二十年(1380年),是中国伊斯兰教五大主麻清真寺之一」とあるので、600年以上の歴史があることが分かった。入口には見学者向けの注意事項が掲示され、礼拝時間や服装等に配慮が必要だ。

寺院周辺は回族の人たちが営む商店が軒を連ねている。食肉店では大きな塊が吊り下げられているのが印象的だ。最近は鮮度や衛生に関する意識が向上したのかガラスケースを利用している店もある。


土楼観  市街地の北側にそびえる北山に位置する。遠くからでは分からなかったが、近づくと崖の中腹に築かれた楼閣が確認できる。山西省の懸空寺に似ている〔参照:五泊六日の大同(上)2017.03〕。現地の説明によると「創建は西暦106年、佛・道・儒の三教合一的な場所」とある。ただ残念なことに現在は落石等の危険性により山腹エリアの見学は禁止されている。仕方がないので、下の楼閣から中腹の建物をマジマジと眺めた。


昼食の炮仗麺  ご当地麺の「炮仗」。前回は他の店で肉量が多い「老炒炮仗」を食べたが、今回は普通の炮仗(大)を注文。うん、普通においしい。なおスープはセルフサービス。食後に付近を散策、市内を流れる湟水を眺める。北には先ほど見学した土楼観が見える。


南禅寺・法幢寺  二つの寺院は市内の鳳凰山山麓に隣接している。百度百科によると南禅寺は「南禅寺,位于青海省西宁市凤凰山麓。追溯历史,北宋时(公元997~1065)年在凤凰山已建有寺院,明永乐八年(1410年)形成一定规模」とあり、千年の歴史がある。法幢寺は「法幢寺位于青海省西宁市南山公园南禅寺旁边,是青海省最大的汉传佛教比丘尼寺。法幢寺始建于1943年,原来位于西宁市城西区园树庄。2003年为给西塔(西宁-塔尔寺)高速公路建设让路,该寺从园树庄搬迁到这里,这里原是“南山文苑”旧址」とあり、創建は比較的新しい寺院だ。境内からは西寧の市街地が比較的きれいに眺められる。


阿爺烤大餅  この日の観光もほぼ終わり、ホテルに預けた荷物を取りに行く。途中、観光案内板に伝統食「阿爺烤大餅」の説明を読み気になった。そこで近くの支店に行き烤大餅(焼きパン)を注文した。表面にタレを付けて炭火で焼く。店内で少し食べると、カリカリ・フカフカでおいしかった。しかし実は食欲があまりなかったので残りはテイクアウト。
店を出ると路上では夜市の準備が始まり、多くの屋台がゴロゴロ移動している光景を目にする。自分は今晩、列車で西寧を離れるので夜市に来ることはできない。少し寂しさを感じる・・・。

夜、西寧駅へ移動。いよいよ青蔵鉄道に乗って拉薩へ向かう。西寧での滞在は短かったが充分に現地の歴史・文化・料理を楽しむことができた。できればまた西寧に来たいと思う・・・

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