五泊六日の楡林・米脂・延安(3)


5月3日。楡林から列車で米脂へ行き観光、その日の夕方にまた列車に乗って延安へ向かう。米脂での主な楽しみは、「李自成行宮」と「窑洞(ヤオトン)」の見学。結果として想像していた以上に充実感を得て楽しむことができた。特に窑洞は本やテレビを見て知っていたが、今回初めて自身の目で見ることができた。

朝、楡林7:46発の列車で米脂へ向かう。所要時間は約30分。天気は良く気分も良い。車窓から見えるのは黄土高原の風景で、丘陵地帯や農作地、集落などが続く。窑洞も多く確認できる。やがて米脂に到着、プラットホームに降りる。青い空がどこまでも広がり、米脂の街が私を歓迎してくれているようであった・・・。


米脂観光スタート  駅前には高層マンションがいくつか見えるが、駅周辺は人の姿は少なく、やはり地方の小規模な街に来たことを実感する。米脂観光の全行程は徒歩で移動。バスにも乗らずに徒歩でゆっくり巡る旅もたいへん気楽で良い。さて駅を出発、しばらく西へ向かって歩き、右折して北上、無定河(暴れん坊の河)に架かる橋を渡り、李自成行宮に向かう。


李自成行宮  入場券を購入し中に入ると、李自成像の背後に、空に向かってそびえ立つ宮殿が現れる。う~ん、なかなか迫力があり立派、見応えがある。建物や敷地面積はそれほど大きいわけではないが、今まであまり見たことのないその独特な外観に大きな魅力を感じる。現地の説明によると、明・崇禎16年(1643)の建立。宮殿上層階からの眺めは良く、隣接地区の窑洞群も見ることができる。


窑洞古城景区  李自成行宮の見学後は、行宮に隣接する窑洞古城地区を訪れる。丘陵斜面には窑洞が、平地部には四合院や窑洞風の建物が密集している。現地に古城や各建物に関する案内板がほとんどないので正確なことは不明だが、見た限りでは新旧の建築物が混在している。放置された廃屋もいくつか見た。ゆっくり散策し、この地方独特の古い街の雰囲気を十分楽しむことができた。

古城見学後は、古城の南に位置する「南大街歴史文化街区」と「翔鳳山風景区」を訪ねる。そして夕方、米脂観光は終了。列車で延安に向かう。これらの話は次編で述べる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です