六泊七日の成都・峨眉山(5)


【5日目】10月5日。一泊した峨眉山頂上エリアから下山する。上りは13時間かけて歩いたが、下りはゴンドラリフトとバスを乗り継いでスルッと報国寺まで行く。周辺を観光し、昼食を取った後、峨眉山駅から列車で成都に戻る。


朝9時頃、ホテルをチェックアウトし、ゴンドラリフトに乗って接引殿エリアまで移動。時間的な原因か、乗り場は客も少なく待ち時間0分で乗り込むことができた。ゴンドラ内からは峨眉山の絶景を見る最後の機会だと期待したが、この時も濃い霧がでていて残念ながらほぼ何も見えなかった。


接引殿エリアに到着。ここからは雷洞坪バスターミナルまで約15分歩いて下る。まだ連休の途中なので、これから頂上へ向かう人達と下山する人達が混じり合い道は混雑していた。


雷洞坪バスターミナルに到着。バス料金を払うと待つことなくすぐに乗車できた。約1.5時間かけて黄湾エリアまで下るのだが、途中カーブが多かったせいもあり数名の乗客がバス酔いでビニール袋の中に嘔吐していた。まぁ仕方ない。他の乗客は冷静に見守っていた。


報国寺  黄湾エリアで一度下車し、市バスに乗り換えて報国寺に来る。今回、登山中は前に進むことだけに必死で、寺院はほぼスルー。ほとんど見学しなかった。ただこの時は登山も終了し山すそにいるので心に余裕もあり、ゆっくり境内を見学した。


報国寺から峨眉山駅までは徒歩約40分の距離。まったく問題ない。寺を出た後も、周辺の公園を散策したり商店で地元焼酎を買ったりして時間を過ごす。寺から少し離れたところには清朝末期1902年建造の石橋があったので撮影する。まぁちょっと古い普通の石橋かなという印象・・・。


天下名山  峨眉山駅に向かって歩いていると、立派な牌坊が視界に入る。これは天下名山という公園に建造された巨大な牌坊。扁額「天下名山」は見ての通り郭沫若の揮毫。詳細は現地説明パネルの画像をご覧いただきたい。


この公園からは峨眉山の遠景を眺められるのが魅力。公園に来る前、商店で地酒焼酎の小瓶2本を購入してあったので、ここでしばらく酒を飲みながら山を眺める。


大衆牛肉館で遅めの昼食  天下名山公園から駅に向かう途中、多数の飲食店が存在するエリアに至る。列車の出発時刻15:58まで時間があるので、ご当地料理を食べることにする。比較的賑わっている店に入る。店名は「大衆牛肉館」、面白い名前だ・・・。
料理は楽山甜皮鴨、粉蒸牛肉、牛肉餅の3品。酒は持ち込んだ焼酎「龍池」。う~ん、料理はどれもおいしく、また酒にも合う。峨眉登山を終えた達成感もあり、気分はこの上なく良い。


食後は店から峨眉山駅まで約15分歩く。ここまできたら安心感はほぼ100%、ストレス感は何もない。後は成都に戻り、ホテルの部屋で酒を飲んで寝るだけ・・・。


成都東駅に到着  先日利用した駅近ホテルに再チェックイン。部屋は前回と同様の間取り。まずシャワーを浴び、夕食のテイクアウトに出かけるまでは休息する。


夜8時過ぎ、前回も利用したホテル近くの食堂で回鍋肉をテイクアウト。地元の名物料理だけあって味は間違いなくおいしい。酒にも合う・・・。

bsh


さてさて、翌日はのんびり市内観光。適当な観光スポットへ行く。峨眉登山に比べたら本当に気楽だ。これくらいのマイペース旅行のほうが不安やストレスも少なくて良い。
窓からはキラキラした成都の夜景が見える。さぁ、ひとしきり剣南春を飲んだら就寝しよう・・・。Good Night~