【謹賀新年】2023年・新春のごあいさつ

明けましておめでとうございます。
新年が皆さまにとって良き年であるよう心よりお祈り申し上げます。

ところで出国する際に日本の携帯電話を解約し、また当地ではグーグル不可のため、自身のヤフーメールにログインできない状態がずっと続いている。おそらく多量のメールが届いていることだろう。夏休みに一時帰国する予定だが、メール箱を開けるのが少し怖い気がする。ただ家族とは日本で登録したビデオ通話アプリVoov、もしくはWeChatを使って連絡はできているので安心だ。またNTTぷららメールやOutlookメールが使えることに気が付いたのだが、都合悪いことに家族以外の全ての人のメールアドレスが分からないので何とならない状況である。トホホ・・・。そのような訳で今後も当分は送信も返信できず申し訳ないが、
どうぞご了承ください。m(. .)m

元旦の食事は、水餃子・ゆで卵・温かい豆乳。まぁいつもと代り映えのしないメニューだ。水餃子はスーパーで買った冷凍物で、餡の種類は色々あり好みもあるが全般的に味は悪くない。ちなみに今日は食べたのは虾仁韭菜蛋(エビニラ卵〉餃子。食欲が無いとき以外は通常12個食べる。酢と醤油の混合液にキザミ生姜と胡麻油少々を加えると風味が増してさらにおいしくなる。このような平凡で静かな朝ではあるが、今の世の混乱を考えてみれば幸福なひと時であるとも言えよう。

昼ごろ天気もいいので健康のため散歩に出かけた。中央大街を通ってその北端にあるスターリン公園の防洪記念塔から松花江沿いの歩道に入り鉄路橋方面へと進む。川では多くの人たちが氷上のアトラクションを楽しんでいる。私は凍結時以外は歩いて渡れないススキが茂る中州に向かった。いつもとは違う地点からの景色を楽しんだ。

松花江の中州 凍結時にだけ歩いて渡れる場所である

馬や雪上バイク、それに自動車も普通に氷上を移動しているので、まさか氷が割れて極寒の松花江にドボンッということはないだろうが、万が一のことを考えると少し怖くなる。特に雪で覆われていない透き通った氷の部分を歩く時は不気味な気がして背筋がゾクゾクッとする。まぁ早いこと岸に戻るのが一番である・・・ 

さてさて今年は54歳。この年齢での中国長期滞在には実は出国前から複雑な思いがある。家族の年齢・健康を考えると多少躊躇する気持ちもあった。自身も若いころは気力・体力も充実し、何も心配せずに喜んで出国したが、今では体は衰え、好奇心も減退、「どうでもいい、ただのんびり生活したい」と消極的な考えになりがちである。今回は二年間の予定、これを最後にするつもりだ。帰国後は自宅菜園で楽しい野菜作りを再開したいな・・・、時々そのようなことも考える。まぁ帰国までは精一杯色々体験し楽しんで老後体が動かなくなった時のための思い出をたくさん作っておこうか・・・。
それでは今年もよろしくお願いします!

侵華日軍第七三一部隊遺跡(下)2022.12.27

陳列館を見終えると次は野外遺跡の見学である。広大な敷地には雪が積もり、雪を踏みしめながらゆっくり歩いて行く。心だけでなく足取りも重く感じる。私自身の考えだが、この地は雪の積もった氷点下の厳しい冬に訪れるのがいいだろう。それは僅かであっても当時の人たちの苦しみ・悲しみ・絶望を体で感じ取ることができるような気がするからである。

地下貯水池跡
ボイラー施設跡

野外には破壊されたのか当時の建物の瓦礫が放置されている。傍らには日本人によって作られた記念碑も無造作に横たわっている。人類は何千年も前からこのように建設・破壊を繰り返してきたが、今でもまだ同じようなことが世界の各地で続いている。人類とは救われない愚かな存在なのか、現状を見るとそれを否定できないのが悲しくなる。ただ絶望するだけだ・・・

新疆大街から見る遺跡