四泊五日の台北4〈故宮博物院・その他〉【新型コロナウイルス対策中】(2020.02)《最終回》

✿故宮博物院  ここ来たのは15年振りで、前回は2005年の1月と7月。当時は人気の「翠玉白菜」と「肉型石」を同時に見ることができたが、今回は「肉」だけだった。現在は嘉義に博物院の南部院区ができて、白菜は南部で展示中とのことだった。白菜との久々の再会は残念ながら叶わなかった。

院内の展示物は多数あるが、当ブログでは私が個人的に気に入った作品を選んでその画像を掲載する。詳細な説明や個人的感想は面倒なので、作品名と年代だけ記した。

哥釉膽瓶〈明〉

※「劉海戲金蟾」というモチーフについては、当ブログ「五泊六日の渭南・華山・咸陽1(2019.10)」での説明を参照してください。

沈宗敬「双松図」〈清〉
斉白石「茘枝」〈民国〉
呉昌碩「篆書三言聯」〈民国〉

✿西門町エリア  若者で大変にぎわっていた。MRT駅前の広場では路上パフォーマンスが同時に複数行われていた。近くにあるレンガ造りの「西門紅楼」は重量感・存在感があり、この町のシンボル的存在なのであろう。

✿龍山寺エリア

✿旅も終わりだ。旅行中はマスクや手洗い、消毒など最低限のコロナ対策をして無事に帰国した。その後コロナは日本を含め世界中で急速に広がり、6月下旬の今でも世界各地で猛威を振るっている。近々また台湾に行きたいと思ってはいるが、それが可能になるのはいつのことだろうか。

四泊五日の台北3〈基隆〉【新型コロナウイルス対策中】(2020.02)

✿基隆に到着  午前中に九份を市バスで出発、各地のバス停を経由し、ようやく基隆に到着した。下車地点は基隆港の近くだったので、そのまま港を見に行った。地図を見れば分かるが基隆港は細長い形をしていて、一番奥まった部分にある海洋広場からの眺めは、水路が両岸の建物に挟まれたような状態で多少窮屈な感じがする。

港から今回の宿「金華飯店」まで徒歩で移動、チェックインし部屋で休息してから街の散策に出かけた。基隆には「台湾随一の美食夜市」として有名な「廟口夜市」があるので、とりあえずそこに向かう。ところで新型コロナについてフロント係員に確認したところ、当時基隆におけるウイルス感染者はゼロということであった。

✿古びた建物群  これは台北市内にも言えることであるが、日本の一般的な街に比べて建物の多くがかなり老朽化しているように見える。大通りでも裏通りでも同様だ。適切な改装や修繕、清掃等をしていないようだ。費用不足か、或いはそういう習慣がないのか、原因は不明である。以下に古びた建物群の画像4枚を示す。

✿廟口夜市《昼編》  夜市とは言っても昼間も営業している場合がある。ここ廟口夜市は昼間もかなり多くの人でにぎわっていた。今回は海鮮を中心に色々なB級グルメを食べ歩きしたいと思っていたが、年寄り夫婦はすぐに満腹になり、結局「天一香肉羹順」、「老兵奶油螃蟹」、「松山活海鮮」の3店舗だけでの食事になった。他のグルメは次回の楽しみに残しておこう。

❶「天一香肉羹順」の魯肉飯、肉羹  ネットやガイドブックでは評判のいい老舗なので、早速に食べに行った。評判通り飯も肉スープもおいしかった。コッテリ飯にはスッキリ味の台湾ビール「爽啤」がよく合う。魯肉飯の量は少なめであるが、色々な店で食べ歩きすることを考えると年寄りの腹の許容量としてはちょうどいい。

❷「老兵奶油螃蟹」の焼きカニ脚、焼き牡蠣  カニ脚のほうの印象は消え失せたが、ジャンボ牡蠣の味は今でもよく覚えている。クリーミーで大きいだけあってなかなか食べ応えがあった。ただこの時点で隣の店「松山活海鮮」の存在がかなり気になっていた。並べてある食材が老兵よりも豊富で店構えも本格的な感じがしたからだ。そこで晩は松山へ行くことに決めた。

✿廟口夜市《夜編》

❸「松山活海鮮」のワタリガニのバター焼き、焼きハマグリ、スジアラの姿蒸し  どれも全ておいしく大満足、この店を選んだのは正解であった。記念に松山の店員さんと記念写真を撮った。次回基隆に来る機会があれば再度ここを訪れたいと思う。

✿基隆駅➔台北市内  翌朝、台北へ戻る列車に乗るため基隆駅へむかった。切符は前日に購入済みで、当日はストレスなくスルッと改札口を通って出発待ちの列車「自強号」の指定席に座った。基隆は一日だけの滞在だったが、台北市内とは違う港町の雰囲気が味わえて良かった。