四泊五日の台北2〈瑞芳駅・九份〉【新型コロナウイルス対策中】(2020.02)

✿台北駅から瑞芳へ  2日目は九份へ向かう。朝ホテルを出発し徒歩で台北駅へ向かう。途中、「老虎醤・温州大餛飩」という店があったので朝食を取った。昨晩行った「巧味・温州大餛飩」の同業他社であろう。ここでは「蝦肉大餛飩湯( 海老入りジャンボワンタンスープ)」と「炸醤麵(豚肉みそあんかけ麵)を注文。ワンタンはエビの風味とプリプリ感がしっかり味わえた。エビ好きの人にはお薦めである。

台北駅では昨日購入済みの切符で改札をスルッと通り、瑞芳行きの列車「自強号」に乗った。車内は満席でいわゆる3密(密閉・密集・密接)状態に近かったが、近くの乗客はほぼ皆マスク着用をしていたので多少は安心した。

30分程で瑞芳駅に到着。駅舎は小規模でレトロ感のある親しみ深い建物だ。駅周辺の街並も全体的に古びているが活気もあり生活感がある。九份行きのバスに乗るまでの間、「美食広場」で胡椒餅を買いそれを食べながら周辺を散策した。

✿九份  バスは「九份老街」に到着・下車し、いよいよメインストリート「基山街」に入る。曲がりくねった小道の両側に商店が連なり、先が見えないのでワクワク感が生じる。先に今晩泊まる宿「九份山城山海灣民宿/Mountain Sea Bay B&B」に到着。到着時にスタッフ不在でかなりストレスが生じたが、やがて電話が通じ何とか部屋に入れた。室内には大きな窓があり海のきれいな景色が見えたので、チェックイン時のモヤモヤもかなり解消された。

休息後、散策に出かけた。「基山街」と交差し南北に続く「豎崎路」は急な石段の道である。そこには有名な「阿妹茶樓」がある。旅行ガイドでよく見る風景だ。ただ到着日は夜までずっと雨が降っていて、傘をさしながら歩き回った。石段でツルっとすべって転落しないように気を使いながら上り下りしたので余計にくたびれた。

九份は晩のライトアップされた姿が有名だが、日中の様子も見たかったので敢えて一泊し、朝食後に基隆行きのバスに乗る時間まで周囲を散策した。夜には見えなかった海の景色は真にすばらしかった。

九份では普通の家庭料理を食べた。適当な食堂に入りビールと料理をいくつか注文。どれも普通においしかったが、家内は「空心菜炒め」がかなり気に入ったようだ。僕は中国大陸に住んでいた頃よく食べていたので特別な感情はなかったが、空心菜の歯ごたえとニンニクが効いた味付けは確かにひとの口を魅了する。それよりも僕は「川エビの塩揚げ」が香ばしくて大いに気に入った。小エビではあったが量が非常に多く、スプーンで何度すくって食べても量があまり減らないな~という印象で、自分が小エビの天敵になったような気分になった。

 4年くらい前かテレビ番組の九份特集で紹介されていた「阿珠雪在焼/ピーナッツ巻きのアイスクリーム」(40圓)がずっと気になっていたので、今回は必ず食べるぞという固い決意で臨んだ。店到着後一つ注文し早速食べてみた。ふ~ん、柔らかクレープに包まれたバニラアイス、ピーナッツ飴、パクチーのハーモニーは実に妙で、今まで経験したことの無い味だ。次回訪れる機会があればまた食べたいと思う。ちなみにパクチーは好奇心から一度栽培した経験がある➔参照:当ブログ「パクチー栽培に挑戦(上)、安心してください!(2016.04)」

四泊五日の台北1〈台北市内〉【新型コロナウイルス対策中】(2020.02)

【旅程】出国→台北市内(1泊)→九份(1泊)→基隆(1泊)→台北市内(1泊)→帰国。 台北は今回で3度目。前2回は2005年1月と7月、大学研究室の学生同士で1月は3名、7月は2名で故宮博物院参観と書籍購入を主目的に訪台した。15年振りの今回は夫婦で気軽に街をぶらつき景色や料理を楽しむというものだ。旅を計画したのは去年の12月だが、まさかその後「新型コロナウイルス」に影響されることになるとは全く想像していなかった。この記事を書いているのは5月下旬であるが、世界での感染状況とそれに伴う経済損失は悲惨なものである。突如現れた新型コロナは真に人類に対する不幸・災難なのである。

     機内で配られた新型ウイルス対策の「入国健康声明書」

ネット情報によると、出発日2月27日の日本の累計感染者数は210、死者4で、感染が徐々に拡大しつつあった。一方の台湾は初期対応が良く予防措置も万全で、27日の累計感染者数32、死者1と日本に比べて上手く抑えられていた。その状況から台湾はまだ安全だと考えて出発を決断した。実際、空港やホテルでは検温や消毒がしっかり行われ、「抗疫」意識の高さが感じられた。また国内も含め移動中の駅や列車内、航空、機内も今まで見たことのないほどの閑散さで密接状態も少なく安心した。もちろん自身も「マスク・手洗い・消毒」を励行して無事に帰国できるよう対策を行った。

✿台北駅からホテルへ  空港から台北駅に着くと、翌日の「瑞芳駅」行き鉄道切符を購入しておいた。当日の朝にバタバタしたくないからだ。1日目のホテルは台北駅から徒歩15分、途中通った古びた商店街はかなり雑然としていて、それなりの雰囲気があった。

ホテルに着く直前に派手な看板の「赤肉胡椒餅」という店を発見、好奇心から一つ(35圓)買って食べてみた。皮はパリッとし、餡は胡椒ピリッと効かせた肉がジューシーで、ビールによく合う逸品である。

✿迪化街と大稲埕碼頭広場  ホテル到着後、お茶を飲んで少し休息してから早速「迪化街」へ散策に出かけた。迪化街はレトロな町並が見どころである。

途中、「大稲埕碼頭広場」に寄り淡水河を眺めながら気分よく酒を飲んだ。やがて日も暮れ、河畔はきれいにライトアップされた。迪化街に戻ったが夜の通りの姿も印象的である。

✿占い横丁から寧夏夜市へ  迪化街から地下鉄で行天宮近くの占い横丁へ向かった。家内が占い好きで、適当に選んだ店で占ってもらった。その後お腹が空いたので「巧味・温州大餛飩」という店に寄った。店の名前にもなっている温州大餛飩を注文したら、確かに大型ワンタンがゴロゴロ入っていて、すぐに満腹になった。

その後「寧夏夜市」に到着したが、先ほど食べたワンタンがまだ腹にたまっていたので、夜市では結局何も食べず、ただ屋台を見て歩いた。最後コンビニでビールだけ買ってホテルに戻った。「台湾啤酒」には幾つか種類があるが、今回初めて飲んだ賞味期限18日間の「生」がとてもフルーティーでおいしかった。