出国前日@りんくう公園(2023.08.18)


一か月の帰国期間も終わり、明日は哈爾浜に戻る。元々15日発であったが台風7号の影響で欠航、4日後の便に変更された。今日はりんくうタウンのホテルに一泊する。以前は駅横の「タワーゲートホテル」を利用、高層階の部屋から景色を楽しんだ。今回は駅から徒歩約10分の「ハタゴイン」。景色は楽しめないが建物は新しく室内はきれい、大浴場もあり快適だ。
夕方6時過ぎ、臨海の「りんくう公園」へ散歩に出かける。ここは以前に一度訪れたことがあり、とても良い印象であった。ただ今日のこの時間もまだ暑く汗がダラダラ流れ出る。連日の猛暑、地球は狂ってしまったのか!?
夕暮れの海の景色は確かに美しい・・・。海外からの観光客だろうか、しきりに記念写真を撮影している。次第に日が暮れ、少し寂しさを感じる。これも年を取ったせいであろう。若い頃、出国前日といえば期待と好奇心で興奮していたものだ。しかし今は違う。何か寂しく感じる。まぁ哈爾浜では無理せず健康に注意して、来年は無事に帰国することを願う。そしてまたこの美しい海の景色を眺めたいと思う・・・

天王寺ほろ酔い巡り(2023.08.16)


出国予定の前日、当ブログに何度か登場している笠原さんと久しぶりに会いJR天王寺駅近くの居酒屋で飲んだ。その日は駅近くのホテルに宿泊、翌日は関空から哈爾浜に戻るという計画だった。しかし不運にも台風の直撃で欠航、4日後の便へ変更になった。自宅に戻ろうとしてもJRも運休、仕方ないので天王寺のホテルにもう1泊して高島へ戻ることにした。せっかくの機会なので帰る日の午前中は少しだけ駅周辺を観光。コースは以下の通り。この日は猛暑、無理はせず適時水分を補給しながらのんびり散策した。
 ホテル➔茶臼山➔安居神社➔四天王寺➔裏天王寺の食堂➔あべの横丁の居酒屋➔帰宅


茶臼山  天王寺公園内にある古墳とも言われている山で、大坂冬の陣では徳川家康が本陣を置き、夏の陣では真田幸村が本陣を置いたという。山頂には歴史に関する説明パネルがいくつか展示されていて色々と勉強になる。例えば錦絵の説明で、徳川家康が山頂で戦勝を祝ったことから江戸時代には禁足地だったという部分を読み、なるほどなぁと感じた。ネットで調べると日本国内には禁足地になっている場所が各地に存在するそうだが、禁足地に指定される理由、経緯も様々だということだ。


安居神社  この場所で真田幸村が戦死した。境内には幸村の銅像があり、その姿を見ると親しみを感じる。というのも私の故郷・長野市の南東部の町「松代」、それに私の誕生地の「上田」にはかつて真田氏の居城があったので、これまで幸村を含め真田氏に関する話題や史跡に接することが多かったのである。帰省した時には決まって散歩する善光寺の境内にも真田家の供養塔があり石に刻まれた六文銭がはっきり確認できる。


四天王寺  お盆ということもあり猛暑にも関わらず多くの人たちがお参りに来ていた。自分も来たまではよかったが、軽い熱中症になったのか頭がフラフラしてきた。そこで五重塔の下まで行ってからは長居せずに引き返し、裏天王寺の飲食店で休息と栄養補給をすることにした。そんなわけで四天王寺で印象に残ったのは立派な「石鳥居(西門)」とその近くにある「引導石」くらいだ。次回機会があれば境内をゆっくり見て回りたい。


裏天王寺の食堂  「阪和商店街」のエリアは「裏天王寺」とも呼ばれ、狭い路地に多くの飲食店が軒を連ね昭和の雰囲気が漂っている。ただ行ったのが昼頃だったためか、ほとんどの店が営業時間外、通行人も少なくひっそりしていた。歩いていると営業中の食堂「信濃」を見つけそこに入る。年月を経た味のある店内には小さいテーブルが10台ほどか。先ずは生ビールを注文。グビッとひとくち、う~ん元気が急速に回復する。次に天ざるそばと冷酒を注文。天ざるは見た目に派手さはなく、味も素朴で家庭的だ。やがてほろ酔い気分で楽しくなり、少し大げさだが今を生きている幸福感さえ沸き起こってきた。そして店を出て駅方面に向かう。


あべの横丁  信濃を出てからそのまま電車に乗り高島へ帰っても良かったのだが、酒飲みの勘というか何か地下の方が気になり階段を下りて行った。するとそこにあったのは「あべの横丁」という飲食店街、居酒屋もあり昼飲み客でそこそこにぎわっている。先ほどの裏天王寺の静けさとは対照的だ。どんな店があるのか確認して回り、落ち着いて飲めそうな「しもたや」に入る。カウンターに座り先ずは純米吟醸「土佐菊水」の冷酒を注文。飲みながらメニューを眺め、「あん肝ポン酢」と「どて焼き」を注文。ほろ酔い気分はまだまだ続く。

しばらくしてからもう一杯同じ冷酒を注文、気分は最高潮を迎える。ただ深酒は禁物、遅くなる前に帰ることにしよう。
では幸村さん、また来る日までさらばじゃ・・・