【三日目】最終日、高島に帰る日だ。午前は小舞子海岸と手取川を見に行く。福井駅では乗換えのついでに駅チカの居酒屋で海鮮料理を肴に酒を飲む。最後まで貴重な時間を有効に利用するのだ・・・。
小舞子海岸 ホテルで朝食後、チェックアウトして徒歩で「小舞子海岸」へ向かう。海岸に着いた時には雲が多く空も海も暗くどんより沈み、まさに鬱々とした厳しい冬の日本海。気も変になり正真正銘の「狂人」になりそうだ。ただしばらくすると雲が途切れて日が差し始め、周囲は急に明るくなった。すると空も海もきれいな青に変わり気分も明るくなる。潮風に吹かれながら迫力のある波しぶきを眺めていると気分も爽快、日常生活での苦悩やストレスがスッキリ消えていくようである・・・
手取川 小舞子海岸を離れ、徒歩で手取川へ向かう。前日は日暮時に訪れ、少しもの寂しい雰囲気が漂っていたが、この日は雲は多いものの青空も見え、気分は軽やかだ。川の水もきれいだ。遠くには雪をかぶった山並みがきれいに見える。ただこの日も霊峰「白山」の雄姿が見えない。まさに雲隠れ、どういうことなのか?! 普段の行いや心持が悪いので白山に嫌われてしまったのかも知れない😢・・・。まぁ今後は極力悪習を改め精神を磨き、次に訪れた時には是非ともご対面したいものである・・・。
しかたがないので、目の前のきれいな川を眺めながら、恒例の「流水飲み」をはじめる。生茶のペットボトルに入っているのはお茶ではなく酒だ。前日にスーパー「マルエーmini美川店」で購入した大辛口純米酒「手取川」を入れてあるのだ。手取川を眺めながら、清酒・手取川を飲む。う~ん、イイ感じだ・・・。ちなみに前回の流水飲みは、たしか2023年10月6日、中国山西省の太原市内を流れる汾河であったと記憶している。
流水飲み終了後、「呉竹文庫」の前を通って小舞子駅へ向かう。文庫の庭には紅梅がきれいに咲いていた。ほろ酔い気分で梅の花を眺めるのもいいものだ。花に顔を近づけ、ほんのりとした甘い香りをたしかめる。
福井駅 乗り換えついでに駅チカビル内の店で酒を飲む。やはり日本では中国であまり口にしない海の幸を味わいたいと考え「くずし割烹ぼんた」(福井市中央1-2-1 ハピリン1F)という店を選んだ。結果は正解!福井の地酒と地元産の新鮮な魚介料理を色々揃えている。ちょうどランチタイムで魅力的な内容の昼食セットもあった。ただ自分は酒をゆっくり飲みたいので、料理も一品ずつ注文することにした。先ず酒は辛口純米「一本義」、肴は「旬の刺身盛合わせ」を注文。それを食べ終えると「鯖へしこ」、「ガサ海老の唐揚げ」と順に追加した。
さて福井名物の「ガサエビ(越前エビ)」、食べたのは今回が初めて。外観は甘エビに比べて特に頭の部分が黒ずんで見える。実際に食べてみると、確かに甘えびに比べ甘み・旨味が強いと感じた。今回人生でまた一つ新しい体験ができて少し嬉しく感じる。
ガサエビの説明は、DMOさかい観光局「さかい旅ナビ」から引用する。
ガサエビは、福井県などが面する日本海側でしか獲れない希少なエビ「正式名称:トゲザコエビ」です。水揚げ量が少ない上、さらに鮮度の落ちも早いため、なかなか市場に出回ることはなく、「幻のエビ」とも言われています。そのため福井県を訪れたならば、ふくい甘えびだけでなく、ガサエビもぜひ食べてほしい逸品!見た目は、通常の甘エビより殻の色が茶色く、ゴツゴツしています。味わいは、非常に旨味が強く上品な甘さを感じることができます。食感や甘みを存分に堪能できる刺身はもちろん、フライや天ぷらなど、食べ方はさまざまです。
列車運休の緊急事態😲!! 福井駅で降りておいしい料理を食べたのはいいが、駅に戻ると何やら多くの人達で混雑し殺気立っている。原因を確かめると沿線火災による列車運休であった。聞けば午後6時過ぎには運転再開の見込みという。自分は一時帰国中で仕事がないので、最悪の場合は駅近くのホテルで一泊し、またおいしい海鮮を食べるのもいいかなぁと思ったが、電車が動くというのなら無理に散財する必要もない。そこで時間になるまではいつもの「福蕎麦」に行って酒を飲むことにした。考えてみれば先ほどの店では主食を摂っていなかったので、ここでは酒の他に「えび天おろしそば」を注文。サクサク・ツルツルのダブル共演、ごちそうさまでした😊・・・。
列車は運行再開、なんとか高島の自宅にたどり着いた。やれやれ、気楽な一人旅ではあるが、疲れも多少は蓄積したようだ。
年寄りは疲れやすくなる。しばらくは家でのんびりしよう・・・。