二泊三日の魚津・白山(下)2024.02.10


【三日目】最終日、高島に帰る日だ。午前は小舞子海岸と手取川を見に行く。福井駅では乗換えのついでに駅チカの居酒屋で海鮮料理を肴に酒を飲む。最後まで貴重な時間を有効に利用するのだ・・・。

小舞子海岸  ホテルで朝食後、チェックアウトして徒歩で「小舞子海岸」へ向かう。海岸に着いた時には雲が多く空も海も暗くどんより沈み、まさに鬱々とした厳しい冬の日本海。気も変になり正真正銘の「狂人」になりそうだ。ただしばらくすると雲が途切れて日が差し始め、周囲は急に明るくなった。すると空も海もきれいな青に変わり気分も明るくなる。潮風に吹かれながら迫力のある波しぶきを眺めていると気分も爽快、日常生活での苦悩やストレスがスッキリ消えていくようである・・・


手取川  小舞子海岸を離れ、徒歩で手取川へ向かう。前日は日暮時に訪れ、少しもの寂しい雰囲気が漂っていたが、この日は雲は多いものの青空も見え、気分は軽やかだ。川の水もきれいだ。遠くには雪をかぶった山並みがきれいに見える。ただこの日も霊峰「白山」の雄姿が見えない。まさに雲隠れ、どういうことなのか?! 普段の行いや心持が悪いので白山に嫌われてしまったのかも知れない😢・・・。まぁ今後は極力悪習を改め精神を磨き、次に訪れた時には是非ともご対面したいものである・・・。
しかたがないので、目の前のきれいな川を眺めながら、恒例の「流水飲み」をはじめる。生茶のペットボトルに入っているのはお茶ではなく酒だ。前日にスーパー「マルエーmini美川店」で購入した大辛口純米酒「手取川」を入れてあるのだ。手取川を眺めながら、清酒・手取川を飲む。う~ん、イイ感じだ・・・。ちなみに前回の流水飲みは、たしか2023年10月6日、中国山西省の太原市内を流れる汾河であったと記憶している。


流水飲み終了後、「呉竹文庫」の前を通って小舞子駅へ向かう。文庫の庭には紅梅がきれいに咲いていた。ほろ酔い気分で梅の花を眺めるのもいいものだ。花に顔を近づけ、ほんのりとした甘い香りをたしかめる。


福井駅  乗り換えついでに駅チカビル内の店で酒を飲む。やはり日本では中国であまり口にしない海の幸を味わいたいと考え「くずし割烹ぼんた」(福井市中央1-2-1 ハピリン1F)という店を選んだ。結果は正解!福井の地酒と地元産の新鮮な魚介料理を色々揃えている。ちょうどランチタイムで魅力的な内容の昼食セットもあった。ただ自分は酒をゆっくり飲みたいので、料理も一品ずつ注文することにした。先ず酒は辛口純米「一本義」、肴は「旬の刺身盛合わせ」を注文。それを食べ終えると「鯖へしこ」、「ガサ海老の唐揚げ」と順に追加した。


さて福井名物の「ガサエビ(越前エビ)」、食べたのは今回が初めて。外観は甘エビに比べて特に頭の部分が黒ずんで見える。実際に食べてみると、確かに甘えびに比べ甘み・旨味が強いと感じた。今回人生でまた一つ新しい体験ができて少し嬉しく感じる。
ガサエビの説明は、DMOさかい観光局「さかい旅ナビ」から引用する。

列車運休の緊急事態😲!!  福井駅で降りておいしい料理を食べたのはいいが、駅に戻ると何やら多くの人達で混雑し殺気立っている。原因を確かめると沿線火災による列車運休であった。聞けば午後6時過ぎには運転再開の見込みという。自分は一時帰国中で仕事がないので、最悪の場合は駅近くのホテルで一泊し、またおいしい海鮮を食べるのもいいかなぁと思ったが、電車が動くというのなら無理に散財する必要もない。そこで時間になるまではいつもの「福蕎麦」に行って酒を飲むことにした。考えてみれば先ほどの店では主食を摂っていなかったので、ここでは酒の他に「えび天おろしそば」を注文。サクサク・ツルツルのダブル共演、ごちそうさまでした😊・・・。

列車は運行再開、なんとか高島の自宅にたどり着いた。やれやれ、気楽な一人旅ではあるが、疲れも多少は蓄積したようだ。
年寄りは疲れやすくなる。しばらくは家でのんびりしよう・・・。

【食いしん坊の旅】二泊三日の福井・金沢 🐚🦀🐟(上)2024.02.05


一時帰国中に夫婦旅行をした。今回は北陸のおいしいグルメが主目的で、好きな史跡めぐりはほとんどしなかった。まぁ雪の降る寒い季節、また前年8月には同じルートを観光したので【参照:二泊三日の金沢市・福井市(上)】、たまには食事をするだけの気楽な旅もいいだろう。
福井駅に着くと、雪が舞うなか駅前ロータリーでは巨大恐竜が出迎えてくれた。ガオーという効果音も流れていて本格的だ。そのまま福井城址に向かい、サッと見て回る。その後、北庄城址(柴田神社)へ移動、少し見学してから近くのそば屋さん「福蕎麦」で食事。このお店は前回一人で食事した時の印象が大変が良かったので、今回は夫婦で訪れた。


福蕎麦で昼食  先ずは特別純米冷酒「早瀬浦」を注文。ひと口飲むと、うまい! 酒の肴は「福井の焼き油揚げ」、「鴨のロースト」、「そばの焼き味噌」。う~ん、酒によく合う・・・。ゆったりと時間が過ぎる。そして主食の麺、私は「とろろおろしそば」、関西人の妻は「天婦羅うどん」。おいしい料理にお腹も満たされ、ホッとする。あぁ~日本に生まれてよかったと深く感じるひとときである。


金沢駅に到着  駅を出ると辺りは白い世界。ホテルまで歩くのに少し不便だが、故郷の長野市や現在住んでいる高島市でも雪には慣れているのであまり気にならない。ホテル・チェックイン後、夜の食事に出かけるまで部屋でしばらく休む。この日は福井で食事し、電車で金沢へ来ただけなのだが何か少し疲れを感じる。まぁこれも年をとった証拠か、それとも酒の影響か・・・。


近江町市場「市の蔵」で夕食  ホテルで休息後、近江町市場へ食事に出かける。雪で道が悪かったので駅前からバスに乗った。今回は飲み放題付きのコース料理を予約。内容は「おしながき」の通り。飲み物リストには地元石川の麦焼酎「能登ちょんがりぶし」や清酒「萬歳楽」(まんざいらく)があるのがうれしい。この日はちょんがりぶしをロックでグビグビと大量に喉に流し込んだ。翌日もほとんど予定はなく食事するだけなので気分的にたいへん楽だ。料理はすべて百点満点の旨さ。おいしい地元料理においしい地酒、う~ん、最高だ・・・。日本に生まれてよかったとまた深く感じるひとときだ。

食後はバスで駅まで行き、歩いてホテルに戻る。途中コンビニで部屋飲みする酒やつまみを買って帰ったが、店で「能登ちょんがりぶし」をたくさん飲みかなり酔っていたので部屋に着くとすぐに寝てしまった。まぁ、こんな夜もたまにはいいだろう・・・。