三泊四日の丹東・鳳凰山(2)🛸


【二日目】この日は朝食後に鴨緑江の川岸公園で散歩。その後、丹東駅前発のバスで「虎山長城」へ行き観光。昼に丹東駅に戻り、近くの朝鮮料理店で昼食。その後は市バスで「志願軍公園」へ行き鴨緑江での流水飲み。そしてホテルの部屋に戻り少し休息してから再度外出して海鮮料理店で夕食。

朝の鴨緑江+謎の浮遊物体  朝5時半、部屋からは朝焼けで辺り一面オレンジ色に染まったきれいな景色が見えた。朝食後8時過ぎに鴨緑江の川岸まで歩いて行く。すでに観光客がそこそこ集まり始めているが、前日の日中に比べると静かで朝の清々しさが感じられる。
さて川岸では風景写真を何枚もパチパチ撮影したのだが、哈爾濱に戻った後で画像の一枚(8時51分撮影)に変な浮遊物体が映り込んでいることに気がついた。岸からは15m程か、縦約30cmで表面に凹凸のある物体が水面から約30cmの位置でピタッと止まっているように見える。最初は投げ捨てられたゴミ、あるいはドローンかとも思ったが、それにしては様子が変だ。つまりこれがいわゆる未確認飛行物体(UFO)🛸 と言われるモノなのかもしれない。非常に不気味である😱・・・。

【Caution! 閲覧注意!】鴨緑江に現れた謎の浮遊物体・UFO 🛸
三枚目の拡大写真の物体右下部分には異星人の顔👽のようなモノも確認できる!😲!・・・。


虎山長城と一歩跨  前年12月、万里の長城最東端と言われていた山海関の老龍頭を訪れた《参照:三泊四日の山海関(3)》。しかし現在では長城の東端は「虎山長城」とも言われている。まぁ東端がどちらであっても構わないが、せっかく丹東に来たので虎山に行ってみた。

一歩跨へ向かう  長城の散策は適当な地点でやめて引き返し、「一歩跨」へ向かう。途中、様々な食品や土産物が販売されていたので好奇心で撮影した。丹東名物のイチゴは確かに新鮮でおいしそうであった。

一歩跨に到着  「一歩跨」についてはウィキペディアから引用する。数メートル先が朝鮮領土という特別な場所なので、多くの観光客が訪れて金網越しに不思議な国を眺めている。自身もその一人ということだ。ただ北朝鮮の耕作地や建物が見えるだけで、断橋近くと同様に朝鮮人の姿は確認できなかった。まぁ前にも述べたが異境人からジロジロ見られるのは気分が悪いので、あまり外に出ないようにしているのかも知れない。それはよく理解できる。その後はバスに乗って丹東駅まで戻った。


朝鮮料理店で昼食  丹東駅の近くに朝鮮料理街があり、少し歩いて適当な店に入った。店名は「橡子冷麺」。「橡子」とはドングリ(栃)の実のことで、それを他の粉と混ぜ合わせた麺の冷麺のことだ。そういえば高島の自宅から近い朽木村にも栃の実ソバを提供する店があり、かなり前に行ったことがある。さてここでは冷麺の他に、看板料理の「豚肉焼き」を注文したが品切れだった。そこで仕方なく「牛肉焼き」を食べたが味はおいしかった。


鴨緑江で流水飲み  昼食後、バスに乗り鴨緑江沿いにある「志願軍公園」まで移動、適当な場所に座り恒例の流水飲みを行った。ちなみに前回の流水飲みは石川県白山市の手取川だった。さて対岸の北朝鮮では重機で浚渫作業をしている様子が見えた。ただ音は聞こえて来ないほどの距離がある。そして何と今回の旅で初めて現場にいる朝鮮人1名の姿を確認した。しかしすぐに人の姿は消え、重機の動いているのが見えるだけだった。住宅らしき建物はいくつもみえるが、人はどこにいるのであろう・・・。


海鮮料理  前日同様この晩も海鮮料理店「北緯40度」で食事をした。料理もおいしく印象が大変良かったからだ。注文した魚貝も前日とほぼ同じだが、シジミのサイズは大きかった。つまり地元名産「丹東大黄蜆子」(大シジミ)、近海産の「母蟹」(メスのワタリガニ)、「海黄魚(大瀧六銭魚)」(アイナメ科)を選んだ。なお蟹と魚は前日とは異なる調理法と味付けにしてもらった。また違ったおいしさを楽しむことができた。


店を出てから少し断橋辺りを歩き、その後は旅館近くのローソンでチョコアイスを購入し部屋に戻ってから食べた。アイスを買うのは久しぶりで、前回は前年6月にハルビンで食べた「Modern(モダン、馬迭爾)アイス」だ。これは有名なアイスで年中人気があり、中央大街では冬でもこの店のアイスを食べながら歩いている人を見かける。さてさて翌日は朝の列車で鳳城へ移動する。早めに就寝しよう・・・。

三泊四日の丹東・鳳凰山(1)2024.04.04


清明節の連休を利用して中国・北朝鮮の国境の街・丹東を観光し、鳳城市では鳳凰山に登ってきた。旅程は以下の通りで、哈爾濱駅から丹東駅まで行くのに列車を2回乗り換えたのが面倒であった。
  【哈爾濱】列車➔【哈爾濱西】列車➔【瀋陽北】列車➔【丹東】《3泊》
   列車➔【鳳城東】《1泊》列車➔【哈爾濱】

哈爾濱西駅はいつも列車で通過するだけだったが、今回初めて乗り降りに利用した。想像していたより立派な駅で、時間があったので少し駅舎の内外を見て歩いた。瀋陽北駅から丹東駅までは車窓から見える山や川、集落等の風景が何か魅力的に感じたので写真撮影した。


丹東駅到着後、先ずは予約してある旅館「丹東碧水雲熙客桟」へ向かい荷を下ろし少し休憩する。この旅館を選んだ理由は断橋から近く、また予約した部屋から少し遠いが鴨緑江と断橋、対岸の北朝鮮・新義州市の街が眺望できること。正面に見える北朝鮮側のシンボルのような一際大きい赤丸の「太陽ビル」がおもしろい。晩に酒を飲みながら窓からの夜景を眺めるのも楽しみである。


少し休憩してから鴨緑江の断橋周辺の公園を散策する。清明節の連休ということもあり中国側はかなり多くの観光客でにぎわってる。一方、対岸は人の気配が無く、ひっそりと静まりかえっている。おそらく朝鮮側の人々は、年中途切れることのない対岸からの視線に嫌気がさしたのであろう。誰でも他人の見世物になるは嫌だろうから彼らの気持ちは十分理解できる。
さて現在橋は二本あり、下の写真向かって右側はアメリカ軍の爆撃で北朝鮮側半分が崩落した「鴨緑江断橋」。左側はその後新たに作られた「中朝友誼橋(鴨緑江大橋)」。この新しい橋を眺めていると時折り北朝鮮側からコンテナトラックが渡って来るのが見える。さて残念なことに今回の訪問時は断橋が工事中、立入禁止で橋の上を歩くことができなかった。なぜ人出が多い清明節の時期にわざわざ工事をするのか理解不能だ。


その後、市バスで錦江山公園へ向かう。山頂には展望塔「錦江亭」があり、丹東と北朝鮮の街を広く見渡すことができる。先ほど訪れた断橋や北朝鮮の太陽ビルも小さいが目視できる。山並みもきれいだ。近くて遠い国、眺めていると何か不思議な感じがしてくる・・・。


錦江山公園を離れ、次に向かったのは「安東老街」。付近の路上では丹東名物のイチゴが売られていた。老街と言っても新しい大型商業ビルで、館内をレトロ調に装飾したもの。ここで多数の飲食店や土産店等が営業している。観光スポットの一つなので、かなり多数の来客でにぎわい、通路を進むのも困難な時があった。おいしそうな食べ物もあったが自身は夕食に海鮮料理を食べる予定なので、ただ見学だけして出てきた。そしてまたバスで断橋付近まで移動し、ふたたび川岸から夕暮れ時の鴨緑江をしばらく眺めていた。


海鮮料理  丹東は海鮮が豊富で料理店も多い。店選びに迷ったので旅館の女将さんに紹介してもらった海鮮料理店「北緯40度」へ行った。水槽の中から好みの魚介類を選び好みの味付けで調理してもらう。酒は地元の焼酎「鳳城・老窖酒」を持ち込んだ。魚貝は地元名産の「丹東黄蜆子」(シジミ)、近海産の「母蟹」(メスのワタリガニ)と「海黄魚(大瀧六銭魚)」(アイナメ科)を選んだ。「海黄魚」は俗称で、正式名称は「大瀧六銭魚」。中国のスーパーでよく見かける「黄魚」(イシモチ)とは違う魚だ。後日ネットで調べると、この時食べた魚は尾びれが扇形なので、アイナメ科の「クジメ」と思われる。蟹も貝も魚もすべて新鮮で大変おいしく頂いた。店内も清潔で雰囲気もよい。いつかまた断橋リベンジを兼ねて再来店したいと思う。


夕食後は旅館に戻り、部屋で酒を飲みながら外の夜景を眺める。コンビニで北朝鮮産ビールが売っていたので紀念に買って飲んでみた。味は良くない。中国産「鴨緑江ビール」の方がましである。ライトアップされた断橋は輝いてきれいだ。対岸の「太陽ビル」上部には意味は分からないがハングル文字が赤く点灯している。
さてさて翌日も観光が続く。夜景を楽しんだら早めに就寝しよう・・・。