1ヵ月間の中国西部(12)西寧 ❸ 2024.07.20


【10日目】西寧の3日目。この日の主な活動は「タール寺(塔爾寺)」の見学。寺は市中心部(城中区)の南西・湟中区にあり、西寧駅からはバスで約1時間。気分的にのんびりと余裕のある旅がしたい。そこで他の予定は入れなかった。先ずはホテル近くのバス停から駅へ行き、タール寺行きの直通バスに乗り換える。バスの窓から外を眺めていると、中国の特に地方の町や農村部で大活躍している電動三輪車(蹦蹦車、バンバン車)が颯爽と走る姿が何度も見え、何気なく撮影した。今暮らしている哈爾濱でも宅配業者の多くが三輪車を使っている。そう言えば日本で三輪車は何故かあまり利用されていないなと感じた。タール寺までの車窓風景はほとんど山や農地、時に小規模集落や近年開発されのか高層マンション群も確認できる。


タール寺最寄りのバス停到着  ここから寺の入口までは徒歩約15分。途中の路沿いは多くが土産屋さんや仏具屋さん、チベット族衣装の写真屋さん。近年、中国各地の観光地では若い女性を中心に民族衣装を着て記念撮影をすることが流行っている。哈爾濱の聖ソフィア大聖堂でも白い羽の付いたドレスを着て撮影している姿をよく見かける。ここチベット族の衣装は色彩が鮮やかで、デザインもエキゾチックな魅力がある。


タール寺(塔爾寺) 現地の説明文によると、創建は1379年。ここはチベット仏教ゲルク派(黄帽派)の開祖・ツォンカパ(宗喀吧、1357~1419)誕生の地。タール寺はゲルク派の六大寺院の一つだという。自身はチベット仏教については無知なので、どれほど重要な場所なのかというのは分からないが、失礼の無いように敬意を持って境内を見学する。多くの建築物があるが、中山門を入ってすぐに見える「如来八塔」と、比較的古い建築物の画像を紹介する。

*********************************

*********************************

*********************************

*********************************

*********************************


タール寺の見学終了。西寧市街地に戻るバスに乗る前、途中で見つけた饃饃鋪(パン屋さん)のパンが大変おいしそうだったので、大きめのを一つ購入した。焼きたてなのかフカフカして温かく、包装袋に湯気が付いた。夜食にしよう・・・。


西寧市街地に戻る。この後は特に予定もないので、のんびりと街中を散策する。お腹も空いたので、適当に良さそうな麺館に入る。メニューには「炮仗麺」と「老炒炮仗」があるが、店員さんにその違いを聞いた。値段の高い老炒炮仗の方は肉の量が多いとのこと。自身は老炒炮仗を注文。うん、なかなかおいしい・・・。


食後はホテルに帰る。途中、スーパーで焼酎「老村長」を購入。部屋で焼酎のフタを開けると、ボトルの口に何か紙の塊が詰めてある。確認すると、これは賞金の5元札であった。酒の価格は19元、5元のキャッシュバックなので実質14元。少し得した気分でささやかな幸福感を感じる。これもこの日、タール寺を参拝したことによる御利益・恩恵・運気向上か! 人生、何事も前向きに、楽観的に考えた方がいいですね😊・・・

この日はタール寺だけを観光したが、う~ん、特別な場所を訪れることができて誠に喜び・うれしさを感じる。その他は特に何もしなかったので、のんびり過ごすことができた。さて翌日は青海省の名所「青海湖」を訪れる。どのような湖なのか、色々想像しながら夜は更けていく・・・。