ハルビン抗疫生活どうなるこれから?!(2022.12.07)

公園は閉鎖 「遊園、広場ダンス等の集団活動は暫く停止」とある

ハルビンに来て以来、毎日PCR検査を受けてきた。ところが12月4日の朝、検査のため馴染みの簡易検査場へ行くと閉鎖されていたのだ。時々無人になることもあるので別の検査所へ向かうがそこも閉鎖。更にまた別の場所へ行くがそこもダメ、一体どうなっているの?!仕方なく帰宅、マンションの警備員と住民の若い女性に話を聞くと、「一般市民はPCR検査と陰性証明の提示は不要になった」とのことだ。つまりゼロコロナの感染対策が緩和されたということだ。その後も他の人たちから話を聞くと、今の政策がいつまた変更するか分からないので定期的にニュースを確認したほうがいいとのことだった。やれやれ、まぁとりあえずは氷点下15℃の寒い行列に並ぶ必要はなくなった。ホッとする。実は私の場合、PCR検査がきっかけで毎日の散歩・買い物が習慣化されたので、その意味では中国政府の厳しい対策に感謝している。ありがとう・・・。

閉鎖された馴染みのPCR検査所
ここも閉鎖されている

ここでPCR検査の日々を振り返る。11月の頃は簡易検査所が多くの地点に設置され、待ち時間もそれほど長くなかった。場所や時間帯によっては行ってすぐに検査できる場合もあった。ところが状況が暗転したのが最後の三日間、12月1,2,3日。検査所が部分的に閉鎖され、行き場を失った人民が開いている検査所に殺到、結果かなり長い行列が形成された。しかも気温がかなり下がり手袋がないと凍傷するほどになった。ただ現地人のなかには寒さに慣れているのか軽装な人もいて、大丈夫かと心配して見ていると、長い行列で冷えたのか体を常に揺り動かしていた。

◆11月9日:晴れ、最高気温10℃、最低気温-4℃
 それほど寒さを感じず、周囲を眺めながら比較的のんびりと行列に並ぶ。所要時間は約10分。

◆11月27日:曇り、最高気温-4℃、最低気温-11℃
 寒さがだんだん厳しくなってきた。所要時間は約15分。

◆12月1日:晴れ、最高気温-14℃、最低気温-20℃
 かなり寒い。いつもの検査所は閉鎖、別の検査所へ行くが行列も長くて驚く。所要時間は約40分。

◆12月2日:晴れ、最高気温-7℃、最低気温-17℃
 今日も寒い。検査時の気温は確か-13℃、行列も長くてうんざりするが、これも新生活の貴重な体験だとポジティブに考え直す。所要時間は約40分。

◆12月3日:晴れ、最高気温-12℃、最低気温-20℃
 相変わらず寒い。検査時は確か-14℃、今日も長い行列、ただ昨日ほどではないようだ。後で分かったが検査員が2倍に増員されて二つの行列に分散されていたのだ。所要時間は約30分。

これまでは飲食店内での食事は禁止されていた(出前、テイクアウトのみOK)が、今晩(12月7日)近くのスーパーへ行ったときにチラッと見ると、複数の店内で人々が食事していた。よく分からないが店の自己判断での再開か。ただ市民の憩いの場である公園はまだ閉鎖されたままのようだ。中高年女性に人気の「広場ダンス」、再開する日も近いのだろうか・・・

街を歩くと誰もいない暗く冷えきった簡易検査所が寂しげにたたずんでいるのが見える・・・。

【抗疫特集】第2弾!七日間の隔離弁当@丽枫酒店・中央大街友谊路地铁站店+如家酒店・中央大街步行街店(2022.10.31)

11月1日(上の画像)「麗楓酒店」で隔離弁当の生活が再開した。
昼にコカコーラが付く。やはり現地人は弁当にコーラが好きなようだ。麻婆豆腐、量はわずかだったが久々に本場の味を懐かしく感じた。

11月2日(下の画像) 昼、ペプシコーラが付く。またコーラか・・・。夜、太刀魚が出た。海産物は如家酒店で「エビ2匹」が出て以来で珍しい。粉をつけて揚げ甘いタレに絡めてある。味はおいしい。 

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11月3日 この日は変化があった。朝、焼餅(シャオピン)と温かい豆腐脳(ドウフナオ)。北方では好まれる朝食である。地元の店「志勇」で仕入れたものだ。昼、久々の水餃子。香酢につけて食べれば「あぁ中国に来たな~」と感じる。そして夜、淡水魚が出る。粉をつけて揚げ甘いタレに絡めてある。淡水魚独特の味を久々に懐かしく味わった。

「志勇焼餅」のホームページより転載

11月4日 昨晩、突然「如家酒店」に移動。如家弁当の再開だ。昼、ファンタが付く。何十年ぶりの味だ。夜、ついにお茶が付いた、が、砂糖入りの甘いお茶だった・・・。本日注目すべきは、昼「チキンナゲット」、夜「エビ2匹」が白米の表面に象眼の如くはめ込まれている点。中国伝統の美術工芸品を彷彿とさせる逸品である。

11月5日 昼夜連続あま~いオレンジジュース。糖尿病に注意が必要だ。また昨日に続き本日も象眼技法が遺憾なく発揮され、チキン甘辛煮が小豆を混ぜたようなほんのりピンク色に染まっているご飯の中に豪快に埋もれている・・・。味はおいしい。

11月6日 疲れたのでノーコメント

11月7日 隔離解除日。隔離生活は自由も少なく窮屈だが、隔離弁当との離別は少し寂しい気がする。今後は自宅で自炊をすることになるが、三食すべてに食材や栄養バランスに気を配るの簡単ではない。時には外食もいいだろう。
昼、最後の隔離弁当、ハルビン名物のソーセージが集大成として白米に象眼されている。味もおいしい。またファンタ、次回これを飲むのは何十年先のことか。あるいは人生最後のファンタになるかもしれない・・・

中国隔離生活の弁当、私の場合は比較的恵まれていたようだ。味は少し濃く、ジュースよりもお茶がいいと感じたが、その他に不満はない。逆に貴重な面白い体験ができた。
最後に、施設の皆さん、ありがとうございました。ごちそうさまでした。再見~!