1ヵ月間の中国周遊(10)南靖土楼 ❷


旅9日目。南靖土楼2日目。この日、午前は「雲水謡古鎮」観光。雲水謡での見所は「和貴楼」「懐遠楼」の二大土楼、川の流れ、巨大榕樹(ガジュマル)。午後は田螺坑に戻り、上下の展望台を再度訪れ、村内5つの土楼を見学する。田螺坑での話は次編で述べる。
ところでこの記事の準備過程で映画『雲水謡』(2006年)の存在を知り、さっそくネットで鑑賞した。ところがその悲しい結末に気分が暗くなり短時間ではあるが虚無感に陥った。一つの映画でこれほど虚しさを強く感じるとは自身少し意外であった。何れにせよ現在の私にとって悲劇作品は作り話とは分かっていても精神ストレスになるようなので、当分は避けるべきだと感じた・・・。

朝9時前、田螺坑の宿を出発、観光シャトルバスで旅客服務センターへ移動、ここから路線バスに乗り換え雲水謡景区の南門に向かう。センターからバスで10分ほどの距離。途中、高架橋の下に立派な円形土楼を見る。有名な土楼ではないようだ。それにしても土楼のある風景は面白い・・・。南門到着、さっそく入場する。辺りは緑の田園風景が広がり、きれいな蓮の花も見える。なかなか癒される環境だ。ここから北上しながら各観光スポットを巡り、最後は北門から出る。先ずは和貴楼に向かう。


和貴楼  要塞のような大きく立派な方形土楼。現地説明によると、創建は清・雍正10年(1732)。高さ21.5mで、福建土楼の中で最も高い方形土楼とのこと。


和貴楼見学後も北に向かって歩き続ける。新たに見る土楼もいくつかあるが全てを見学する時間はないので外から眺めるだけ。観光客用の食堂も多く存在する。食事はしないが料理内容が気になるのでメニュー写真を撮影。
やがて美しい川の流れとそこに架かる橋、榕樹の大木などが現れる。立ち止まり風景を楽しむ。ここまでくると雲水謡が人気観光地である理由がよく理解できる。桃源郷のような心穏やかに平和にすごせる理想の土地のように感じられるのだ。ただ考えてみると、昔この土地に要塞のような強固な土楼が必要であったのは、匪賊や敵対勢力など治安上の問題が存在していたからであろう。当時はいろいろと大変だったのだ・・・。


巨大榕樹その1(樹齢373年)


巨大榕樹その2(樹齢623年)


巨大榕樹その3(樹齢673年)

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懐遠楼  景区最北に位置する円形土楼。ここが雲水謡最後の見学スポット。この土楼では1階から4階までグルグル回りながら登り、上からの景色を楽しんだ。懐遠楼の説明は百度百科より引用する。


懐遠楼の見学終了、少し歩き北門から出る。時刻は12時半。南門までは観光シャトルバスで移動し、その後は来た時と同じ手段で田螺坑村に戻る。
ところで北門へ行く途中、円形土楼の半分が現代建築物に改築されたアンバランス物件(下画像)があった。今の時代、保護される土楼もあれば、取り壊される土楼もあるということだろう。ただ全てを壊さないで半分だけというのは何か特別な理由があったのだろうか?