【謹賀新年】2025年・新春のごあいさつ🎍

元日の聖ソフィア大聖堂

  
  明けましておめでとうございます。
  新年が皆さまにとって良き年となるよう心よりお祈り申し上げます。

さてハルビン生活も去年の10月に三年目に入った。去年を振り返ると、幸運にも大きなケガや病気もなく元気に過ごすことができた。一昨年の12月はギックリ腰で一歩進むのも痛くて大変だったが、去年は腰に少し違和感を感じたものの、本格的な腰痛にはいたらなかった。趣味の旅行は、特に夏の一か月旅行が充実感も大きかった。現在その記事の連載中だが、完了まではまだまだ時間がかかりそうだ。以下、元日のハルビンの町、そして去年のハルビン生活の様子を部分的ではあるが皆さまにご紹介する。

元日のハルビン  朝食は今年もまたカレー。いつも作り置きしてあるので高確率でこうなるのだ。現在コメのストックがないので、ネギ焼きと一緒に食べる。午後2時過ぎに外出する。天候は曇、気温はマイナス11℃。近くの兆麟公園➔松花江➔中央大街➔聖ソフィア大聖堂の順に歩いた。どこも多くの人たちでにぎわっていた。歩行中、路上は凍結して滑りやすいので要注意だ。


初のハルビン氷雪大世界  今まではそれほど興味がなく行かなかったが、去年は誘われたので初めて行ってみた。すると想像していた以上に規模が大きく感動した。ハルビンでの良い思い出となり、行って良かったと感じている。ただ寒さは激しいので必ず防寒対策が必要だ。


仕事について  老体に鞭打って何とか頑張っている。12月ともなると出勤時の気温はマイナス15℃も普通。幸い自宅から職場までは徒歩6分と近いので助かっている。ただ週に一日、徒歩20分ほど離れたキャンパスに出勤するのだが、到着する頃には体がかなり冷え、少し痛みも感じる。この時期、簡単な防寒着だけでは野外の長時間歩行は危険である。油断していると凍傷になることもあるので注意が必要だ。
ところで、その別キャンパスへの通勤途中に「新一百」というデパートがある。特に冬場、そのある個所では面白い光景を鑑賞できる。それは蒸気の排気。小さな排気口から大量の白い蒸気がモクモク排出されていて迫力満点である。ハルビン珍八景の一つに推薦したい。


食生活について:学食  去年の春ごろは疲れを強く感じ、早く自宅に戻って昼寝をしたかったので学食をあまり利用しなかった。新学期の9月以降は出勤日はほぼ毎回利用した。やはり自炊は時間がかかり、また栄養が偏る不安がある。やはりプロの用意する昼食は食材も豊富で悪くない。ただ問題として、主食と料理は自分で盛る形式なので、つい多めに食べてしまう傾向がある。つまりカロリーの過剰摂取だ。これでは長生きできない。そこで年末から週に一度は学食利用を止め、自宅で軽い食事をするようにした。ちなみに冒頭の画像は年末最後(30日)の特別メニュー。以下、12月の直近学食メニューの画像5枚。


食生活について:カレー  これまで中国の自炊生活では便利なカレーを頻繁に作って食べてきた。当ブログ初期にもカレー生活の記事がある(参照:カレーのオモテとウラ)。それは今でも変わらない。ただ連食するとさすがに食欲もなくなるので、例えばトッピングを工夫するなど味を少し変えて食べている。最近は米がないので小麦粉でネギ焼きを作ってカレーと一緒に食べている。以下、去年のカレー画像5選。


食生活について:蕎麦乾麺・インスタント麺  乾麺や即席麺はたいへん便利だ。特にカップ麺はお湯をいれるだけなので、忙しい朝には重宝する。最近は今麦郎「辣白菜牛肉烏冬麺(うどん)」をよく食べている。モチモチ太麺とピリ辛スープがマッチしておいしい。ただ即席麺は塩分が多いなど健康への危険性が指摘されている。特に中国製品には食品の安全性にたいする不安も存在する。工場内での劣悪な衛生管理の問題も時々聞く。はぁ~、やはり利用頻度をできるだけ抑えるのが無難であろう・・・。
なお以上の内容とは別に、以前から週末は自宅で「ひとり火鍋」をよく食べている。それについては別の機会にまとめて述べたい。


飲酒について:Revolutionary Change of Drinking Habits in 2024
これまでの中国生活では、白酒、紹興酒、ビールが中心であった。ハルビンでは白酒を飲む割合が多くなっていた。ところが2024年、自分史上で革命的な飲酒習慣の大変化が起こったのである。それは白酒は一切止め(祝日や外食時などの一部例外を除く)、赤ワインだけを飲むようになったのだ。
もちろんそのきっかけは認識している。
一つ目は「白酒による体調不良」。ここ数年、すぐに疲れやすくなり、その原因の一つに白酒があると考えた。特に冬場は全館暖房で室内がかなり乾燥し、そのような環境でアルコール度数の高い焼酎をグビグビ飲んで寝ると、体の水分が大量に奪われ、翌朝はカラカラになって気分が悪いのだ。考えてみれば、調子づいて白酒をグビつくには年齢的な限界にきているのだろう・・・。
二つ目は、「京東商城(JD.com)の利用開始」。京東(ジンドン)とは、中国でも有名なECサイト。自社直営店で買えば偽物も少なく安心だ。以前、買い物は店で現物を見て決めていた。ただ赤ワインの場合、手頃な価格の品を販売している店が近くになかった。また毎日飲むので、毎回何本も重い瓶を運ぶのが面倒であった。そこに転機が訪れた。職場の同僚に京東の利用方法を丁寧に教えてもらい、ついに11月1日、人生初「京東での赤ワイン購入生活」がスタートしたのである。注文翌日には自宅マンション1階のロビーまで配達してくれるのもうれしい。
ところで現在私は京東だけを利用しているが、中国には他にも有名なECサイトがある。そして学生たちの話によると、それぞれ特徴や性質が異なるという。
  京東(JD.com)➔ちょっと高いが、安心できる。配送が速い。
  淘宝(Taobao)➔外国製品が多い。信頼できる。配送は普通。
  天猫(Tmall)➔家電製品が多い。
  拼多多(pinduoduo)➔一番人気。安い。危険、偽物あり!
なお私は拼多多の軽快なCMソング:朱主愛「好想你」(拼多多版・2016年)がお気に入りだ。これを聞くといつも元気がでる。

話を戻すと、それ以来、赤ワインは1日1本飲んでいる。12月末までの2か月間に購入した合計数は、1箱6本入りを11箱。その結果、赤ワインの健康効果が炸裂! かつての体調不良のダルさがなくなり、逆に気力体力が充実してきた。まさに百薬の長の赤ワインさん、心から感謝しています。ありがとう~!😊

これまでは白酒をグビグビ飲み続けてきた・・・

さて2025年もスタートした。今年はどのような年になるのだろうか。
人生は一度だけ、後悔することのないよう人生を精一杯楽しみたいと思う。
それでは皆さま、今年もよろしくお願いします!

1ヵ月間の中国西部(9)吐魯番 ❻


【7日目】トルファンの4日目、滞在最終日。この日は特に計画を立てず、ゆったり過ごすことにした。外出はしたが、ホテル周辺をのんびり歩き、途中で昼食をとってからホテルに戻るというだけ。ただここを離れる前に、焼きたてナンを買って食べたいという希望はあった。

午後1時過ぎホテルを出発、「車師中路」を南下して「老城西路」に出ると西に向かって歩く。先日の交河故城の帰りに車でこの路を通った時、運転手さんから市街地内では古いエリアと聞き少し興味を持ったのだ。しばらく歩くと「姿態理髪店」があった。カット料金は25元という。時間に余裕があるので散髪してもらうことにした。スタイルお任せで頼んだ結果、見事な「トルファン・カット」が完成。自分が「パイナップルおやじ」にも見える。今回お店の人に頼んで、人生初となる「自身の散髪中の様子」をスマホで撮ってもらった。珍しさからか、毎回これを見ると何か特殊な面白みを感じることができる。今では自分にとって貴重な一枚の写真である。

散髪後、老城西路の散策を続ける。途中、商業施設「大華商場」を見学。屋内は天井が高く比較的涼しいので、人々は食事や買い物などをして快適に過ごしているようだった。
店を出ると、おなじみの新華書店があった。ウイグル文字が並記されていると、やはり雰囲気が違って感じられる。

その後も歩き続けていると、軽食屋さんの前でサムサ(烤包子)を販売しているのが見えた。これは羊肉餡を小麦粉の生地で包み窯焼きにした食べ物。焼く前の生サムサも板の上にズラッと並んでいる。焼きたてはきっとおいしいはずだ。ただこの後しばらくしてから昼食をとるつもりだったので、2個だけ購入して店の前のイスに座って食べた。最初の印象はただ「熱い!」ということ。口がヤケドしそうなほど熱く味もよく分からない。2個目も熱かったが味わって食べた。薄味で素朴という印象だ。焼きたては寒い時期に食べれば一番おいしく感じるのだろうが、この時の気温は40℃越えの暑さ。ちょっと食べる時期や場所を間違えたようだ・・・。再度歩きはじめると、店頭にナンを山積みにしているおなじみの風景が目に入る。

やがて「高昌中路」との交差点に至る。この北西角には市内で一番古いデパート「吐魯番百貨大楼」がある。前日の運転手さん、そして彼のお父さんも以前ここで働いていたという歴史ある老舗だ。気になったので中を覗いてみた。すると装飾も陳列方法もあまり洗練されておらず、店員もリクライニングチェアに寝そべりスマホを見ながらくつろいでいる。さらに驚いたのは、マネキンにズボンをはかせず下半身丸出しで陳列していることだ。準備中かどうかは知らないが、それは客のいない時間帯か、見えない場所で作業するべきではないのか。それとも上のジャケットだけを販売したいのかも知れない。確かにズボンをはかせる作業時間が節約できて合理的とも言える。ただ景観的にはNGである。日本の「大丸松坂屋百貨店」とは雲泥の差だ。まぁこれが文化・習慣の違いということなのだろう。

「香疆園大酒店」で昼食  吐魯番百貨店を出て、老城東路を更に東に進み、柏孜克里克路で左折し北上。しばらくすると香疆園がある。ここは事前に調べていたわけでなく、店の様子や料理の写真を見て決めた。時間は午後2時過ぎだったので、客は私一人。店内は比較的清潔で雰囲気もよい。注文したのは新疆に来てから時折り食べているラグマン(拌麺、汁なし混ぜ麺)と羊肉串焼き3本(内1本は肝焼き)。室内環境がいいので落ち着いてゆっくり食事できた。

ホテル近くのナンのお店に寄った。焼きたてのナンはなかった。聞くと夜8時以降に焼き始めるというので、その時間にまた来ることにしてホテルへ戻った。

夜8時半頃に訪れると、聞いたとおりナンを焼いている最中であった。ナンを窯で焼く作業を実際に見るのは初めてなので少し興奮し、写真をパチパチ撮影した。そして念願の「焼きたてナン」を購入しホテルへ戻った。

トルファンの最終日はこのようにして終わった。天候に恵まれ、観光や食事も十分楽しむことができた。さあ翌日は青海省・西寧。また違った体験ができることであろう。