三泊四日の丹東・鳳凰山(1)2024.04.04


清明節の連休を利用して中国・北朝鮮の国境の街・丹東を観光し、鳳城市では鳳凰山に登ってきた。旅程は以下の通りで、哈爾濱駅から丹東駅まで行くのに列車を2回乗り換えたのが面倒であった。
  【哈爾濱】列車➔【哈爾濱西】列車➔【瀋陽北】列車➔【丹東】《3泊》
   列車➔【鳳城東】《1泊》列車➔【哈爾濱】

哈爾濱西駅はいつも列車で通過するだけだったが、今回初めて乗り降りに利用した。想像していたより立派な駅で、時間があったので少し駅舎の内外を見て歩いた。瀋陽北駅から丹東駅までは車窓から見える山や川、集落等の風景が何か魅力的に感じたので写真撮影した。


丹東駅到着後、先ずは予約してある旅館「丹東碧水雲熙客桟」へ向かい荷を下ろし少し休憩する。この旅館を選んだ理由は断橋から近く、また予約した部屋から少し遠いが鴨緑江と断橋、対岸の北朝鮮・新義州市の街が眺望できること。正面に見える北朝鮮側のシンボルのような一際大きい赤丸の「太陽ビル」がおもしろい。晩に酒を飲みながら窓からの夜景を眺めるのも楽しみである。


少し休憩してから鴨緑江の断橋周辺の公園を散策する。清明節の連休ということもあり中国側はかなり多くの観光客でにぎわってる。一方、対岸は人の気配が無く、ひっそりと静まりかえっている。おそらく朝鮮側の人々は、年中途切れることのない対岸からの視線に嫌気がさしたのであろう。誰でも他人の見世物になるは嫌だろうから彼らの気持ちは十分理解できる。
さて現在橋は二本あり、下の写真向かって右側はアメリカ軍の爆撃で北朝鮮側半分が崩落した「鴨緑江断橋」。左側はその後新たに作られた「中朝友誼橋(鴨緑江大橋)」。この新しい橋を眺めていると時折り北朝鮮側からコンテナトラックが渡って来るのが見える。さて残念なことに今回の訪問時は断橋が工事中、立入禁止で橋の上を歩くことができなかった。なぜ人出が多い清明節の時期にわざわざ工事をするのか理解不能だ。


その後、市バスで錦江山公園へ向かう。山頂には展望塔「錦江亭」があり、丹東と北朝鮮の街を広く見渡すことができる。先ほど訪れた断橋や北朝鮮の太陽ビルも小さいが目視できる。山並みもきれいだ。近くて遠い国、眺めていると何か不思議な感じがしてくる・・・。


錦江山公園を離れ、次に向かったのは「安東老街」。付近の路上では丹東名物のイチゴが売られていた。老街と言っても新しい大型商業ビルで、館内をレトロ調に装飾したもの。ここで多数の飲食店や土産店等が営業している。観光スポットの一つなので、かなり多数の来客でにぎわい、通路を進むのも困難な時があった。おいしそうな食べ物もあったが自身は夕食に海鮮料理を食べる予定なので、ただ見学だけして出てきた。そしてまたバスで断橋付近まで移動し、ふたたび川岸から夕暮れ時の鴨緑江をしばらく眺めていた。


海鮮料理  丹東は海鮮が豊富で料理店も多い。店選びに迷ったので旅館の女将さんに紹介してもらった海鮮料理店「北緯40度」へ行った。水槽の中から好みの魚介類を選び好みの味付けで調理してもらう。酒は地元の焼酎「鳳城・老窖酒」を持ち込んだ。魚貝は地元名産の「丹東黄蜆子」(シジミ)、近海産の「母蟹」(メスのワタリガニ)と「海黄魚(大瀧六銭魚)」(アイナメ科)を選んだ。「海黄魚」は俗称で、正式名称は「大瀧六銭魚」。中国のスーパーでよく見かける「黄魚」(イシモチ)とは違う魚だ。後日ネットで調べると、この時食べた魚は尾びれが扇形なので、アイナメ科の「クジメ」と思われる。蟹も貝も魚もすべて新鮮で大変おいしく頂いた。店内も清潔で雰囲気もよい。いつかまた断橋リベンジを兼ねて再来店したいと思う。


夕食後は旅館に戻り、部屋で酒を飲みながら外の夜景を眺める。コンビニで北朝鮮産ビールが売っていたので紀念に買って飲んでみた。味は良くない。中国産「鴨緑江ビール」の方がましである。ライトアップされた断橋は輝いてきれいだ。対岸の「太陽ビル」上部には意味は分からないがハングル文字が赤く点灯している。
さてさて翌日も観光が続く。夜景を楽しんだら早めに就寝しよう・・・。

二泊三日の魚津・白山(上)2024.02.10


長野から滋賀の自宅へ直接帰るのも面白くないので、途中の富山県魚津市と石川県白山市を訪れることにした。詳しいことは知らないが、どちらも臨海の町なので海の景色や海鮮料理が楽しみである。

JR長野駅➔黒部宇奈月温泉駅➔富山地方鉄道・新黒部駅➔新魚津駅
朝、長野駅から新幹線で魚津に向かう。途中、ローカル線に乗り換え。電窓から見える雪をかぶった立山連峰のすばらしい姿に感動。このようにかなり長く連なる山々を比較的近くで見るのは初めてだ。やがて新魚津駅に到着。なお富山地方鉄道「新魚津駅」と、あいの風とやま鉄道「魚津駅」は隣接している。さて先ずはこの日に宿泊するホテルへ行って荷物を預けてから「魚津水族館」に向かう。再度「新魚津」から乗って「西魚津」で下車、その後は水族館まで歩いて行く。


富山地方鉄道・西魚津駅  ここの小さな駅舎、建築時期は不明だが全体的に古びていて懐かしさを感じさせるレトロな姿をしている。さて水族館へはここから徒歩10分。 


🐟魚津水族館🦀  ここでは川や海の様々な魚やその他生物が見学できる。富山の名産品「ベニズワイガニ」も展示されている。ここのベニズワイガニはハッピー・レッドクラブ(Happy Red-Crab)、人間にボイル(茹で)されず、逆にエサを与えられ長生きができて幸せだなぁと変な感想を抱いた。ただ実情は不明で、もしかしたら展示蟹は定期的に交換され、結局ボイルされて水族館職員の食事に供されてしまうのかも知れない・・・。ちなみにこの日の夜、ホテルでベニズワイガニをおいしく頂いた・・・🦀


魚津港と海の駅・蜃気楼  水族館を出て市バスで魚津港まで来た。この日は天気が悪かったが、それでも潮風に吹かれながら広い海を眺めていると気分がいい。テトラポットに乗って釣りをしている人が数人いた。海の駅の鮮魚店では、この日の晩に食べる海鮮を選ぶ。色々あって迷うが、ひとり旅なので少し小ぶりの「ベニズワイガニ」、そして「甘エビ」、「白カレイの刺身」を購入した。実はホテルの隣に比較的大きな商業施設「サンプラザ」がある。それを見た時、中のスーパーにも近海の新鮮な魚が必ずあると確信した。そこで海の駅を出てホテルへ戻る途中、サンプラザに寄ることにした。


🐟ホテルで海鮮ディナー🦀  サンプラザ内のスーパーには予想通りピチピチ新鮮な魚が販売されていた。まさにパラダイス。ここでは「(魚津港直送)フクラギの刺身」を選んだ。その他、地元の純米酒「北洋・ミラたんブルーラベル(300ml)」を買いホテルに戻る。
この日もよく歩いたので足が少し痛む。お風呂にゆっくりつかり疲れをいやす。汗を流しサッパリしたら、いよいよ海鮮ディナータイム。おいしい魚においしい酒、天国だ~。なにも言うことはない・・・😊

おいしい海鮮でお腹もいっぱい、しあわせな気分。ごちそうさまでした~😊
窓から外を眺めると明かりの灯った夜の魚津の街。暗くて見えないがその向こうには海が広がっている。翌日は近場を少し観光してから石川県白山市へ移動、そろそろ就寝しよう・・・。