五泊六日の香港・澳門・珠海(1)2024.01.26


一時帰国中、時間的余裕があったので香港と澳門に行くことにした。実は若い頃からこれまで香港にはあまり関心がなかった。夜景がきれいで、ショッピングやグルメが楽しめるにぎやかな街、日本からの格安ツアーも多く行きたければいつでも気軽に行けるだろうくらいに考えていたのだ。ただその後香港は中国に返還され、様々な社会変化や事件が生じ、それをニュースで見ているうちに徐々に関心を持つようになった。そして今回ようやく初の香港旅行をすることにしたのである。ところで珠海は訪れたことは事実だが、滞在期間(入国~出国)は3時間だけ、駅近くの店で釜飯(煲仔飯)を食べ、少し散策してから澳門に戻った。
今回の旅程は次の通り。
  【関西空港】飛行機➔【香港・2泊】フェリー➔【澳門+珠海・2泊】➔
   フェリー➔【香港・1泊】飛行機➔【関西空港】

出発・到着  10時に天王寺のホテルをチェックアウト、天王寺駅から関空へ移動、すぐ搭乗手続きを済ませる。出発時刻14:30までは出発ゲート近くのラウンジでコーヒーを飲みながら待つ。今回の往復チケットにはラウンジ無料サービスが付いていたのでありがたく利用させてもらった。その後飛行機はほぼ定刻通りに離陸、約4.5時間後に香港国際空港に到着した。
空港からはエアポート・エキスプレスに乗り終着駅「香港」で下車。予約した宿は対岸の九龍(カオルーン)・尖沙咀(チムサアチョイ)にあるので、フェリーでヴィクトリア湾を渡る。九龍へは地下鉄も通っているが、香港と言えば夜景、初日の夜はフェリーからの夜の絶景を鑑賞することにした。

上:関西国際空港。下:香港国際空港、山並みが印象的である。


100万ドルの夜景  名に違わず確かにすばらしい夜景だ。街全体がキラキラ輝き、それが海面に反射していている・・・。ガイドブックには「ヴィクトリア・ピーク」など、夜景を見るおすすめスポットが幾つか紹介されている。今回のフェリーもその一つ。フェリーは海上を移動しているので景色が少しずつ変化していくのが楽しめるので私もオススメだ。


香港合意賓館  初日から二泊するホテル。尖沙咀(チムサアチョイ)地区のネイザンロード(彌敦道)に面する「美麗都大廈」というビル内にある。「賓館」とあるが住宅を改造し幾つかの小さい客室に分割した貧相感漂う場所だ。大陸に比べて部屋はかなり狭いが室料は高い。一応室内に専用バスルームがあるので他人を気にせず過ごせる。また地下鉄駅にも近いので観光にはとても便利だ。女主人のサラ(Sarah)さんも大変親切で、問題が発生しメールすると、その都度迅速に対応してくれた。


夜の散策@ネイザンロード  夜は街の散策を兼ねてご当地の庶民料理「煲仔飯」(ボウチャイファン。釜飯、土鍋の炊き込みご飯)を食べに行く。油麻地(ヤウマテイ)という地区に二つの有名な釜飯屋さんがあるというので部屋を出てネイザンロードを北上する。
香港と言えばキラキラ派手なネオン看板群が有名、ネイザンロードで見られるというので期待して歩いていたのだが、行けども行けども看板群が見えないのだ。単発的にネオン看板が見えると少し感動する。不思議に思い翌日、通りがかりの商店で女性店員さんにネオン看板について聞いてみたがよく知らないとのこと。現地の人も知らないネオン看板、どうなっているのか!? 旅行後ネットで調べてみると、やはり時代が変わり2010年以降、政府の方針で基準に合わない看板が次々と撤去されたということだった。もちろん安全性は重要だが、見所の一つが消えた寂しさも感じる。
そうこうしているうちに釜飯屋の一つ「興記菜館」に到着した。この店はかなり繁盛しているようで、道の両側で複数の店舗を結合して営業している。それにも関わらず行列ができていたので大したものだ。ただ並ぶのは性に合わないので、近くにあるもう一つの釜飯屋「四季煲仔飯」に向かう。

単発的ではあるが、ネオン看板が見えると気分も高揚する。


四季煲仔飯  この店も混んではいたが一人だったので相席ですぐに座れた。メニューを見ると具の種類が多くて迷ったが、鰻と鶏肉の釜飯「白鱔滑鶏飯」にした。注文してから炊き始めるので20分以上待ち、ようやく運ばれてきた。熱々の蓋を開けると白い湯気がフワッと上がり、ご飯の上にふっくらした鰻と鶏肉が現れた。醤油をかけると鍋の底でジュワッと焦げる音がして食欲をそそる。味は想像していた通りおいしく、おこげも香ばしい。印象が良かったので滞在中にまた食べに来ようと決めた。
食事後店を出て行列ができていた興記菜館の前を通ると、行列は消え店内も空いていた。時間が少し変われば、これほど混雑状況が変わるものなのか・・・。


香港の初日、ネオン看板が見られず残念だったが、絶景夜景においしい釜飯、これで充分満足した。部屋に戻りコンビニで買ったビールを飲みながら明日の予定を確認する。翌朝は飲茶(ヤムチャ)に挑戦するつもりだ。しばらくして消灯し目を閉じると、この日見たキラキラ夜景の映像が頭に浮かんでくる。翌日も魅惑の夜景を見に行くことにしよう・・・。

【軽生会】2024年・新年会@大阪(2024.01.25)


一時帰国した機会を利用して軽生会の2024年新年会を開催した。現在会員数は自分も含め4名。白石さんは多忙により欠席、北村さんは音信不通、残りの齋藤さんと私2名だけとなった。翌日私は香港旅行に出発するので、場所は関空に行きやすい天王寺駅周辺にしてもらい、その晩は駅近くのホテルに宿泊した。
午後1時にJR天王寺の中央改札口前で集合。結局その日は三軒の飲み屋とカラオケ店で大いに飲み、泥酔に近い状態での解散となった。


一軒目:しもたや  ここは前年7月に一人で訪れた時の印象が良く、駅に隣接する地下商業施設「あべちか」にあるので一番目の店に選んだ《参照:天王寺ほろ酔い巡り(2023.08.16)》。さてお店の人に二名の写真を撮ってもらったのだが、後で冷静になって見ると年月を経て二人とも全体的に老け、また少し太ってしまった。2005年に撮影した写真と比べると変化は明らかだ。まぁ約20年も過ぎれば老化は仕方ないことだが、少し寂しい気もする。ただ変な性格はあまり変わっていないようだ・・・。

2005年、京大吉田寮の部屋で

二軒目:串かつ・だるま  次は新世界へ移動し、だるまで串カツを食べた。ここは人気店でしばらく列に並んでから入った。自身は2019年に訪れて印象が良かったので今回もここに決めた《参照:通天閣ほろ酔い巡り(2019.04)》。自分は当時と同じ「お任せ串セット」と日本酒を注文。店の雰囲気は自分の好みで、味も以前と変わらずおいしくて安心した。ただ街では「づぼらや」の巨大フグの張りぼてががなくなり物足りない気がした・・・。


三軒目:四文屋  だるまからほど近いジャンジャン横丁にあるこのお店、来るのは初めだ。靴を脱ぎゆったりできるのが良い。前の二店で結構食べたので、ここではキムチともつ煮込みだけ注文、瓶ビールを二人で分けて飲んだ。メニューを見ると色々おいしそうだ。次は一軒目に来てもいいかもしれない。


四文屋を出て最後は天王寺駅近くのカラオケ店へ入った。あまりよく覚えていないが、二、三時間は歌ったのだろうか。かなり酔っ払い写真を撮るのも忘れていた。まぁまぁ何れにせよ2024年の新年会、豪快に飲んで大いに楽しむことができた。
それでは皆さん、今年もよろしくお願いします・・・。