五泊六日の渭南・華山・咸陽(1)2019.10

筆不精は慢性化していて自身も諦め気味ではあるが、2月下旬の台北旅行も間近に迫っている。これ以上放置しておくと事態は更に深刻化するであろう。やれやれ重い腰を上げて去年10月の旅行記を書くことにした。

旅程:出国→渭南(1泊)→華山麓(1泊)→山頂(1泊)→咸陽(2泊)→帰国。飛行機は関空・西安咸陽空港の往復便である。西安市内は2010年9月に旅行したのでパスし、今回は渭南と咸陽を訪問することにした。

さっそく陝西省の白酒を飲んで疲れをいやす

■渭南博物館  先日晩に渭南に到着、本日午後には華山麓へ移動する計画なので、それまでの空き時間何をしようか考えた。ホテル従業員に近くの観光スポットを聞いたところ、博物館を薦められたので、市バスで向かった。そして多くの展示物の中から特に印象に残った3点選び、その画像を紹介する。

「劉海戲金蟾」は、「劉海、金蟾と戯れる」と読める。博物館で見た時は愛嬌がある面白いキャラクターだなぁと感じ、その由来が気になったので帰国後に調べてみた。詳細は維基百科「劉海蟾」より引用する。

劉海戲金蟾  俗有「劉海戲金蟾,一步一吐錢」之說。 神話中,劉海蟾之親人為官甚貪,但因尚知修道,死後未被貶入地獄,被化作三足金蟾投入東海之中,歸龍王管轄。劉海蟾得道後,想要解救金蟾,以一串金錢釣三足蟾出海,(蓋因三足蟾性貪,見金錢便咬)負于肩上,是為「劉海戲金蟾」,而這金蟾(傳說中三足的蟾蜍名叫「金蟾」),走一步,能吐一枚銅錢。劉海蟾走到哪,就把錢撒到哪,周濟窮人,而劉海蟾也被視為有財神的能力。 ※湖南常德的周新國考證,劉海戲金蟾這個故事,人物原型出自後梁燕山府的劉海蟾,後人把劉海蟾這個字號一分為二:劉海、蟾,又改為「劉海戲金蟾」。

【上記引用文の一部要約】 神話では「劉海蟾」が「金蟾(3本脚の金のカエル)」に変えられてしまった身内を救うため、一つなぎにした銭の束で金蟾を誘い出して捕まえた。金蟾は一歩進むごとに銅銭一枚を吐き出すので、劉海蟾が行く先々で銭をまき散らし、結果貧民を救済した。そして劉海蟾も財神の能力があるとみなされるようになったという。  ※周新国の考証によると、神話「劉海戯金蟾」の元となった人物は後梁の「劉海蟾」で、後世の人がその名前を「劉海」と「蟾」に分け、そして「劉海 戯 金蟾」に変えたという。

■渭南の旧市街

■華山の麓へ移動

二泊三日の南昌(下)2019.05

🍀南昌の食べ物  南昌といえば、「南昌拌粉」である。「粉」は米の粉で作った麺、つまり「米粉麺」(ライスヌードル)のことである。中国では一般的に北方は麦、南方は米が多く食される。「拌」は「まぜる」意で、「拌粉」は麺と各種具材、調味料を混ぜ合わせた麺料理を指す。南昌の麺料理は種類も色々で、辛いものもあればそうでないものもあり、自分の好みは注文時に言えばいい。私が食べた「南昌炒粉」は下の引用文にあるとおり「江西地区の名物料理」で、「南昌人にとって最も不可欠なもの」であるという。今回、辛さの指定はせずに注文したところ、旨味と同時にピリピリした辛みを強く感じた。やはり日本国信州人の私としては毎日となると厳しいが、時々は食べたくなるような味だ。詳細は「百度百科」から引用する。

南昌炒粉  南昌炒粉是江西地区有名的特色小吃。久负盛名的南昌米粉,具有香油、细嫩、久漂不烂、久炒不碎的特点。南昌米粉历史悠久,主要制作原料是优质晚米。要经过浸米、磨浆、滤干、采浆等多道工序。吃法也方便、简洁,可以凉拌米粉、炒煮米粉,是南昌人最不可少喜欢的。(百度百科より)

次に紹介する南昌の名物料理は「南昌瓦罐」。下の引用文のとおり「南昌煨湯」とも呼ばれ、様々な具材を陶製の容器に入れ、それを大甕の中でとろ火で長時間煮込んだスープである。私が食べたのは 「海帯排骨湯」で、具材は海帯(昆布)と排骨(スペアリブ)だ。具材の旨味がしっかりとスープの溶け込み、一匙一匙を口に運ぶと、そのおいしさで幸福感さえ感じる。これは比較的あっさりとしていて日本国信州人の私が毎日食べても飽きの来ない味である。

南昌煨汤  同义词 南昌瓦罐汤一般指南昌煨汤 南昌煨汤,又名南昌瓦罐汤。尤以南昌民间饭庄最为有名,是江西南昌地区的特色名菜,完全采用民间传统的煨汤方法,以土质陶器为瓦罐,精配食物,加以天然矿泉水为原料,置入1米方圆的巨型大缸内,以硬质木炭火恒温传统式六面受热,煨制达7小时以上,过程是160℃煨2 到3小时,接着降温到120℃煨2个小时左右,再用文火慢慢煨。汤馆每天一大早就选用上好原料现煲的小罐汤在一人高的大缸中,慢火煨一天后就变成了又浓又香的滋补品。瓦罐的妙处在于土质陶器,秉阴阳之性含五行之功效,久煨之下原料鲜味及营养成分充分溶解于汤中,其味鲜香淳浓。(百度百科より)

🍀南昌の旧市街:縄金塔周辺  在来線の南昌駅からほど近い縄金塔(唐代創建、現在の建物は清代〈1713年〉の再建)の周辺は南昌の古い街、老街だ。街のシンボル的存在の縄金塔は、実際に見てみると高くそびえていて確かに立派な塔である。現在、美食街が整備されていて、食べ歩きをして楽しむこともできる。塔の詳細は百度百科より引用する。

绳金塔  绳金塔,位于江西省南昌市西湖区绳金塔街东侧,原南昌城进贤门外,始建于唐天祐年间(公元904~907年),相传建塔前异僧惟一掘地得铁函一只,内有金绳四匝,古剑三把(分别刻有“驱风”、“镇火”、“降蛟”字样),还有金瓶一个,盛有舍利子三百粒,绳金塔因此而得名。 绳金塔古朴秀丽,具有中国江南建筑的典型艺术风格,自唐代始建至今,已有1100多年的历史,是历史信息的载体,是古代中国劳动人民智慧的结晶。绳金塔素有“水火既济,坐镇江城”之说,是南昌人的镇城之宝。 2016年10月,获得“中国特色商业街”称号。

🍀瑶湖森林公園

南昌市の地図を見ると、市内には多くの湖が存在していることがわかる。そして地下鉄に乗って「瑶湖」という湖まで気軽に行けることがわかった。そこでホテル最寄り駅「万寿宮」から最終駅の「瑶湖西」へ向かった。地上に出ると市中心部のような雑居的窮屈感はまったく無く、青空のもと開放的な伸び伸び癒し空間が広がっている。そして瑶湖森林公園に入ると、眼前には広々とした湖面が現れた。そこでは人々が釣りなどをして各々のんびりとした時間を過ごしている。私は当然、ビールを飲みながら洋々とした湖面の景色を楽しんだ・・・

さて、そろそろ南昌ともお別れである。松江に戻って仕事をしなければならない。南昌の2泊3日、短期間ではあったが濃密かつ有意義な体験ができた。将来また来る機会があれば、ピリ辛の南昌炒粉をもう一度食べてみたいと思う・・・

贛江 松江へ戻る車内から、また来る日まで、さようなら・・・